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クローバー・レイン の商品レビュー

4.2

74件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    13

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2015/01/02

私は本を読む側の人間なので、作る側の話は興味深く読むことができました。全ての本がこれほどの情熱をもって作られているわけではないでしょうけど、書く人、作る人、売る人、色々な人の手を経て本が届けられているんだなぁと、改めて感じました。 作中では断片しか書かれない「シロツメクサの頃」で...

私は本を読む側の人間なので、作る側の話は興味深く読むことができました。全ての本がこれほどの情熱をもって作られているわけではないでしょうけど、書く人、作る人、売る人、色々な人の手を経て本が届けられているんだなぁと、改めて感じました。 作中では断片しか書かれない「シロツメクサの頃」ですが、その断片から想像が膨らんでしまい、所々でふと涙がこみ上げました。ラストシーンは不覚にも泣いてしまいました。

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2014/12/21

読書のペースが落ちてきてるから 良い本だけを読みたい でも、良いかどうかは読んでみないとわからない だから、つい、好きな作家の新作ばかりを選んでしまう 一冊読んだだけで、二度とこの作家の本は読まないと思うこともあるし 雑誌では読んでいるのに、名前を覚えていない作家もいる でも、...

読書のペースが落ちてきてるから 良い本だけを読みたい でも、良いかどうかは読んでみないとわからない だから、つい、好きな作家の新作ばかりを選んでしまう 一冊読んだだけで、二度とこの作家の本は読まないと思うこともあるし 雑誌では読んでいるのに、名前を覚えていない作家もいる でも、どの本も出版されるまでにはたくさんの手続きが必要で 淘汰されているんだよね〜

Posted byブクログ

2014/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高校大学就職と第一志望で歩むエリートの大手出版社編集部員が主人公で、ある売れない作家の真珠のような作品と出合いとことん付き合い出版するという物語。 ほんまかぁ、こんな風に本ができるとは、知らんかったし考えたこともなかった。泣かせるエピソードもいくつも並べ、涙もろい自分に驚く。面白かった。ありがとう。

Posted byブクログ

2014/11/03

本屋さんには当たり前のように本はあるけれども、出来上がるまでにこんな順路を辿っているとは。作家さんだけでなく、編集者•営業などの出版社さん、書店員さん等々のおかげで本に出会えてるのかと改めて気づかされた作品。本屋さんでPOPを見るのが楽しくなった!

Posted byブクログ

2014/11/02

大手出版社に勤める主人公は落ち目の作家の素晴らしい原稿に出会う。が、大手だけに面白いというだけではなかなか出版にはならない。それを本にするため、主人公は奔走する。 1冊の本にたくさんの人が関わってできてるんだなぁ。本当に1冊にたくさんの人の想いとか、あらゆるものが詰まってると思...

大手出版社に勤める主人公は落ち目の作家の素晴らしい原稿に出会う。が、大手だけに面白いというだけではなかなか出版にはならない。それを本にするため、主人公は奔走する。 1冊の本にたくさんの人が関わってできてるんだなぁ。本当に1冊にたくさんの人の想いとか、あらゆるものが詰まってると思った。本はやっぱりいい!そして、出版社の?本が作られる?裏側というのも垣間見えた。 こういう編集さんに出会えた作家さんは幸せだろうなぁ。出版業界に元々興味があったけど、よりそういう思いは強くなった。

Posted byブクログ

2014/10/22

 私は年間で180冊前後の書籍を読む。主に小説を読むほかビジネス本なども時には読み、コミックや雑誌などを含めると200冊を超える。  いわゆる「本好き」の部類に入るとは思うが、決して本を読むことで何かを学ぼうとしている訳ではない。「家でテレビを見たり通勤時にスマホを見るのなら本...

 私は年間で180冊前後の書籍を読む。主に小説を読むほかビジネス本なども時には読み、コミックや雑誌などを含めると200冊を超える。  いわゆる「本好き」の部類に入るとは思うが、決して本を読むことで何かを学ぼうとしている訳ではない。「家でテレビを見たり通勤時にスマホを見るのなら本を読みたい」というだけだ。だから、家ではテレビをほとんど見ないし、情報は主にラジオから得ている。  私が本好きになったのは父親が本好きだった影響が大きい。分厚い小説類を読んでいたり 月刊の文芸誌を読んでいる父の姿には、近寄りがたい威厳のような一種独特の雰囲気があった。子ども心に良いなと思ったりしていた。  そんなこともあって幼い頃から活字に親しんでいたが、本格的に本好きになったのは小学校4年生ぐらいの頃からだろうか。腕白坊主でガキ大将だった私はとにかく外で走り回るのが好きだったが、反面、図書館の整然とした静かな雰囲気も好きだった。  外で走り回るのに飽きると一人で学校の図書館に行き、目に付いた小説などを適当に引っ張り出しては読んでいた。特に、冒険物やノンフィクション、SF物が大好きで、本を読み空想の世界に飛んでいくのが好きだった。きっと、外で走り回ることと空想の世界で駆け回ることは私の中ではイコールだったのだと思う。  本を読むのはその頃からとても好きだったが、文章を書くのは逆に大の苦手だった。左利きを矯正して右手で字を書いていたので、字が思い切り下手だったことも文章が苦手になった要因のひとつだと思う。  当時、今のようにパソコンやワープロがあればもうちょっと文章を書くのが上手な子どもに育ち、今でも文章が上手な大人になっていたかもしれない。 ([お]13-1)クローバー・レイン (ポプラ文庫)  小説を書くという行為は特殊な能力だと思っているが、出来上がった小説を「売れるもの」にするための編集者の仕事も特殊な能力だと思う。時には物語の流れや骨子を作者とともに考え、時には大胆に書き換えを作者に求めるという編集者の仕事は素直にすごいなと思う。  すごいなと思う一方で、よくよく考えてみると編集者の仕事に関してあまり多くのことを知らないということに気がつく。小説家や書店員の仕事はある程度推測することができるが、編集者の仕事というのはいまひとつ漠然とした知識しかない。  そんな「編集者」を主人公とした物語が、大崎梢さんの「クローバー・レイン」という一冊だ。主人公の彰彦は成績優秀で希望の大学に合格し、希望していた大手出版社の編集者としてすんなりと就職したという若者。  ヒット作家の本を扱い、だからといってそれを鼻にかけるような性格ではないものの、他から反感を買うようなことのない動きをする如才ない若者だ。  そんな彰彦が偶然出会ったのが、一時ヒット作を生み出していたもののその後は鳴かず飛ばずになってしまっていた作家の作品。原稿を読んで感動した彰彦は自社から出版することを心に決めて動き出すが、大手出版社の傲慢さが壁となり、また作家自身の煮え切らない態度もあって話がなかなか進まない。  それでも孤軍奮闘する彰彦に徐々に味方が増えてきて、話が思いがけない方向に動き始めていく。  大崎梢さんの作品には書店や出版社を舞台とした作品が多く、「配達あかずきん」や「背表紙は歌う」など本好きとしては見逃せない物語だ。今回手に取ったこの一冊も「本を愛する人々」の気持ちが丁寧に描かれていて、読後の爽やかさも最高だった。  年間数え切れないほどの新刊が世の中に出てくるが、発刊に至るまでと発刊後の苦労というものがわかるこの一冊。編集者の仕事を通じて書籍を世の中に出すことの大変さがわかる一冊。書店に足を運んだときに、棚に並んだ一冊一冊の本を見る目が変わってきそうな一冊だった。

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2014/10/17

本に対する熱い想いが伝わってきました。 そういう過程を経て私が読んでる本は出来上がってるんだなぁとますます本が好きになります。

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2014/10/04

今年29冊目。 一冊の本が仕上がって私たちが手にとるまでに、こんな物語があるなんて。 作者以外にも、こんなにたくさんの人の手がかけられ、想いがこめられているなんて。 よく考えてみれば想像できるんだけど、なかなか思いを馳せられないところ。 これから本を手にするたびに、それまでの過程...

今年29冊目。 一冊の本が仕上がって私たちが手にとるまでに、こんな物語があるなんて。 作者以外にも、こんなにたくさんの人の手がかけられ、想いがこめられているなんて。 よく考えてみれば想像できるんだけど、なかなか思いを馳せられないところ。 これから本を手にするたびに、それまでの過程に思いを巡らせることになりそう。 お仕事小説!というイメージで読み始めたけど、そこには、家族の確執あり、複雑な過去あり、職場の人間関係のあれこれあり、友達とのつながり、淡い恋ありと、いろんな要素がギュッとつまっていた。 途中、現実の小説名がちらほら出てくるんだけど、読んだことあるのが多くて何だか嬉しかった。 特に、夜は短し歩けよ乙女が出てきたのにはビックリ。

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2014/10/02

ふだん何気無く手に取り、購入し、読み、本棚にしまう本は、あらゆる人の手が作っていると改めて感じる作品でした。作家さんや編集者、営業、書店員の力が合わさり書店に並ぶ。本っていいなあとしみじみと思います。 大手出版社の若手編集者・彰彦が、落ち目の作家の原稿に一目惚れ。それを本にするた...

ふだん何気無く手に取り、購入し、読み、本棚にしまう本は、あらゆる人の手が作っていると改めて感じる作品でした。作家さんや編集者、営業、書店員の力が合わさり書店に並ぶ。本っていいなあとしみじみと思います。 大手出版社の若手編集者・彰彦が、落ち目の作家の原稿に一目惚れ。それを本にするために奔走する。なり振り構わず、悩みながら必死に行動していく彰彦に勇気付けられたし、胸が熱くなります。 ただのお仕事小説ではないのもこの作品の魅力。それぞれの人間ドラマがまた良くて、どんどん読み進めます。 出版社のシビアな話や編集者の日々の仕事も垣間見れて面白いです。

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2014/09/17

初めてみつけた出版社編集者が主人公の小説。 おもしろかったー。 作品にランクってある、されている。 ベテランとか、若手とか、定番とか、強いジャンル…色々ある。 作品数が多すぎて扱えないから。 出版社だって、当たり前のことながら大手が強い。 ベストセラーやヒットを出せば、...

初めてみつけた出版社編集者が主人公の小説。 おもしろかったー。 作品にランクってある、されている。 ベテランとか、若手とか、定番とか、強いジャンル…色々ある。 作品数が多すぎて扱えないから。 出版社だって、当たり前のことながら大手が強い。 ベストセラーやヒットを出せば、更に強くなる。 「自分が好きないいと思う本=売れる」わけでもないように、その逆もある。 でも、共通しているのは、それぞれってこと。 人間もしかり、本に限らずなんでも。 必ずしも「いい」「悪い」だけじゃない。 対象者の好みや相性もある。 それだけ、綺麗事でまわる世の中じゃない。 だからこそ。 あたたかい、人間味のある「温度」を感じた1冊。 よくある?表現をするなら、血の通った1冊。

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