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闇に香る嘘 の商品レビュー

3.8

170件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    72

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

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2026/04/02

ちょっと拙い部分もあるけれど、なかなか良かった。視覚障害や中国残留孤児の話など、すごく勉強にもなったし。 目が見えないということが、歩くだけで怖いことがわかった。確かに、音の無い交差点、信号が見えなかったら、歩行者や車の音を頼りに前に踏み出すのは恐怖。

Posted byブクログ

2025/12/16

おもしろかったです。 履歴からなのかな?このアプリからおすすめされて興味を持ちました。 最後は、伏線回収ラッシュで辻褄が合ってくる感じが気持ちいい。 設定がかなり練られていて、残留孤児の史実の利用もすごくよかった。

Posted byブクログ

2025/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

視覚障害者ならではの視点でストーリーが進んでいく、視覚情報が無くほとんどが想像と考察で、主人公と同じく読み手も疑心暗鬼になりながらハラハラする展開で面白かった。終盤の怒涛の伏線回収で納得の反面、若干ご都合感出てるけど終わり方が綺麗だったので良かった。最初手に取った時タイトル不穏だなと思ったけど、ラストハッピーエンドで良かった笑

Posted byブクログ

2025/10/02

全盲になるという恐怖にまずは胸が締め付けられた。 《見えない》ということがどんなに恐ろしいか。 障害は不幸ではなく不便だ、という考え方も浸透しているがやはりそれは晴眼者から見た慰めの言葉にすぎない。 特に中途失明者の絶望感は筆舌に尽くし難いだろう。 中国残留日本人孤児。 80...

全盲になるという恐怖にまずは胸が締め付けられた。 《見えない》ということがどんなに恐ろしいか。 障害は不幸ではなく不便だ、という考え方も浸透しているがやはりそれは晴眼者から見た慰めの言葉にすぎない。 特に中途失明者の絶望感は筆舌に尽くし難いだろう。 中国残留日本人孤児。 80年代〜90年代に多く報道もされた。 特に初期はテレビ、新聞、雑誌とほとんどのメディアで当事者の情報と共に対面までよく報道されていた。 ほんの小学生だった自分も 日本人でも中国生活が長いと中国人みたいだなーというなんともおめでたい感想で印象に残っている。 さてこの物語だが、 全盲の見えない主人公が 残留孤児として帰国して20年以上経つ兄が偽物ではないか、という疑念を持つことから展開が重くなる。 兄(としている人)が帰国した時点で視覚障害があったから実際には顔を確認していない。 登場人物も、敵なのか味方なのか、協力者なのか否か、入管の人なのか警察の人なのか、示された身分証も目で確認できないのだ。 そして《気配》だけで判断することの難しさ、日常生活の不便さ(工夫)等も読んでいるだけでこちらも緊張してくる。 孫の腎臓移植も絡めたラストの伏線回収も見事だった。 おもしろかった。

Posted byブクログ

2025/06/16

主人公は41歳に後天的に盲目となったため、中国残留孤児の兄が永住帰国をした時も顔を確認していない。違和感を感じる兄の正体を調査すると… リーダビリティの高さ、伏線回収、どんでん返し、全てのレベルが高水準! ネタバレ食らう前に読むべし、すぐ読め!

Posted byブクログ

2024/12/17

重苦しく暗い雰囲気だなと最初は思ったけれどこれからどうなるのかハラハラした展開で吹き飛んでしまった。一気読みできる。 目の見えない主人公目線だと全てのことが倍怖く、疑心暗鬼になった。 中国残留孤児は存在は知ってはいるものの実態については無知だったので良い機会になった。辛く悲しい話...

重苦しく暗い雰囲気だなと最初は思ったけれどこれからどうなるのかハラハラした展開で吹き飛んでしまった。一気読みできる。 目の見えない主人公目線だと全てのことが倍怖く、疑心暗鬼になった。 中国残留孤児は存在は知ってはいるものの実態については無知だったので良い機会になった。辛く悲しい話だった。

Posted byブクログ

2024/11/11

目が見えない人の立場からの描写が殆どであったが、目が見えないと言うことが、これほど難儀なことなのか、と思い知らされました。 また、満州からの逃避行、中国残留孤児の話もここまで生々しいものは読んだこと無かったので、読んでいて非常に重く苦しかったです。 ジャンルとしては、サスペンスに...

目が見えない人の立場からの描写が殆どであったが、目が見えないと言うことが、これほど難儀なことなのか、と思い知らされました。 また、満州からの逃避行、中国残留孤児の話もここまで生々しいものは読んだこと無かったので、読んでいて非常に重く苦しかったです。 ジャンルとしては、サスペンスになるんでしょうが、またしても最後の最後まで騙されました。 目が見えないって前提があるので、全ての描写は伏線と思って気をつけていたつもりだったんだけどなぁ…

Posted byブクログ

2024/11/02

ブクログ通信で下村敦史さんを知り、手始めに、江戸川乱歩賞を重賞した本作を読んでみることにした。 かなり重いテーマがてんこ盛りで、作者の意欲は感じつつも、読んでいて辛かった。それでも途中で止められず、最後まで一気に読み切ったしまった。 主人公は目が見えない。確かに、見えないから分か...

ブクログ通信で下村敦史さんを知り、手始めに、江戸川乱歩賞を重賞した本作を読んでみることにした。 かなり重いテーマがてんこ盛りで、作者の意欲は感じつつも、読んでいて辛かった。それでも途中で止められず、最後まで一気に読み切ったしまった。 主人公は目が見えない。確かに、見えないから分からなかったのだが、では、見えていたら気付くことができたのだろうか。 最後まで読むことができて良かった。確かな意欲作だ。

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2024/10/30

全盲の村上和也は、実家で母と同居する兄の竜彦に自身の孫娘への腎蔵移植をお願いするが、検査すら拒絶される。その態度に不自然なものを感じた和久は、中国残留孤児として帰国した兄が偽物ではないかと疑念を抱き、自ら調査に乗り出すが… ブクログ通信の「下村敦史さんおすすめ5選」を読んでみよ...

全盲の村上和也は、実家で母と同居する兄の竜彦に自身の孫娘への腎蔵移植をお願いするが、検査すら拒絶される。その態度に不自然なものを感じた和久は、中国残留孤児として帰国した兄が偽物ではないかと疑念を抱き、自ら調査に乗り出すが… ブクログ通信の「下村敦史さんおすすめ5選」を読んでみよう!ということで、まずは世間の評価が高いデビュー作の本書を手に取った。 主人公は全盲、兄は中国残留孤児、孫娘は腎蔵病と、社会派テーマがてんこ盛り。シンプルかつ意表を突いた仕掛けによって、オセロのように世界観を反転させ、アレよアレよと伏線回収するテクニックが上手い。上記のテーマも謎解きと密接に絡み合っている。全盲の方のハンデの大きさと生きづらさを改めて勉強になった。登場人物の描き分けが不十分なのと、プロットが強引な点もあるが、5度の最終選考を経て乱歩賞受賞にこぎつけた作者の実力は本物だろう。トリッキーで意外性のある作品を今後も書き続けていただきたいものだ。 週刊文春ミステリーベスト10 2位 このミステリーがすごい! 3位 本格ミステリ・ベスト10 17位 SRの会ミステリーベスト10 7位 ミステリが読みたい! 11位 江戸川乱歩賞 受賞(2014年)

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2024/09/17

視覚障害者の主人公が、ある出来事をきっかけに中国残留孤児であった兄が本当に自分の兄なのか疑問に思う。真相を探るために、中国にいた頃の兄を知る人物達に会いにいくが・・・ といったあらすじ。 主人公が視覚障害者ということで、主人公目線で進むこの物語は、視覚情報を得ることができません...

視覚障害者の主人公が、ある出来事をきっかけに中国残留孤児であった兄が本当に自分の兄なのか疑問に思う。真相を探るために、中国にいた頃の兄を知る人物達に会いにいくが・・・ といったあらすじ。 主人公が視覚障害者ということで、主人公目線で進むこの物語は、視覚情報を得ることができません。例えば、自宅に誰かがいる気配がするけど、本当に誰かがいるのか、それともいないのかがわからない。誰かが助けてくれたけど無言のため誰だかわからない。といった感じ。 視覚情報が乏しいミステリーは新鮮さがありました。 そして、視覚障害者の日常を丁寧に丁寧に描いているため、没入感がありました。視覚障害者の方とほとんど関わったことがない為、どんなことに困っているのか、どのような工夫をして生活しているのか知ることができました。 「知らない方がいい」と言われたり、露骨に隠し事をされると、無性に何を隠しているのか知りたくなってしまいます。知らない方がいい真実もあるのでしょうが、自分も知的好奇心には勝てない人間の一人です。 作中にふんだんに散りばめられた伏線が、終盤に怒涛のように回収されるため、爽快感があり、最後はハートフルな結末を迎え、読後感が良かったです。

Posted byブクログ