海賊とよばれた男(下) の商品レビュー
かなり読み応えあり。 国岡鐵造の考え方はかなり古臭い気もするが、私の心には響きました。むしろ、今の日本にはない考え方でもあり新しいかもしれません。 この作品に出会えてよかった。生き方が変わりそうな気がします。
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主人公が破天荒だけども何度ピンチになっても軸をぶらさず決断し、またそれに周りの人がついていくところが本当に読んでいて気持ちが良かった。 上巻も下巻も何度も涙目になってしまい(外で読むことが多かったので泣けなかったけど)感動したという野暮な表現しかできない自分が悔しいくらい。 ...
主人公が破天荒だけども何度ピンチになっても軸をぶらさず決断し、またそれに周りの人がついていくところが本当に読んでいて気持ちが良かった。 上巻も下巻も何度も涙目になってしまい(外で読むことが多かったので泣けなかったけど)感動したという野暮な表現しかできない自分が悔しいくらい。 もちろんフィクションも交えた話ではあると理解しているが、日本人とはこうあるべきなのか、というお手本のような人だったのだなぁと思わされた。 他のこの人にまつわるノンフィクションの本も読んでみたくなりました。
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国岡鐵造さんの下で働きたい…そう思うくらい偉大な人でした。 石油関係のお話は小難しくて、読み進めるのが大変でしたが、熱く良いお話でした。 百田尚樹さん、もう本を書かないなんて言わないでほしい…
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上巻をあっという間に読破し、下巻も読了しました。 胸が熱くなる感覚に出合える本はそれほど多くない中で久しぶりにこの感覚を味わうことができました。 それは「単純にストーリーがいいから」という理由だけではなく、恐らく「日本人だから」だと思います。 戦前、戦中、戦後と時代が移ってい...
上巻をあっという間に読破し、下巻も読了しました。 胸が熱くなる感覚に出合える本はそれほど多くない中で久しぶりにこの感覚を味わうことができました。 それは「単純にストーリーがいいから」という理由だけではなく、恐らく「日本人だから」だと思います。 戦前、戦中、戦後と時代が移っていく中で様々な圧力や陰湿な妨害(日本人特有)に屈することなく日本の為、石油業界の為、家族と呼ぶ自社の社員の為に命を燃やして奔走する主人公(出光創業者)の物語に胸が熱くなります。 思えば利益ばかりを追求し、簡単にリストラを敢行し、誰のための会社なのか、働くとはどういうことなのかわからくなっている時代に「働くとはどういうことなのか?」を考えさせてくれます。 人によっては洗脳と捉えるかもしれません。ただ日本人であるなら誰かの為に使命を果たす日本人らしい生き方も存在するのではないでしょうか?信念を貫いた時、「日本人に生まれて良かった。」そう思う人は一人でも増えるようこの本をお勧めします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読後、出光のHPで出光興産の歴史を見てみた。 当時の写真なども掲載されていて、ノンフィクション部分が多いのだろうと思った。 これだけの困難に直面し、挫折はあっても諦めず、私利私欲に走らず、何度も挑戦し続けることができたと、ただただ「すごい」の一言。 悲しいことは、敵は外国だけでなく、むしろ同じ国民である日本の政府や同業者であったということ。 「永遠の0」でもそうだったけど、政府や官僚は国家国民のためよりも己の利益を優先し、そのために同胞を陥れるということが多々あるということ。 なにか感じる事はないのかな。 きっとあるんだろうな。 でも、そんな中で社内の人間は皆素晴らしく会社のために尽くしてくれたようだけど、それを引き出したのは、店主の人柄、人徳からではないかな。 時間さえあれば読み進めていたけれど、電車の中では鼻をすすりながら、涙を我慢して読んでいた。 子どもの頃山口の徳山で見た石油コンビナートは出光のものだったんだと、初めて知った。大きくて電気がいっぱいついてて、いなかでは中々見ない夜景だったので、今でも印象に残ってる。 今では昭和シェルと統合している事、 店主はどんな気持ちで見ているのかな。
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戦前、戦中、戦後と一生を石油に捧げた出光興産の創業者の話。 人間尊重を軸に儲けを度外視した消費者本位の経営を貫き、正しいと思ったことは国や英米の大企業を敵に回してでも戦い抜く。従業員もそんなボスに心頭し、志を共にして看板に恥じない働きをする。 そんな理想的な企業体質は未だに健在な...
戦前、戦中、戦後と一生を石油に捧げた出光興産の創業者の話。 人間尊重を軸に儲けを度外視した消費者本位の経営を貫き、正しいと思ったことは国や英米の大企業を敵に回してでも戦い抜く。従業員もそんなボスに心頭し、志を共にして看板に恥じない働きをする。 そんな理想的な企業体質は未だに健在なのかわからないが、経営理念としては残っていてほしい。 題材が良いのでもう少し心情や当時の時代背景などを深掘りしてくれたらもっと深みのある作品になったと思うのだが、全体的にサラッとしていて読みやすいです反面、もったいないと思った。
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一つ一つの出来事は短いが、絶対に曲げない信念を持つことの大切さを感じた。 真似できるものでは無いが、人が動かす社会においては必ず必要な信念である。 利他的で、国のために消費者のため、そういった考えをどこまでも持つことのできる人間はほぼ居ない。 必ずしも合理的とは言えないかもし...
一つ一つの出来事は短いが、絶対に曲げない信念を持つことの大切さを感じた。 真似できるものでは無いが、人が動かす社会においては必ず必要な信念である。 利他的で、国のために消費者のため、そういった考えをどこまでも持つことのできる人間はほぼ居ない。 必ずしも合理的とは言えないかもしれないが、合理的なことが大切であるとは限らないことを学んだ。
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下巻のハイライトは言うまでもなく「日章丸事件」だろう。 手に汗握るとはまさにこのこと。見事な描写である。 国岡鐡造の経営方針には議論もあるだろう。今ならブラック企業と言われるかもしれないし、働き方改革にも逆行するかもしれない。しかし、それらを抜きにして国岡鐡造(出光佐三)の経...
下巻のハイライトは言うまでもなく「日章丸事件」だろう。 手に汗握るとはまさにこのこと。見事な描写である。 国岡鐡造の経営方針には議論もあるだろう。今ならブラック企業と言われるかもしれないし、働き方改革にも逆行するかもしれない。しかし、それらを抜きにして国岡鐡造(出光佐三)の経営哲学には学ぶべきものがある。 国岡商店のモデルである出光興産は最近、昭和シェルと経営統合したが、創業家は最後まで反対していた。そのニュースが報じられていた当時はなぜ創業家が頑なに反対しているのか疑問に思っていたのだが、本書を読むと納得がいく。
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出光ってこんな歴史があったんだなあ。自分が生まれる以前のことであり、自分の関わる会社でもないが、日本にこういう会社があるというで誇らしい気持ちになった。 自分も精進したい。
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主人公にないものねだりの憧れを持ってしまいます。周りの方も優秀だったと思いますが、それを惹きつけた国岡鐵三の魅力が圧倒される思いです。
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