よるのふくらみ の商品レビュー
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商店街で生まれ育った、文房具店の娘のみひろと、酒屋の兄弟の圭祐と裕太。 セックスレスに悩み、思い切ってうち明けたのに、圭祐はみひろに誠実な態度を取らなかった。 一章目、なすすべもない、がとんでもなく自分自身と重なり、悲しいほどわかる気がした。 その後、目線がつぎつぎ変わり、最後に向かって話は進むけど、最初の一話が一番よかった。 いんらんじゃないおんななんて、いないんだけどね そうだよね! また読みたい。
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両想いの二人を強引に引き離したって、無理やりこっちを向かせたって、うまくいくはずがない。 恋愛は、自分に嘘をつかず、取り繕わず、自然に素直に思うままに、難しいことは考えない! 誰もがそうできるといいね。
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窪さんの本はひりひりしているけれどとても引力が強い。せつない、さみしいだけじゃない生々しさがよい。 みんながみんな、最後の最後まで考え続けて、考えて考えて行動して、選んだ結果なら、それはもうそれが正解なんだ、と思わないと生きてなんかいけない。 誰かを悲しませるから、不幸にするから...
窪さんの本はひりひりしているけれどとても引力が強い。せつない、さみしいだけじゃない生々しさがよい。 みんながみんな、最後の最後まで考え続けて、考えて考えて行動して、選んだ結果なら、それはもうそれが正解なんだ、と思わないと生きてなんかいけない。 誰かを悲しませるから、不幸にするからって、自分を消えそうになるまで追い詰めたらだめだ。自分を殺してはだめだ。ということを痛く痛く教えてくれる小説。 裕太いいよ~よかったねえ、みひろ。 圭ちゃん、大阪で京子に出会えてよかったね。 圭ちゃんは嫌いだけど、圭ちゃんの言葉にいちばん共感しました。 一人になりたくてこの町に来たのに、ほんとうに自分は一人なんだ、ということを思い知らされると、これから先、一筋の光も射さないトンネルの中をただ進んでいくだけの人生が続いていくような気がした。
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この世のなか真っ当な生き方をしてる人間なんているんだろうかと、窪美澄作品を読むといつも思う。 みんな何かしらの後ろめたさや秘密を抱えて生きている、そういう闇の部分を描くのが本当に上手だなぁと思う。 快晴のように晴れやかな気持ちにはなれないけど、雲間から一筋の光がさすような結末に少...
この世のなか真っ当な生き方をしてる人間なんているんだろうかと、窪美澄作品を読むといつも思う。 みんな何かしらの後ろめたさや秘密を抱えて生きている、そういう闇の部分を描くのが本当に上手だなぁと思う。 快晴のように晴れやかな気持ちにはなれないけど、雲間から一筋の光がさすような結末に少しほっとした。
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図書館で借りた。ふがいない。を読んで面白かったのでこの人の本を手にとってしまった。 兄弟で同じ女性を好きになってしまって三角関係みたいな感じが切なくて、表現の仕方がこの人独特の優しさを含んでいて結構あっと言う間に読み進めてしまった。面白かった
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とりあえず、装丁だけで★6個と言いたい。切なくてやらしいことを書くのがうまい。敢えて言うなら、綺麗にまとまることばかりやないと思う。読後感はそのほうがええけど。
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思わず、共感ポイントが多くて、女性の素直になれない愛情とか、じんわり響いて、久しぶりの星五つ⭐︎。 幼馴染で、親同士も、家族のこともバレバレな恋愛は自分はやだけど、きっと世の中にはたくさんあるし、脇役の健司とかが、いい感じにすごくリアリティーがあった。 それぞれの視点から書かれて...
思わず、共感ポイントが多くて、女性の素直になれない愛情とか、じんわり響いて、久しぶりの星五つ⭐︎。 幼馴染で、親同士も、家族のこともバレバレな恋愛は自分はやだけど、きっと世の中にはたくさんあるし、脇役の健司とかが、いい感じにすごくリアリティーがあった。 それぞれの視点から書かれてるのもよかった。最後、みひろ視点も欲しかったかなー、いや、なくていいかなー こころとカラダは別物じゃないよなーなんて考えた。 切ないけどあったかい。人肌が恋しくなる本…。
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「ふがいない」の時も感じましたが、閉塞する世界の描きかたがぐっとくる。今回は商店街なのだけど、家族のようでいながら、下世話な好奇心むき出しの姿とか。
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