海賊とよばれた男(下) の商品レビュー
下巻に入ると、近現代史や石油をめぐる世界の動きといった歴史の教科書のようで、國岡鉄造や国岡商店がどのように動き戦ってきたかが描かれていました。 そんな中イランを往復する場面は新田船長の人柄、船を操る腕、長年の航海で身に着いた堪はカッコよく読んでいてハラハラしつつも心地よかったです...
下巻に入ると、近現代史や石油をめぐる世界の動きといった歴史の教科書のようで、國岡鉄造や国岡商店がどのように動き戦ってきたかが描かれていました。 そんな中イランを往復する場面は新田船長の人柄、船を操る腕、長年の航海で身に着いた堪はカッコよく読んでいてハラハラしつつも心地よかったです。 「誘惑に迷わず、妥協を排し、人間を尊重する」を信念に走り続ける様は一会社の以上の大きなことです。常に日本のために、さらにはイランに石油があるとなると他国イラン国民のために決断を下す信念の強さは驚きの連続でした。毎度の試練では重役達は反対意見を持ちつつも、店主の一言で動ける行動力は爽快でした。
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これは全国民に読んでほしい。 先人達のたゆまぬ努力のおかげで今の日本があるということをみんなに知ってほしい。 国の発展を願い熱く努力してきた人たちの物語はこんなにもかっこいいのか。 背中をバシッと叩かれて気合いを入れてもらえるような小説。
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上下巻を一気に読んだ。あくまで小説ではあるが、史実が細かく描写されており、石油についても勉強できた。第二次世界大戦の敗北の一つの要因が石油不足とは知らなかった。 物語の流れはよくあるような、勧善懲悪的なものだが、次の流れはわかっているものの、胸のすく想いがして面白く読むことができた。 最後の方で、国岡商店初期メンバーが年齢によって辞めていってしまう描写は悲しくはあったが、懐かしい不思議な思いがした。 結論面白い小説であった。
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いやー、すごく感化された。 国岡鐡造のモデルとなった出光佐三について 調べたくなった。 徳山製油所にも行きたい。 日章丸は5代目まであるらしい。 戦争についても少し学べた作品。
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国岡鐵三のすさまじい生き様です。 こういう人が戦後の礎を築いてくれたおかげで今の我々の生活があることを感謝しないといけない。 大きく変わるこの世の中で、どう生きるか、どう仕事と向き合うか、考えさせられた。
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下巻を読み終わっても本当にこんな人が実在したのかと疑ってしまう 最初はそんな強い人のように思えなかったけど 辛い経験を何度も経て強く優しい皆の心の支えとなる人になってるけど、根っこの部分はなんら変わってないようで 仕事って自分や家族が生活して、遊んだり、楽しんだりする為は確かにそうなんだけど、それだけじゃないんだ ちょっと自分にも喝が入ったようなそうでないような
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日本民族の誇り、ここにあり。 胸が熱くなり、目頭を熱くするシーンがどれだけあったか。 己の考えをこれほど貫徹できる人間が今の世にいるだろうか。 漢の話である。
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何度か感動泣きしそうになった じわ〜と胸が熱くなるシーン上下共にたくさんある イランからの石油の輸入、ドデカタンカーとドデカタンクの作製とか数々の偉業を周りに反対されても強い信念で成し遂げててまじですごい 最初に大金をどんとくれた男(名前失念)とのやりとりが特に胸熱だった ...
何度か感動泣きしそうになった じわ〜と胸が熱くなるシーン上下共にたくさんある イランからの石油の輸入、ドデカタンカーとドデカタンクの作製とか数々の偉業を周りに反対されても強い信念で成し遂げててまじですごい 最初に大金をどんとくれた男(名前失念)とのやりとりが特に胸熱だった あとは石油がどれだけ世界というか人間にとって重要か痛感した 第二次世界大戦も石油によって引き起こされ石油によって負けたっていうのは知らなかった
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日本人であることを誇りに思え、人を信頼することの大切さ考えさせられる。戦後の苦境を乗り切ったこの日本に生きられることを先人に感謝したい。 以下、印象的なフレーズ ・けっして日本人としての誇りを失ってはならん。日本人の良さを持ちながらアメリカ人の長所を身につけよ。 ・もし店員たち...
日本人であることを誇りに思え、人を信頼することの大切さ考えさせられる。戦後の苦境を乗り切ったこの日本に生きられることを先人に感謝したい。 以下、印象的なフレーズ ・けっして日本人としての誇りを失ってはならん。日本人の良さを持ちながらアメリカ人の長所を身につけよ。 ・もし店員たちが初心を忘れずに頑張る気持ちを持っているなら、必ずや十ヶ月で完成する。しかし、もし自分たちは大会社の社員であるという驕った気持ちを持っているなら、二年、いや三年経っても完成はしないだろう。 ・私自身は自分の五十年を一言で言いあらわせる。すなわち、誘惑に迷わず、妥協を排し、人間尊重の信念を貫きとおした五十年であった。 ・私は、人間を信頼するという考え方を広めていくことこそ、日本人の世界的使命と言っています。
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出光興産出光佐三の物語 こういう日本人達がいたからこそ、日本は戦後あんなにも早く復興し、世界の1等国になれたのかと実感しました。小説なので、どのくらい創作が入っているか気になるところ。 最近出光のガソリンスタンド見かけないな
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