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海賊とよばれた男(下) の商品レビュー

4.2

463件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2022/02/11

国岡のしたたかで強引、初志貫徹する生き方はとてもかっこよく感動した。また、彼の、相手を信用する力、そして惜しみなく身内へ愛(?)を注ぐその信念は仕事場に限らず、対人関係の真髄だと思った。 一方、国岡商店の人々の働きぶりについてはひたすらブラックだなぁ、という感想(笑)戦後で、日本...

国岡のしたたかで強引、初志貫徹する生き方はとてもかっこよく感動した。また、彼の、相手を信用する力、そして惜しみなく身内へ愛(?)を注ぐその信念は仕事場に限らず、対人関係の真髄だと思った。 一方、国岡商店の人々の働きぶりについてはひたすらブラックだなぁ、という感想(笑)戦後で、日本が最悪の状況だったからこそ、の馬力という気はする。

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2022/01/02

何年かぶりに再読。 前回読んだ時はまだ学生やった。むちゃくちゃおもろいやんと一気読みした覚えがある。 社会人になった今読むと鐡造がどんだけ無茶苦茶な人か、国岡商店がなかなかのブラックであるかに気を奪われて純粋に楽しめへんかった。ここでは働きたくない。

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2021/11/25

出光の創業者をモデルとしたもの。 主人公の生き様、考え方がとてもかっこいい。また彼を支える人たちも素晴らしい。 石油が普及する前から普及するまでが商人目線で描かれている。次から次へ降りかかな困難に立ち向かいつつ、国、国民の事を第一に考え、社員を家族ととらえ信用する心意気がよい。現...

出光の創業者をモデルとしたもの。 主人公の生き様、考え方がとてもかっこいい。また彼を支える人たちも素晴らしい。 石油が普及する前から普及するまでが商人目線で描かれている。次から次へ降りかかな困難に立ち向かいつつ、国、国民の事を第一に考え、社員を家族ととらえ信用する心意気がよい。現代社会では無くなってしまったものが良く描かれており感動を与えてくれた。 自分からしてみると満点をあげたい。

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2021/11/09

ボリューム満点だった。 一気に読んでしまうというよりは噛み締めながら 自分や会社の利益よりも正しく生きることを大切にして、日本と世界の半永久のために身を削りながら社会に貢献した、こんな人間がいたことに驚いた。 良くも悪くも個が重視されるようになった現代に他者のために生きる尊さを...

ボリューム満点だった。 一気に読んでしまうというよりは噛み締めながら 自分や会社の利益よりも正しく生きることを大切にして、日本と世界の半永久のために身を削りながら社会に貢献した、こんな人間がいたことに驚いた。 良くも悪くも個が重視されるようになった現代に他者のために生きる尊さを感じることができた

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2021/10/24

国岡鐵三の物事の決められた枠組みに関係なく自分が正しいと思うものは破ってでもとことん貫く志の強さが印象的であった。 著書にもあったが一匹狼が檻を食い破ったという表現がまさにピッタリであった。 また本を読む中で正直綺麗事なのではと思う考えもあった。しかし社員を家族と慕い、会社とし...

国岡鐵三の物事の決められた枠組みに関係なく自分が正しいと思うものは破ってでもとことん貫く志の強さが印象的であった。 著書にもあったが一匹狼が檻を食い破ったという表現がまさにピッタリであった。 また本を読む中で正直綺麗事なのではと思う考えもあった。しかし社員を家族と慕い、会社としての儲けは二の次で社員を大切にする姿はほかの人には到底真似できない懐の深さを感じた。 また石油が日本発展に大きく関与してきたといった歴史的な背景を知ることができた。 一代で巨大企業を作り上げるこの物語は波瀾万丈でまさに荒れ狂う波に負けず、世界を旅する海賊のようであった。

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2021/10/14

出光興産の創業者である出光佐三をモデルとした主人公が、生涯をかけて、様々な国の制度、外国企業の策謀等と戦い、自社の成長のみならず日本の戦後復興に貢献していく姿勢が描かれている。 社員を家族と考える深い愛情、会社の利益よりも国益を大事にする強い愛国心、あらゆる困難にも妥協しない強...

出光興産の創業者である出光佐三をモデルとした主人公が、生涯をかけて、様々な国の制度、外国企業の策謀等と戦い、自社の成長のみならず日本の戦後復興に貢献していく姿勢が描かれている。 社員を家族と考える深い愛情、会社の利益よりも国益を大事にする強い愛国心、あらゆる困難にも妥協しない強い信念等、類まれな精神を持つ主人公が幾多の試練を乗り越えていく姿に深く感動させられた。 他方、主人公や、若き日の主人公に大金(現在の1億円近く)を無償で支援する日田重太郎のような人物が実在したとは信じられず、何度も完全なフィクションではないかと疑った。しかし、インターネットで調べて見ると、登場人物等の名称の違いや多少の脚色はあるものの、かなり事実に近い内容が描かれていることがわかった。 出光佐三は、戦後の焼け野原から日本を復興に導いた原動力の1人である。今の日本人が豊かな生活を送れる歴史的背景に、出光佐三とその関係者の並みならぬ苦労があったことに感謝しつつ、自家用車の給油には極力「出光」を使うように心掛けたい。

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2021/10/09

ー「イランのアバダンに行ってもらいたい」 鐵造は前置きなしに言った。 「ああ、行きましょう」 新田はいとも気軽に答えた。まるで大根でも買いにいくかのような言い方に、横にいた村田船舶部長は拍子抜けした。 「新田船長は、アバダンがどこにあるのか知っているのですか」と村田は訊ねた。 「...

ー「イランのアバダンに行ってもらいたい」 鐵造は前置きなしに言った。 「ああ、行きましょう」 新田はいとも気軽に答えた。まるで大根でも買いにいくかのような言い方に、横にいた村田船舶部長は拍子抜けした。 「新田船長は、アバダンがどこにあるのか知っているのですか」と村田は訊ねた。 「イランでしょう」 「イランへは行ったことがあるのですか」 「ありません」新田は答えた。 「しかし海図さえあれば、どこへでも行きますよ。陸地でないかぎりね」ー 泣いた。素晴らしい作品。 国家の為とか、仕事に命をかけるとか、時代精神として古い、というのはあるかもしれないけど、そういう過去の時代精神のあり方そのものを否定するものではない。 そういう時代精神において、国の繁栄の為に、事業を通じて国民の豊かな生活の為に尽くし、社員が全てを犠牲にして会社の為に尽くす、と言うのは感動的な物語だ。 何度も何度も泣きそうになった。 だからといって、今の時代にもそうすべきだ、という考え方は、慎重に考えなければならない。

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2021/09/20

国岡鐡造が立ち上げた国岡商店 鐡造はいずれ、油の時代が来ると信じ、懸命に働く。国岡商店には馘首はない、出勤簿もない、店員を信頼しているからこそであった。 歴史を交えて、第二次世界大戦は石油を手に入れるために起こり、石油が枯渇したことで敗北した別の側面を知れた。 いついかなる困難な...

国岡鐡造が立ち上げた国岡商店 鐡造はいずれ、油の時代が来ると信じ、懸命に働く。国岡商店には馘首はない、出勤簿もない、店員を信頼しているからこそであった。 歴史を交えて、第二次世界大戦は石油を手に入れるために起こり、石油が枯渇したことで敗北した別の側面を知れた。 いついかなる困難な状況においても、鐡造は国岡商店の利益ではなく日本にとって正しい選択は何かを突き詰め、貫き通した。鐡造の奮闘があって、今の日本に繋がってると感じる部分があり感銘を受けた。 2019/10/23 16:44

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2021/08/29

上下巻まとめての感想。 戦後まもない時代を舞台にしてるから、今のわたしに完全に理解しきれないところがあったけど、その人の人柄がビジネスを左右するんだなと感じた。 今では資本金が少ない会社に対して何千億も融資してくれるところはないと思うし、日田重太郎みたいに他人に高額なお金を返済不...

上下巻まとめての感想。 戦後まもない時代を舞台にしてるから、今のわたしに完全に理解しきれないところがあったけど、その人の人柄がビジネスを左右するんだなと感じた。 今では資本金が少ない会社に対して何千億も融資してくれるところはないと思うし、日田重太郎みたいに他人に高額なお金を返済不要で渡すなんて考えられないなあ、 元々は、出光がイランの石油を輸入したってことをどこかで聞いてそれで読みたくなった一冊。 歴史の勉強にもなって良きでした。

Posted byブクログ

2021/08/29

てつぞうがすごいと思った。 例えば、セブンシスターズに完全に追い込まれた時に、思い切ってイランとの交渉に行って、命を賭けて、成立させたところが感動した

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