デザイン思考が世界を変える の商品レビュー
「これ、なんか使いづらいんだよなぁ」 「こうだったらいいのに」って、日常の中で感じたこと、ありませんか? 『デザイン思考が世界を変える』は、まさにそんな“小さな違和感”に向き合って、形にしていくためのヒントをくれる本です。書いているのは、デザイン会社IDEOのティム・ブラウン。...
「これ、なんか使いづらいんだよなぁ」 「こうだったらいいのに」って、日常の中で感じたこと、ありませんか? 『デザイン思考が世界を変える』は、まさにそんな“小さな違和感”に向き合って、形にしていくためのヒントをくれる本です。書いているのは、デザイン会社IDEOのティム・ブラウン。言葉がちょっと硬いところもあるけど、要は「もっと人(体験)に寄り添ったモノのつくり方」を教えてくれるんです。 たとえば、Uber Eatsって、誰かの潜在的なニーズ、“お腹すいたけど外出たくない”“料理できないけど何か食べたい”っていう、言葉にならない気持ちを汲み取って、試行錯誤して生まれたサービスなんですよね。 知らない誰かが食事を運んでくるって、かなり高い障壁ですけど、みんなが満足するサービスに昇華させるってすごい! それがまさに、デザイン思考のアプローチ。 面白いのは、人は本当に欲しいものを言葉でうまく言えないって前提に立ってること。だからこそ、人の経験に焦点をあてて、観察して、感じ取って、試作品(プロトタイプ)をつくって、また直して……を繰り返すんです。なんだか人との関係づくりにも似てるなと思いました。 この本は、決して“デザイナーの専門書”じゃありません。むしろ、モノづくりの人、サービスを考える人、教育や福祉の現場で悩んでいる人、誰にとっても役立つ視点があるなと思います。 「誰かの役に立ちたいけど、どうすれば?」ってとき。分析手法のように「正解を探す」のではなく、「一緒に考える」っていうやり方もあるよ、と教えてくれます。 ただ本書はすごい難解でした。
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やや難解な表現になってしまっている翻訳ではあるが、デザイン思考の奥深さがぎっちり詰め込まれた一冊。目次にあるイラストが逸品。こういう目次もデザインだしイノベーションだと思う
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デザイン思考とは何か 分野横断的なチームでアイデアを出し合う(発散的思考)。出されたアイデアをホワイトボードに書き出して選り分けていく(収束的思考)。これらの作業を、コラボレーティブかつ個人の想像力を増幅し、柔軟で予期せぬ状況にも素早く対応できる手法を用いること、また正解を導く手...
デザイン思考とは何か 分野横断的なチームでアイデアを出し合う(発散的思考)。出されたアイデアをホワイトボードに書き出して選り分けていく(収束的思考)。これらの作業を、コラボレーティブかつ個人の想像力を増幅し、柔軟で予期せぬ状況にも素早く対応できる手法を用いること、また正解を導く手法でなく最適解を導く手法により実行することで、アップルやトヨタのような企業がイノベーティブな製品を生み出すことができる。また無形のサービスや環境問題などの対策にも有効に適用できる。このような思考方法は、例えば我が職場などには決定的に不足している・・。多様な視点で物事を進めることの大切さを教えてくれる。
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特定の事象のデザインに特化したデザイナーとは異なり、カスタマージャーニーをトータルコーディネートするデザイン思考家は多種多様な領域に応用可能であり、サービスから経験へシフトする世の中で益々重要視されそうだ。日本では、役所や行政機関の窓口でデザイン思考家の介入余地ありである。
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2023/12/27-2024/04/08 通勤や昼休みなどにゆっくり読み進めていたので時間を要した。 学生時代に買った本で、買ってから一度読んだことがあるはずなのだが、年齢や体験を重ねたことでよりクリアに事例やポイントを受け取ることができたと思っている。 (つまり、また年数を...
2023/12/27-2024/04/08 通勤や昼休みなどにゆっくり読み進めていたので時間を要した。 学生時代に買った本で、買ってから一度読んだことがあるはずなのだが、年齢や体験を重ねたことでよりクリアに事例やポイントを受け取ることができたと思っている。 (つまり、また年数を置いて読んだ方が良さそう) p68-l13 私たちは、「共感」を通じて、洞察の橋渡しをしたいと考えている。他者の目を通じて世界を観察し、他者の経験を通じて世界を理解し、他者の感情を通じて世界を感じとる努力を行っている。 この部分を読んだ時、身が引き締まるような感覚があった。つい、物事を進める時、手法や目先のことにとらわれて「自分たちにとって都合がよいこと」にしまうことが多い。 しかし、デザイン思考を取り入れるということは、何気ない人々の普通の生活の中にある「共感」や「なぜ?」に目を向け、人々にとってより良い体験や価値を生み出すことにつながるはずだ。 ここを忘れて頭でっかちにならず、無邪気に物事を見つめ、よりよいデザインを作り出していきたい。
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ややっ、これは面白かった。もう一回読む!人間に聞いて共感して問題や製品開発を行う。誰でもが思いつきそうで思いつかないすごく真っ当なことが書いてあって、まさにアハ体験だった。今関わっている仕事にも、趣味で学んでいることにも通じることが沢山あって、後半は興奮しながら読んだ。
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「デザイン思考」は、人間中心で考えること。 これに尽きるのではという感想。 対象をひたすら観察して洞察を得るのも、 プロトタイプを素早くつくるのも、 経験の青写真を人の感情面含めて書くのも、 アイデアを伝えるために物語をつくるのも、 人間が本当に求めるもの・ことをつくるため。 ...
「デザイン思考」は、人間中心で考えること。 これに尽きるのではという感想。 対象をひたすら観察して洞察を得るのも、 プロトタイプを素早くつくるのも、 経験の青写真を人の感情面含めて書くのも、 アイデアを伝えるために物語をつくるのも、 人間が本当に求めるもの・ことをつくるため。 小難しい要素は一旦置いといて、このマインドを身につけることがまず第一歩なのかなと思った。
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「デザイン思考」とは何か。その方法・プロセス、手順について理解することができる。抽象的な議論も多いが、実用的なアプローチも紹介されている上、具体的な例(筆者が実際に携わった企業の活動)も紹介されており、理解を助けてくれる。 良書。
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デザイン思考とは新しいアイデアを生み出す手段だと捉えていたが、それにとどまらず、組織改革や社会問題にも通ずることが興味深い。つまり、本質的な変化を促すプロセスと捉えることができるはずだ。
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個人的には結構読みにくかった。頭がいい人ならすんなり入ってくるかもしれないけど、1つ1つの話は理科できるけど全体としてのつながりを理解することはできなかった。この前にデザイン思考についての本を読んでいたから多少理解は進んだものの、デザイン思考の入門書ではないかも。
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