よるのふくらみ の商品レビュー
窪さん特有の進行の仕方だが、今回は同時期に其々の登場人物の心情を各章で描いていくのではなく、時を進行させながら描いている。ストーリー展開を楽しむというよりも、ひとりひとりの愛する人への思いがどの様に変化していったかを 楽しみたい作品。 古びた商店街に幼馴染として育った”みひろ” ...
窪さん特有の進行の仕方だが、今回は同時期に其々の登場人物の心情を各章で描いていくのではなく、時を進行させながら描いている。ストーリー展開を楽しむというよりも、ひとりひとりの愛する人への思いがどの様に変化していったかを 楽しみたい作品。 古びた商店街に幼馴染として育った”みひろ” ”圭祐と裕太兄弟” の三角関係。みひろが(兄)圭祐との付き合いに疑問持ち始めるきっかけとなったのがSEXレス。潮の満ち引きと一度男と逃げた母親との血の繋がりに苦悶するが、次第に生真面目すぎる圭祐とのズレが気になり始める。女性独特の身勝手さが手に取るよう解るだけに、そんな性分にイライラもする。 それに対して、登場する男性全員の女性に対する恋愛感情がなんと単純明快なのだろうと思ってしまう。 随所に出てくる”血は争えない”親子の見えない絆、そして決して抗うことができない事へのもどかしさが3人の悲恋に絡み合う部分はなんとも痛々しい。
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ついつい窪さんの作品というと 刺激的なものを期待しがちだが ちょっと大人しめ。 まぁ、いいんだけど、物足りないなぁ。
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内容紹介 その体温が、凍った心を溶かしていく。29歳のみひろは、同じ商店街で育った幼なじみの圭祐と一緒に暮らして2年になる。もうずっと、セックスをしていない。焦燥感で開いた心の穴に、圭祐の弟の裕太が突然飛び込んできて……。『ふがいない僕は空を見た』の感動再び! オトナ思春期な三人...
内容紹介 その体温が、凍った心を溶かしていく。29歳のみひろは、同じ商店街で育った幼なじみの圭祐と一緒に暮らして2年になる。もうずっと、セックスをしていない。焦燥感で開いた心の穴に、圭祐の弟の裕太が突然飛び込んできて……。『ふがいない僕は空を見た』の感動再び! オトナ思春期な三人の複雑な気持ちが行き違う、エンタメ界最注目の作家が贈る切ない恋愛長篇。 →始めは“みひろ”の目線から始まり、章が変わる度に、裕太、圭祐、と変わる。
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商店街の文房具屋の娘、みひろ。同じ商店街の酒屋の兄弟、圭祐と裕太。 結婚を前提に付き合っている圭祐とみひろ。EDの圭祐に性欲の強いみひろは満たされず、結婚そのものを考え直そうとしている。 また、裕太はみひろに想いを寄せつつ、パチンコ依存症のシングルマザーに惹かれていた。そんな...
商店街の文房具屋の娘、みひろ。同じ商店街の酒屋の兄弟、圭祐と裕太。 結婚を前提に付き合っている圭祐とみひろ。EDの圭祐に性欲の強いみひろは満たされず、結婚そのものを考え直そうとしている。 また、裕太はみひろに想いを寄せつつ、パチンコ依存症のシングルマザーに惹かれていた。そんな三人、三角関係の連作短編。 アクの強い登場人物が多く、ドロドロしているのに、自分たちの周りの日常どこにでも転がっていそうなお話に感じられる。 女性と男性の性欲(性)について、どちらの目線からもバランスよく、かつストレートに描かれている窪さんらしい作品。切ない終わりを迎えます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ごく普通の、登場人物達のこころや気持ちが丹念に、目を逸らさずに描かれている。 みひろの気持ちも痛いくらいだし、兄弟の気持ちもそれぞれよく分る。誰もがどこかそれぞれの立場なりに共感出来て、ほんの少しの角度差でその後交わることなくすれ違う様に、きゅーっとなった。 こんな切なさは久しぶりかも。 比較はナンセンスかもだが、「ふがいない僕は空を見た」よりだいぶん良い。☆は5か4か、割り切れない。 次の本も読んでみたい。
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とある商店街で生まれ育った文房具店の娘 みひろと、 酒屋の兄弟 圭祐と裕太。 この三角関係を それぞれの視点から描かれた連作短編集。 もの悲しい展開が続くけど 結局 やっぱり そういうふうに落ち着くのね!っという感じ。
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う、うーん・・・嫌いじゃないし、好きな部分もある・・・けど、ちょーっと物足りない感じ? でも、みんな幸せになって欲しいな♪
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毎日の生活の中で出会う、というか、定常的にいる人はみんな普通で、ちゃんとしてて、いつもそのことが自分を息苦しくさせるポイントでもあるとは思うのだけど、この本を読むと人間らしい人が沢山出てくるからそれだけで息抜きになるし、安心する。人間らしいといろいろ大変なことも多いけど、それでも...
毎日の生活の中で出会う、というか、定常的にいる人はみんな普通で、ちゃんとしてて、いつもそのことが自分を息苦しくさせるポイントでもあるとは思うのだけど、この本を読むと人間らしい人が沢山出てくるからそれだけで息抜きになるし、安心する。人間らしいといろいろ大変なことも多いけど、それでもなんとなく暖かい気持ちになるから不思議だ。窪さんの作品は本当にどれも大好きです。まだ「アニバーサリー」を読んでいなかったことに気づき、次はこれ読みます。
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少女漫画のような、展開。めずらしく。 高校時代の告白の場面なんて、甘酸っぱいなあ、しかし切ない。好きな子の喜んでる顔を見て一緒に喜んじゃう感じ、優しくて臆病で歯がゆい。 そこがかなり印象に残ってるから、やっとやっと想いが実った場面が、ほんとに嬉しかった。 どうしても追いかけてる側...
少女漫画のような、展開。めずらしく。 高校時代の告白の場面なんて、甘酸っぱいなあ、しかし切ない。好きな子の喜んでる顔を見て一緒に喜んじゃう感じ、優しくて臆病で歯がゆい。 そこがかなり印象に残ってるから、やっとやっと想いが実った場面が、ほんとに嬉しかった。 どうしても追いかけてる側の人間を応援したくなっちゃう。
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いろんな悩みや葛藤を抱える男女が交錯する物語。 表紙は裕太くんかなー なんとなくね 世の中全員思ったようにまるくおさまることなんてないだろうけど、皆で幸せになりたいね☆
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