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茨木のり子詩集 の商品レビュー

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52件のお客様レビュー

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2024/06/12

どの詩もわかりやすい。でも叙事詩も出てきて、怒りというよりもその先のなにかがあるような氣がした。出自とか国土とかの枷から強くなる、そんな勇気を与えてくれるような感じ。孤独をめそめそと表現するわけでもなく、夫との別れは苦しさがあふれるようなものでもない気がした。50歳からハングルを...

どの詩もわかりやすい。でも叙事詩も出てきて、怒りというよりもその先のなにかがあるような氣がした。出自とか国土とかの枷から強くなる、そんな勇気を与えてくれるような感じ。孤独をめそめそと表現するわけでもなく、夫との別れは苦しさがあふれるようなものでもない気がした。50歳からハングルを学び、訳詩を上梓されたのはそんな強さからかもしれない。

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2024/05/09

女性の生きていく心強さが感じられるものがあって、とても良かったです。 「椅りかからず」や「自分の感受性くらい」代表作をはじめ、 他にも、「行方不明の時間」「木は旅が好き」「首吊」「お休み処」「ピカソのギョロ目」など、心に残る作品がたくさんありました。

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2024/05/05

これからの人生で茨木さんの詩をふと思い出す瞬間がたくさんあればいいなと思う。 詩をじっくり味わえる喜びを感じつつ、韓国語を自由に学べる今の環境がどんなにありがたいことか痛感した。

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2024/05/12

中学一年生の国語の教科書の一番最初の中原中也の詩が今でも忘れられないので時折詩集を読んでみる。有名な「わたしが一番きれいだったとき」はその時代を次の時代の読み手にも連想できるような見方と説得力をかんじる。他は時代性を伴っていることが多く、戦後であることや女性であることを踏まえなけ...

中学一年生の国語の教科書の一番最初の中原中也の詩が今でも忘れられないので時折詩集を読んでみる。有名な「わたしが一番きれいだったとき」はその時代を次の時代の読み手にも連想できるような見方と説得力をかんじる。他は時代性を伴っていることが多く、戦後であることや女性であることを踏まえなければこちらから歩み寄らなければ感情的な共感は難しいのではとも思う。相応にしてリズム感がどの詩にもあるのと、終端がこれで終わりですと区切られているので読む方のストレスはない。音楽をのせた歌詞を読んでいる印象を受けたが、音楽のない歌詞は散漫的にイメージができない印象を同時に受けた。

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2024/02/22

読書会課題図書 〈青春を戦争の渦中に過ごした若い女性の、くやしさと、それゆえの、未来への夢。スパッと歯切れのいい言葉が断言的に出てくる、主張のある詩、論理の詩。ときには初々しく震え、またときには凛として顔を上げる。素直な表現で、人を励まし奮い立たせてくれる、「現代詩の長女」茨木...

読書会課題図書 〈青春を戦争の渦中に過ごした若い女性の、くやしさと、それゆえの、未来への夢。スパッと歯切れのいい言葉が断言的に出てくる、主張のある詩、論理の詩。ときには初々しく震え、またときには凛として顔を上げる。素直な表現で、人を励まし奮い立たせてくれる、「現代詩の長女」茨木のり子のエッセンス〉とある 彼女の詩時々目にし、心に残っていたものが何編かあった 今回この文庫本を改めて読んでみて 「Y」という箱にひっそりと残されていた詩に驚いた こんな詩を書いていた方なんだと 「断定的だ」という先入観が払しょくされたような…… 夫を亡くした喪失とそれゆえの愛が濃密だった 谷川俊太郎さんの選が良かったのかなあ 心に響く言葉にたくさん出会った 読書会では、大絶賛派とイマイチ派に分かれ楽しかった ≪ 目をつぶり 目を見開いて 言葉紡ぐ ≫

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2024/01/27

わたしが一番きれいだったとき、や、自分の感受性くらい、は知っていたけど茨木のり子さんの作品をこんなに読んだことがなかったので、そのハードルの低さに驚きました。 詩は読みやすいようで読みにくい、自分の解釈能力に自信がなかったけれど、茨木のり子さんの詩は小説を読んでいるようにさらさら...

わたしが一番きれいだったとき、や、自分の感受性くらい、は知っていたけど茨木のり子さんの作品をこんなに読んだことがなかったので、そのハードルの低さに驚きました。 詩は読みやすいようで読みにくい、自分の解釈能力に自信がなかったけれど、茨木のり子さんの詩は小説を読んでいるようにさらさらと自分の中に流れてきます。 彼女の人柄について理解した上で再読したいと思いました。

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2024/01/21

普段あまり詩集は読みませんが、書店で立ち読みした時に気になる詩があり読み始めました。 「わたしが一番きれいだったとき」「自分の感受性くらい」は有名な詩なので知っていましたが、「言いたくない言葉」「足跡」とかが好きでした。 削ぎ落とされた繊細な言葉で保守的な女性像への抵抗や喝を...

普段あまり詩集は読みませんが、書店で立ち読みした時に気になる詩があり読み始めました。 「わたしが一番きれいだったとき」「自分の感受性くらい」は有名な詩なので知っていましたが、「言いたくない言葉」「足跡」とかが好きでした。 削ぎ落とされた繊細な言葉で保守的な女性像への抵抗や喝を入れてくれる詩もあれば、天真爛漫に鋭い指摘をする子供のような詩もある不思議な詩集でした。 気負いなく読んでましたが、たまにドキッとする詩があります。また時間をおいて読み返したいです。

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2023/11/05

あまりにも勇猛で私には痛いので、パラパラと読んだ。時折ハッとさせられる詩が。 お尻を叩いてもらいたい時にまたこちらに伺いますね。

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2023/10/13

谷川さんが選んだということで。これまで作品触れてこなかったけど、ドスンと来るものもあり。いや違うか。ジュニア向けので読んでるか?

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2023/08/28

茨木のり子の詩集。 他社での出版よりも収められている詩の数が多いと思う。 そんな詩の中でも、他の詩集にあまりなかったと思うのがより個人的な詩。 父や連れ添った夫への詩がとても印象深かった。 とても慈悲深くそして激しさを持った女性だったんだろうなと思わされました。 前を向きた...

茨木のり子の詩集。 他社での出版よりも収められている詩の数が多いと思う。 そんな詩の中でも、他の詩集にあまりなかったと思うのがより個人的な詩。 父や連れ添った夫への詩がとても印象深かった。 とても慈悲深くそして激しさを持った女性だったんだろうなと思わされました。 前を向きたくなる良い詩がたくさんでした。

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