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クローバー・レイン の商品レビュー

4.2

74件のお客様レビュー

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2017/03/03

編集者の主人公が本を出したいという熱い想いを遂げるお話。出版社の裏側や作家ならではの悩みなどなど本が好きな人にはたまらないエピソードの数々。 宮下奈都さんの後書きがまさに読後のフレッシュな感想を言い当てているようで とても良かった。 ひたむきに突っ走る編集者の苦労談が とても心...

編集者の主人公が本を出したいという熱い想いを遂げるお話。出版社の裏側や作家ならではの悩みなどなど本が好きな人にはたまらないエピソードの数々。 宮下奈都さんの後書きがまさに読後のフレッシュな感想を言い当てているようで とても良かった。 ひたむきに突っ走る編集者の苦労談が とても心地良く 一緒に応援しながらハラハラドキドキを見守った感じ。 ラストも印象深くて読後感はとってもほっこり。

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2017/02/10

大手出版社に勤める彰彦は、落ち目の作家の素晴らしい原稿を手にして、本にしたいと願う。けれど会社では企画にGOサインが出ない。いくつものハードルを越え、彰彦は本を届けるために奔走する──。本にかかわる人たちのまっすぐな思いに胸が熱くなる物語。

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2016/08/14

さわやかなお仕事小説です。 編集者が本を出すまでには、ということでいろいろ勉強になります。 この作家さんはもしやこの人がモデルでは・・・!みたいな、ね。 面白かったです。本好きな人にぜひ。

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2016/07/24

201頁より 数年後の誰かを感動させる為に いま種をまいたり水をかけたりする 本は特殊な商品 新刊書ではなくとも今の自分が 腑に落ちる本が眠る図書館や 古本屋はパラダイスです

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2016/03/25

とある出版社に勤める編集者が主人公の物語。本を作る側の事情がとてもよく分かった。心情・情景の描写がうまく、わかりやすかった。解説にもあるように、とても美しいお話だと思う。

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2016/01/31

そつなくこなす文芸担当編集者が心揺さぶられる作品に出会って熱血編集者に!というようなお仕事青春小説。ただそれだけ、かと思ったら最後にふわっと泣かされました。いろんな人の大事な人への思いがつまっていて、優しいラストでした。登場人物たちのきれいなだけじゃない思いが吐露されていたり、タ...

そつなくこなす文芸担当編集者が心揺さぶられる作品に出会って熱血編集者に!というようなお仕事青春小説。ただそれだけ、かと思ったら最後にふわっと泣かされました。いろんな人の大事な人への思いがつまっていて、優しいラストでした。登場人物たちのきれいなだけじゃない思いが吐露されていたり、タイトルにもなっている雨によって美しく心の闇?を表現していたり、心の通った嬉しさもあり、爽やかに、かろやかに、心が温まる小説でした。

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2016/01/11

プリティが多すぎるでちらっと出てきた工藤さんが主人公のお話。あちらでの主人公の憧れ、文芸部門の編集者さん。 お仕事小説。そして諸々の成長譚、かなぁ。 営業の若王子君、ひつじ君のシリーズにも出て…た?ない?と気になったので、次はその辺の再読になりそう。 作中作の「シロツメクサの頃」...

プリティが多すぎるでちらっと出てきた工藤さんが主人公のお話。あちらでの主人公の憧れ、文芸部門の編集者さん。 お仕事小説。そして諸々の成長譚、かなぁ。 営業の若王子君、ひつじ君のシリーズにも出て…た?ない?と気になったので、次はその辺の再読になりそう。 作中作の「シロツメクサの頃」も読んでみたい! 私は文庫派なので、読んでてちょっと「も、申し訳ない…」と思ったり。 うん、単行本がしっかり売れないと文庫が出てくれないのは分かってるんだ…でも今ですら文庫で大量に本があるのに嵩張る単行本で買うのは厳しい…。そんな言い訳。

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2015/12/26

よかった。実際にはそう出版社が上手くいかないとは思うけど、面白い本が世間に認められるのは嬉しいなあ…。みんなに雨のように、気持ちが届いてよかった。自分は彰彦の冬実の想いが読みとれてなかったので、わりと突然に思えたのだが、その辺も仄めかした終わりになっていたのでいいラストだった。

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2015/11/13

1冊の本を出すためにどれだけの人が関わり、どれだけの思いが交錯しているのか・・・・忘れかけられていた作家の作品と出会い、その作品を世に送りだすべく奮闘する若い編集者が成長していく姿が心を打ちます。 大崎梢さんは何冊か読みましたが、軽く読める作家さんのイメージでした。気持ちよくその...

1冊の本を出すためにどれだけの人が関わり、どれだけの思いが交錯しているのか・・・・忘れかけられていた作家の作品と出会い、その作品を世に送りだすべく奮闘する若い編集者が成長していく姿が心を打ちます。 大崎梢さんは何冊か読みましたが、軽く読める作家さんのイメージでした。気持ちよくそのイメージが覆されました。 本好きにはぜひ読んで欲しい1冊です。

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2015/11/12

いい意味で期待を外してきました。当たり障りのないお仕事小説かと思いましたが、それだけでは語りきれない本に対する熱い想いの籠った本でした。 主人公の若手編集者はひょんな事で、盛りの過ぎた作家の未上梓の原稿を読む事になり、その素晴らしさに心打たれた彼は何も考えず、本にさせて欲しいと持...

いい意味で期待を外してきました。当たり障りのないお仕事小説かと思いましたが、それだけでは語りきれない本に対する熱い想いの籠った本でした。 主人公の若手編集者はひょんな事で、盛りの過ぎた作家の未上梓の原稿を読む事になり、その素晴らしさに心打たれた彼は何も考えず、本にさせて欲しいと持ちかけます。所が彼が所属するのは大手出版社で、盛りの過ぎた作家の本を出版するのは至難の業なのでした。 エリートコースを歩んで来た彼が初めて我を押し通そうとする所は、男として成長していく小説としても胸が熱くなるし、自分の過去と向き合って、本を作る事の意味を自分に問いかける青春小説としても秀逸。そして当然お仕事小説として、本を出すのがどれだけの関門を通らなければならないかという事も分かるという素晴らしい本でした。これ本好きな人に是非読んで欲しいです。 この本に出て来る「しろつめ草の頃」という題名の本の描写が素晴らしく、本当に出版されていたら絶対に買うのにと身もだえする事必至です。きっととても優しく、それでいて厳しさも有る感動作なんだろうなあ。

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