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虐殺器官 新版 の商品レビュー

4

253件のお客様レビュー

  1. 5つ

    83

  2. 4つ

    84

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    2

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2022/05/05

熱烈にお勧めされて読んだけどうーん…SF苦手なのかな。グロテスクな描写も苦手だし、ちょっと単調な読み心地。

Posted byブクログ

2022/04/01

残酷な情景描写が多いけれど、きれいな筆致で描かれるためスーッと読める。全体的にストーリーは冗長な印象。SFライクな各種設定も少し現実感が薄いせいか自分にはフィットしなかった。 物語が気になって最後までよみたくなるようや展開、内容ではあったがあまり人にオススメする感じではないかなー...

残酷な情景描写が多いけれど、きれいな筆致で描かれるためスーッと読める。全体的にストーリーは冗長な印象。SFライクな各種設定も少し現実感が薄いせいか自分にはフィットしなかった。 物語が気になって最後までよみたくなるようや展開、内容ではあったがあまり人にオススメする感じではないかなー。

Posted byブクログ

2022/03/30

 タイムリーな本であると思う。ウクライナばかり注目されているが、他の地域でも紛争が起こっている事実を知らなかった訳ではないが、今作でハッとさせられた。 「あんただって知ってるだろう。世界中で省みられていない悲惨な内戦がいくつあるか。人が興味を持つのはその一部だ。人間は見たいものだ...

 タイムリーな本であると思う。ウクライナばかり注目されているが、他の地域でも紛争が起こっている事実を知らなかった訳ではないが、今作でハッとさせられた。 「あんただって知ってるだろう。世界中で省みられていない悲惨な内戦がいくつあるか。人が興味を持つのはその一部だ。人間は見たいものだけしか見えないようにできているんだ」  この言葉を聞き、偏りなく社会を知りたいと思った。  物語全体を通して非常に読み応えのある作品だと思う。  文章を理解するのが難しい場面があり、特にルツィアとの対話は理解が及ばないところも多かったが、興味深い内容が詰まっていて楽しい読書体験ができたシーン。  物事の本質を突いている文章は、なるほど、と相槌を打たずにはいられない程納得できたシーンであり、学びのある一冊だと感じた。  実際にあった歴史や本の内容を場面の状況に合わせて出すことで内容理解に拍車がかかり、工夫して書いてあるなと感心されられた。これによって物語にリアリティも出すことができているし、いやぁ、上手いなぁ。 「現代の罪」について言及している場面はなんとなく分かったが、「罰」について言及されている所はどこだったのだろう。

Posted byブクログ

2022/03/16

なにより作品の完成度に嘆称します。 細部まで作り込まれたSFミリタリーの描写に、豊かな文学的要素がありました。 虐殺器官の目的を知ったときに気持ちのやりどころに困惑する。 言葉で人を殺せる現実と戦争が一般市民にもたらす恐怖も感じる。 解説であった『足がなくなろうと後10年、2...

なにより作品の完成度に嘆称します。 細部まで作り込まれたSFミリタリーの描写に、豊かな文学的要素がありました。 虐殺器官の目的を知ったときに気持ちのやりどころに困惑する。 言葉で人を殺せる現実と戦争が一般市民にもたらす恐怖も感じる。 解説であった『足がなくなろうと後10年、20年でも生きたい、書きたいことがあるんだ』 彼の脳内にはどんな世界があったのだろうか。

Posted byブクログ

2022/03/08

9.11以降テロ対策で管理体制が徹底されるようになった 先進国で軍隊 特殊検索群i分遺隊に所属する グラヴィス・シェパード大尉は 後進諸国で起こる 内戦や大量虐殺の陰にちらつく 米国人の謎の男 ジョン・ポールを追ってチェコへ向かう 主人公や軍の仲間たちの 心理描写など単にSFと...

9.11以降テロ対策で管理体制が徹底されるようになった 先進国で軍隊 特殊検索群i分遺隊に所属する グラヴィス・シェパード大尉は 後進諸国で起こる 内戦や大量虐殺の陰にちらつく 米国人の謎の男 ジョン・ポールを追ってチェコへ向かう 主人公や軍の仲間たちの 心理描写など単にSFというだけでは言い表せない部分 終わりに近づくにつれて 主人公の仕事に対する葛藤も描かれている 単にSFミリタリーものとして 読んでいくとそんなにすごいSFという 感じではないかもしれません 徹底的に管理される未来なら シルヴェスタ・スタローン主演の映画 デモリションマンやジャッジドレッド を観てほしい 虐殺器官に戻りますが 先にも書いてますが心理描写 要するに精神的な人の心を描いていて キーワードとしては脳科学とカウンセリング ってことになると思います ぶっちゃけ思うことはSFを抜けば 戦争やテロ対策などで起こる 精神疾患を防ぐみたいなことですね おっとこれ以上はネタバレになりそうなので 終わります 気になった方は是非読んでみてください グロシーンがあるので 苦手な方は注意して読むことをオススメします

Posted byブクログ

2022/02/02

「虐殺器官」の意味がわかった時は、かなりの納得感があり、読書の気持ち良さを久々味わえた。9.11 後の近未来(恐らく2030〜50年位なイメージ)が作品の世界なわけだけど、実際その世界の入り口に私たちはいるわけで、SF作家の見通すチカラに感心しつつ、後半怒涛の一気読みでした。

Posted byブクログ

2022/01/25

「PENは剣より強し」というけど、本当に「言葉」が破壊行為を生み出すことがあるのか。 ある! SNSでの誹謗中傷や、プライバシーの暴露からの暴力、そして悲劇。 事実のようなありようで世に流される偏った考えと、拡散されたことで始まる事件や暴動。 発信側の責任だけでなく「見たい...

「PENは剣より強し」というけど、本当に「言葉」が破壊行為を生み出すことがあるのか。 ある! SNSでの誹謗中傷や、プライバシーの暴露からの暴力、そして悲劇。 事実のようなありようで世に流される偏った考えと、拡散されたことで始まる事件や暴動。 発信側の責任だけでなく「見たいものしか見ない」という受け取る側の責任が重い。 あとのことも考えずに「面白いから」といって拡散する“自称”罪のない多くの人びと。 「何も知らなかった」 「そんなことになるなんて考えていなかった」 「ただ”いいね”しただけ」 それが原動力となって引き起こされる事象にはまったく別の目的があったとすると……それがこの物語。 そして、その末に待っているのは、次作「ユートピア」での反動世界の物語。 この物語は「9.11」事変以降の世界を主題としているとのこと、作者伊藤計劃氏がその後の2011年の東日本大震災や2020年コロナ・パンデミックを経ていたら、どんな物語を紡いでいたのか……。 現実がとても信じられない(今、ウイルスパンデミックの物語を読む気にならない)時代には、とっても優しい物語を創造してくれていたかもしれない。

Posted byブクログ

2022/01/13

難しい話やったけど、世界観と各人物の思想と、なかなか考えさせられる物語やった。 虐殺器官のようなものは、たぶん本当にあって、バタフライエフェクトじゃないけど、色々影響しあって思いがけないことになるんやろうな・・・ラストは意外と言えば意外やけど、これしかないかもなという感じ。シェパ...

難しい話やったけど、世界観と各人物の思想と、なかなか考えさせられる物語やった。 虐殺器官のようなものは、たぶん本当にあって、バタフライエフェクトじゃないけど、色々影響しあって思いがけないことになるんやろうな・・・ラストは意外と言えば意外やけど、これしかないかもなという感じ。シェパードはずっと虐殺器官に影響を与えられてたのかもな

Posted byブクログ

2022/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

早世した天才作家のSF超名作という噂は聞いていたし、ランキングでもずっと上位だったから気になってた1作。 う〜ん、やはり私はSFが苦手らしい。でもこの作品はSFに限定される内容でもなかった。 自分の愛する世界を守るため、その世界の外で、言語を使って内紛、虐殺を巻き起こす男ージョン・ポール。そして彼を暗殺する任務をおったクラヴィス・シェパード。ジョンの行為は間違っても正義とは認められないけれど、「相棒」の小野田官房長の「絶対的な正義がこの世にあるなんて思ってる?」に通じるものがある。そして何よりラスト、まさかのクラヴィスの自分の罪の裁き方。あとがきにあったように、クラヴィスは繊細すぎて、ジョンとルツィアに絡みとられたって感じもするが…。

Posted byブクログ

2021/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今まで読了した本の中で、個人的ベストに相当する本だと感じました。 言語的相対論など、分からない単語を都度都度調べる度に本に対する理解が深まり、何事も楽しむためには知識の所持が前提として存在することを再認識させられました。 戦闘適応感情調整は戦場に限らず、日常においてもとても便利?な機能だと個人的に感じました。

Posted byブクログ