麒麟の翼 の商品レビュー
胸を刺され瀕死の状態で移動し、日本橋上で息絶えた男性のメッセージを加賀恭一郎が探るミステリー小説。 「死んでいく者のメッセージを受け取るのは、生きている者の義務だ。」という言葉が胸に響く。家族、友情、恋人、各々に愛が存在して、それを育むのも棄ててしまうのも、己の覚悟次第である。息...
胸を刺され瀕死の状態で移動し、日本橋上で息絶えた男性のメッセージを加賀恭一郎が探るミステリー小説。 「死んでいく者のメッセージを受け取るのは、生きている者の義務だ。」という言葉が胸に響く。家族、友情、恋人、各々に愛が存在して、それを育むのも棄ててしまうのも、己の覚悟次第である。息子の過ちを質したかった父親と、父親の思いを感じ取った息子。喪ったものは大きいが、再生には遅くない。
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スーパー刑事、加賀恭一郎の深すぎる洞察で真相が明らかになっていく。 愛がテーマなんだね。感じ入りました。 加賀恭一郎シリーズ読んでみるか。
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「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意と...
「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。(背表紙より) 『赤い指』『新参者』からの加賀恭一郎さんでした。冷製で何を考えてるかわからないかんじがとても好き(笑)。物語的には多少無理があるんじゃ・・って思ったけどそれは彼には多々あることなので良しとします。だけどこういう小さな(麒麟像とか)ことを題材にここまでお話が作れるってすごいよな・・っていつも思いますね。
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親子愛、恋愛、人間愛? 誰かが誰かを愛する話 学校、警察、会社、労働 誰かが誰かを騙す話 ってな感じ。
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加賀恭一郎シリーズ。映画化もされた作品。物語の前半と後半では、がらっと話が変わる印象。まさかまさかの結末。当然だが最後まで読まなければ、真実には辿り着けないだろう。
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「新参者」と本作を読み、更に映画も観てしまうと事件現場の日本橋に行ってみたくなる。 ということで、日本橋七福神巡りがてら事件現場を散策。 青柳が息尽きた銅像の袂。 八島が身を潜めていた浜町川緑道。 所轄の久松警察署。 などなど。 日本橋の観光ガイドブックとしてもお薦めw
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加賀恭一郎の洞察力はあいかわらずすごいですね。どうしても阿部寛さんが浮かんできてしまいますが・・・。日本橋の麒麟の像が見たくなりました。
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加賀シリーズ第9弾。男性が胸を刺された状態で日本橋の上で絶命した。瀕死の状態でそこまで移動した理由はいったい何なのか…加賀、松宮が捜査を進めていく。被害者は「七福神参り」をしていた。その背景、命がけの決意とは… 息のあった従弟刑事コンビのやりとりが毎回楽しい。人と人との関わり、家...
加賀シリーズ第9弾。男性が胸を刺された状態で日本橋の上で絶命した。瀕死の状態でそこまで移動した理由はいったい何なのか…加賀、松宮が捜査を進めていく。被害者は「七福神参り」をしていた。その背景、命がけの決意とは… 息のあった従弟刑事コンビのやりとりが毎回楽しい。人と人との関わり、家族愛、友情、かけがえのないものを守るということ。今までの東野圭吾作品の中でも殊更にメッセージ性が強い作品だと感じた。特に印象的だったのは元教師の加賀が怒りを見せるシーンだった。全て読み終わった時、麒麟の翼に込められた想いに涙せずにいられない。
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一気に読みました。 読んだ後に残るのは、もの悲しいような、暗い感情でした。 日本橋で起こった事件。 麒麟像の前でナイフを胸に刺されたまま動かなくなった青柳武明。 被疑者として名が上がったのは、求職中の八島冬樹。 その彼もまた、警察から逃げる際に交通事故に遭い意識不明の重体。 被...
一気に読みました。 読んだ後に残るのは、もの悲しいような、暗い感情でした。 日本橋で起こった事件。 麒麟像の前でナイフを胸に刺されたまま動かなくなった青柳武明。 被疑者として名が上がったのは、求職中の八島冬樹。 その彼もまた、警察から逃げる際に交通事故に遭い意識不明の重体。 被疑者死亡で片が付くと思われた。しかしー いくつかの違和感を捜査していく、加賀と松宮をはじめとする捜査本部。 点と点だった事象も、捜査を進めていくにつれて線になっていく。 なぜ被害者は日本橋にいたのか。 容疑者の動機は何だったのか。 最後には思いもしない展開。 事件の真相が明らかになるー。 麒麟の翼。 この本のタイトルに込められた意味が、読み進めてわかっていきます。 警察ものの本は初めて読んだように思います。 読み進めていくとどんどん手がかりが出てくる一方で、どんどん謎が深まっていく。 最後には全てが繋がるような結末が待っていました。 しかしその結末は悲しく、厳しく、辛いものでした。 ひとつの過ち、嘘、隠蔽が、これほど大きな事件に発展してしまった…。 映画を見ているような気分で読みました。 一見何の関係もないように思われることも、先入観を持たず、事実だけを求めて推理していく加賀が頼もしかったです。 本としてはすごく読み応えがあって、素晴らしいものでした。 ただ、悲しすぎる事件だったことと、終わり方がしっくりしない印象を受けたので、星は4つです。 全て真相がわかった上で、もう一度読み直すのもおもしろいかもしれないと思います。 東野圭吾氏の作品としても初めての本でした。 加賀シリーズなるものがあるとのことなので、そちらと、映画化された本作も見てみたい! 読書の選択を広げてくれるような1冊になりました。
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登場人物たちを意図的に勘違いさせてストーリーな流れる。 勘違いを正す前に読者のミスリードを誘う。。 久々の著者作品ですが楽しく読むことができました! 麒麟の翼と水天宮を見に行こうかな(笑
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