山女日記 の商品レビュー
ここに出てくる山の一つが見える町に住んでいるので、なんだかすぐそこで登場人物が登って行っているような不思議な感覚になりました。 連作小説なので、何度も前に戻って人間関係を確認しながら読みました。 一人で山に登りたい人の気持ちが分かりすぎました。
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ポエム的に楽しみました。時々記される山登りあるある、私だけが感じていると思っていたものが共通認識だったりして、ちょっと嬉しかったりもしました。人間って強いようで弱い、大らかのようであざとい、だからこそ山の持っている寛容さや完璧さにお近づきになりたいのかも?本書は哲学的ではありませ...
ポエム的に楽しみました。時々記される山登りあるある、私だけが感じていると思っていたものが共通認識だったりして、ちょっと嬉しかったりもしました。人間って強いようで弱い、大らかのようであざとい、だからこそ山の持っている寛容さや完璧さにお近づきになりたいのかも?本書は哲学的ではありませんが、弱いが故に織りなす人間模様です。でもそれに没頭してしまうのは、やっぱり自分もそんなに強くないからかもしれません。
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それぞれ問題や悩みを持つ女性たちが、 登山を通して自分の内面を省みていく短編集。 今までの湊さんのミステリーではないけど、面白かった。 登山はしたことないけど、 誰しも何かしら様々な思いを抱えていて、 自分を見つめなおすには登山は良いかもと思う作品だった。
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図書館の新着本でずっと読みたかった本。ミステリーと思っていたら、ビックリ。ドラマ化されている事も知らず、イヤミスとは違う作風で感度した。体力的に山登りは?だが、トレッキングならできるかなとウォーキング始めました。続編もあるようなので、早く読む事にしよう。
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仕事の休憩時間に読むと、エッセイを読んでる様にサラサラと読めて、スッとに気分転換が図れる。 一気に気分が登山モードになり、なんだか早く帰って。登山準備をしたくなる本。
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今までの湊かなえさんの作品とは一味違った。 様々な思いを抱えた女性が 登山をしながら自分と向き合っていく短編連作。
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それぞれの理由で山に登る女性たちの連作短篇集。面白かった。 文庫版にはもう一話入ってるらしいので、いつかそちらで読み直す。
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山に登るときにこんなに人間関係の色々を考えるのかな~と自分を振り返ってみたら、たしかに自分のふるまいに悩んだり、それを山で解消したいと願って、まさに主人公達と同じような思いで行くこともあるということに気づいた。 自然の厳しさ、美しさ、仲間とのやり取り、無事に山行を終えた安堵と達成...
山に登るときにこんなに人間関係の色々を考えるのかな~と自分を振り返ってみたら、たしかに自分のふるまいに悩んだり、それを山で解消したいと願って、まさに主人公達と同じような思いで行くこともあるということに気づいた。 自然の厳しさ、美しさ、仲間とのやり取り、無事に山行を終えた安堵と達成感に心洗われるのもわかる。 主人公達の心の行く末が気になり、連作なので後日談も折り交ざり、読みやすい文章でスイスイ読めた。 あまり関東圏の山に行ったことないので、登場したどの山にも行きたくなった。
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ドラマ版では女性山岳ガイドが主人公の話だったような気がするが、原作本は連作集。 デパートに勤める女性たち、お見合いパーティーで出会った男女、長年ギクシャクしてきた姉妹を中心に様々なドラマが交錯する。 連作なので登場人物同士の繋がりを見つけるのも楽しい。 白馬岳や槍ヶ岳、妙高山な...
ドラマ版では女性山岳ガイドが主人公の話だったような気がするが、原作本は連作集。 デパートに勤める女性たち、お見合いパーティーで出会った男女、長年ギクシャクしてきた姉妹を中心に様々なドラマが交錯する。 連作なので登場人物同士の繋がりを見つけるのも楽しい。 白馬岳や槍ヶ岳、妙高山など名だたる山々が舞台なので登場する女性たちも元山岳部や体力に自信がある人が多い一方、これが初めての登山という人も。初登山で宿泊しての縦走にチャレンジするなんて驚いた。 山に登る理由は様々。一目惚れした登山靴を使いたくて登るという形から入る人もいれば久しぶりに山と向き合う人もいる。 だがそこは嫌ミスの湊さん、皆何か抱えている。 結婚に迷う人、不倫状態の人、夫に離婚を切り出された人、自分を偽っている人、コンプレックスを抱いている人…腹を探りあったり相手へのモヤモヤを抱えていたり、ハラハラさせられる。 しかしきつい登山の果てに山頂に辿り着けば。 登山で問題が解決するわけではないが、気持ちの持ち様は変わる。その結果、新しい道を選ぶこともあれば今ある場所で頑張ることにすることもある。旅のパートナーの新たな一面を知って関係が良くも悪くも変わったりもある。 この作品が書かれたのは2013年とのことだが、登場人物たちがやたらと結婚に執着しているのが印象に残った。好きな人と一緒にいたいというよりは結婚そのものにこだわっているようで、昭和の時代ならともかく、2013年当時にそういう考えの女性たちはそんなにたくさんいたのだろうか。 帽子作家に転身した女性のように自らの足で道を切り開いていくなら結婚にこだわらなくても良いのに…と思うのだが。 自分の足で登った人にしか見えない、その人だけにしか見えない景色が山にはあるのだろう。だからきっとまた登りたくなる。 続編もあるようなので読んでみたい。
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続編が出るというので、再読。良かった。初めて読んだときは、クセのある女の子達(でもそれが人間。おそらく取り繕って、日常はこなしている)が、一編ずつ主役を入れ替わる連作、、みたいな印象だったのだけれど、今回はとてもとても山に行きたくなった。雪渓と花畑の白馬岳。池塘やライチョウの火打...
続編が出るというので、再読。良かった。初めて読んだときは、クセのある女の子達(でもそれが人間。おそらく取り繕って、日常はこなしている)が、一編ずつ主役を入れ替わる連作、、みたいな印象だったのだけれど、今回はとてもとても山に行きたくなった。雪渓と花畑の白馬岳。池塘やライチョウの火打山。湿原の妙高。コロナ渦、私は絶景に飢えている。
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