蘇える変態 の商品レビュー

星野源(著者)

2015/07/22

主に星野源さんの闘病から復活までが書いてあります。
壮絶な闘病の中から生み出された感情やことばが体験したものにしか分からないのだろうけれど、何より今コントやライヴやお芝居が出来て本当によかった。

坐薬を入れてくれた可愛い看護師さんが退院の時に実はファンだったことを告げて、みんなで歌を歌ってくれたことがきゅんとしました。

2017/02/22

蘇る変態とは、脳内で出血して、死にそうになった星野源が、一命をとりとめた後も、気分が悪くて何度も吐きながら、絶え間無い苦痛にヨダレと涙をたれ流し、後遺症の恐怖に怯え、性欲もなくなり、それでも美人の看護師さんからアヌスに座薬を入れられるというプレイを楽しもうと努め、最後には、名医と出会って、手術が成功し、体が良くなって、性欲が復活するという、そういうプロセスのお話だと、オレは受け取った。

星野源が良いのは、命の大切さも、下ネタも、同列に扱っていること。
そこに優劣をつけるのは間違いで、どちらも、同じくらい大事なことだから。
特に人間にとっての性欲は、他の生物と違い、一時的な発情期だけのものではないので、生活の質を考えるうえで、避けて通ることはできない。

星野源みたいな人が死なずに生き残ってくれて、本当に良かった。

これからは、働き過ぎに注意して、体を大事にしてほしい。

2015/07/05

途中で号泣してしまった。
まさか。
涎と涙をたれ流している源さんをハグしたくなった。

新曲のSUNを聞いて、
明るいのに、どこか悲しく切なくて、
その根幹にはこの経験ありきなんだなって。

ありがとう、源さん。
また読みます。

2015/04/28

”引用：
生きた証や実感というものは、そのひとの外的行動の多さに比例するのではなく、胸の中にある心の振り子の振り幅の大きさに比例するのだと思う”

「心が、振れているか？」
と、誰かの声がきこえた気がした。

2015/04/25

源さん、おかえりなさい！！
甘っちょろい私は「苦しい」「辛い」を経験したひとに何も言えない。ただ、それでも寄り添えるようなひとになりたいな。

2015/03/26

　「11人もいる」てドラマがあった。星野さんも出てて、いい感じだった。ちょうどそのドラマのころに書かれたエッセイもあって、興味を惹かれたのが読んだきっかけ。
　人となりが浮かぶエピソードも多いんだけど、見た目よりずっとエネルギッシュで、だけどタフではなくて、「寂しさ」について書かれた章なんか、心を鷲掴みにされた感じ。
　後半の闘病記は、けっこう胸が痛くなった。助かった経緯も含めて生き様ですな。私なら死んでる。

2015/02/26

前半は雑記、後半が闘病記。
くも膜下出血してからの闘病は、文字通り、死ぬほど苦しんだだろうに、ユーモアを忘れないで伝えようとするところが星野源らしいし、この人の強さだなぁと思う。

約10年前に初めてTVで彼の芝居を見た瞬間、「タダモノじゃない！」と思ったが、それはいまや確信を超えて、期待に変わっている。
星野源という人間自体が、オモシロイ。この表現がふさわしいかわからないけれど、肉汁的な存在です。

追記：この本まるまる一冊かけて、じわじわと企画モノAVのすばらしさを刷り込まれ、最終的には、普通の女子に「いっちょ見てみるか？」と思わせるほど、感想の書き方がうまいです（笑）

2015/02/21

　始めて購入した星野源のエッセイ集。音楽に対するストイックな姿勢、病による入退院中の心の葛藤、下心などが星野流に面白く、時に真面目に書かれている。
　星野さんの生み出したものに触れていると、こんなに一生懸命な人がいるんだから、私も精一杯生きなきゃ、と、いつも力をもらうことができる。

2015/02/15

変態、見事に蘇りましたね。
闘病前後で生きる意識が
はっきり変わったのがわかる。
それにしても、脳外科手術って辛そう。

2015/01/04

星野源が女性向けファッション誌「GINZA」に連載していたエッセイに加筆修正と書き下ろしを加えた本。

徐々に忙しくなってきた星野さんがくも膜下出血になり、手術を経験するまでの話です。文章の端々から忙しそうな、それでも無理してやってる感じが出ています。

エッセイ自体は星野さんの感覚がよく伝わるものです。個人的には星野さんの、仕事好き感が好きです。仕事は向き合った分だけ楽しいと思う。また踏み出して努力し続け
れば会得出来る、ということを体現してる素晴らしい方だと。

ただ身を持って「無理しすぎてはいけない」ことを教えていただいたことは忘れません。