明日の子供たち の商品レビュー
児童養護施設が舞台となった物語。施設の子はかわいそうなんかじゃない。言葉では簡単にできるけど、それをきちんと伝えてくれるのが有川先生なんです。色んな人にきちんと正しく伝わりますように。 2014.08.20読了。
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ツイッターに感想を書いた。娘も一気読み。「砕いた」のところが泣けた~!とのこと。子どもの気持ちに寄り添うとは、子どもを大人の目線で見るのではなく、子ども本人の気持ちになって考え、大人の強さで支えるという事なのかな。 以下twitterの文から 明日の子供たち読了しました。知ってる...
ツイッターに感想を書いた。娘も一気読み。「砕いた」のところが泣けた~!とのこと。子どもの気持ちに寄り添うとは、子どもを大人の目線で見るのではなく、子ども本人の気持ちになって考え、大人の強さで支えるという事なのかな。 以下twitterの文から 明日の子供たち読了しました。知ってる児童書やテレビ番組、作家に似た名前が出てきてニンマリ。時代的には現在の話になっています。それにしても有川さん、色々描きにくかろう事もあるだろう話しを上手くサラサラっと書いていて、読みやすく仕上げているのはさすが。啓蒙も兼ねた書物になっております
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「児童養護施設で暮らす私たちが『かわいそうじゃない』ってことを小説で書いてくれませんか?」。施設で暮らす16歳の女の子から届いたそんな手紙をキッカケに有川浩が取材をし、書き下ろした作品。 主人公はSEから児童養護施設の職員に転職したばかりの新米職員。彼の奮闘ぶりを軸に、先輩職員...
「児童養護施設で暮らす私たちが『かわいそうじゃない』ってことを小説で書いてくれませんか?」。施設で暮らす16歳の女の子から届いたそんな手紙をキッカケに有川浩が取材をし、書き下ろした作品。 主人公はSEから児童養護施設の職員に転職したばかりの新米職員。彼の奮闘ぶりを軸に、先輩職員の葛藤や胸に秘めた思い、入所している子供たちの等身大の悩みと成長を描いています。 「明日ママ」や「タイガーマスク運動」のことなどにも触れられていて、有川さんの取材ぶりが伝わります。 「みんなの人生は一回だけなのに、本を読んだら、本の中にいる人の人生もたくさん見せてもらえるでしょう」 「本の中の人もいろんなことを教えてくれる」 という本文中のセリフはぜひ色んな人に広めたい!本当にそう思うので。 冒頭にも書きましたが、この作品は一通の手紙を元に生まれた作品です。人気作家の有川さんの本なのできっとたくさんの人にこの本が届き、ひいては児童養護施設のことが伝わると思います。そのこと自体が「"本"ってまだまだ捨てたもんじゃないのかも」と感じさせてくれました。
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有川さんの最新刊が出たと知ってすぐに買いに行って一気に読み終わった。 有川さんはやっぱり人物のキャラ付けが上手い。 一人一人に親近感がわく。 重いテーマの話だが重すぎず、もちろん軽くもなく心にしみわたってくる。 世界が違うんじゃなくて自分の知らない人がいっぱいいる。 色んな人と接...
有川さんの最新刊が出たと知ってすぐに買いに行って一気に読み終わった。 有川さんはやっぱり人物のキャラ付けが上手い。 一人一人に親近感がわく。 重いテーマの話だが重すぎず、もちろん軽くもなく心にしみわたってくる。 世界が違うんじゃなくて自分の知らない人がいっぱいいる。 色んな人と接する際に忘れたくない言葉です。
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久々の新作。養護施設の話。自分の無知を確認することが出来て良かった。良く取材しているなあという印象。
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児童養護施設の話。 「かわいそう」そう思ってました。 最後のシンポジウムでの質問にあったような、おばさんと同じ…思ってました。 でも。 「かわいそうなのは子ではなく、親!」 そう言われ、とても納得できました。 私自身も親になったからかな? いい本だと思います。 こーゆー本が映...
児童養護施設の話。 「かわいそう」そう思ってました。 最後のシンポジウムでの質問にあったような、おばさんと同じ…思ってました。 でも。 「かわいそうなのは子ではなく、親!」 そう言われ、とても納得できました。 私自身も親になったからかな? いい本だと思います。 こーゆー本が映像化されればいいのに…
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待望の有川さんの新作!! 今回の舞台は児童養護施設でした。 いろんな意味で読んでよかったって思わせてくれる作品でした。 読み始めたら寝れなくなるなと思いつつ、結局その通りになってしまった(笑)
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私は「親」という存在を絶対視したり祀り上げたりする気持ちがないので、親と離れて施設で暮らしている子どもをひとくくりで「かわいそう」とは思わない。「親」をやる能力のない人に従属させられるよりは施設で暮らせる方が安全という場合だってある。 でも、世間的には、親の存在は絶対で、「親と暮...
私は「親」という存在を絶対視したり祀り上げたりする気持ちがないので、親と離れて施設で暮らしている子どもをひとくくりで「かわいそう」とは思わない。「親」をやる能力のない人に従属させられるよりは施設で暮らせる方が安全という場合だってある。 でも、世間的には、親の存在は絶対で、「親と暮らせない」というだけで「かわいそう」と同情されてしまう。 「かわいそう」ってすごく傲慢な感情だ。 テレビドラマでセンセーショナルに扱われたこともあって、最近ようやく少し関心を持つ人も増えてきたようだが、まだまだ知られていないことの多い児童養護施設を舞台にした物語。 主人公は有川作品らしい一直線な男の子で、彼がぶつかるさまざまな出来事がそのまま、世間に対する啓蒙になっている。 副施設長の梨田さんの考え方は世間を代表している。だから時に苛立たしく思えるし、腹も立つ。携帯電話の一件や、多目的施設との交流に関しても、「ああ、こうやって都合よく管理したいんだな」と思わされる。こんなふうに考える人はたくさんいるのだ。 それにしてもやりきれない話である。15才や18才で自力で人生を生き抜け、と放り出されてしまう子どもたち。それが行政の限界だとしても、あまりにも無力だ。 「そんな底辺はほっておけ」と思われているのだろうが、彼らだってそのうち大人になる。大人になるということは社会を構成する一員になるのだ。そんな大切な存在なのに、親がいないとか、法律がそうなっているから、というだけで放り出されてしまう。 「こどもフェスティバル」の場面では、有川さんの静かな怒りを感じた。このままでいいのか。こんなふうで本当にいいのか。そう訴えかけてくる。 かわいそうがって、そのくせ差別して、見ないふりをし続けていて本当にいいのか。 児童養護施設だけの問題ではないのかもしれない。 すべての子どもは、明日の大人だ。 大切にするということを「甘やかすこと」と混同してはいけないと思う。
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久々の有川作品。今回はいつもほど疾走感はないが、それはテーマが児童養護施設だったからだろう。すごくていねいに描かれている感じ。大人が子どもにできることって限りがある。親でないならなおさらだ。でも、だからこそできることもあるはずだ。明日の子どもたちのために、私ができることはなんだろ...
久々の有川作品。今回はいつもほど疾走感はないが、それはテーマが児童養護施設だったからだろう。すごくていねいに描かれている感じ。大人が子どもにできることって限りがある。親でないならなおさらだ。でも、だからこそできることもあるはずだ。明日の子どもたちのために、私ができることはなんだろう。そう考えさせられる一冊でした。
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待って待って待って待った有川さんの新刊! ああ、有川さんは手紙を出してくれた少女の思いを、間違えずに日本中に届けたいと思ってこんなに時間をかけたのだと思いました。 本の力を改めて感じさせられました。
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