麒麟の翼 の商品レビュー
『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』を観てから、ずっと読みたかった『麒麟の翼』。単行本は、Bookoffでも売っていたし、最近は500円まで値下がりしたんですけど、映画を観ていたので、後回しにしていました。でも、文庫が発売されたのを知り、静岡出張の帰りにBookoff秋葉原店で見つ...
『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』を観てから、ずっと読みたかった『麒麟の翼』。単行本は、Bookoffでも売っていたし、最近は500円まで値下がりしたんですけど、映画を観ていたので、後回しにしていました。でも、文庫が発売されたのを知り、静岡出張の帰りにBookoff秋葉原店で見つけた時は、割高感のある580円という値札にも迷いはありませんでした。加賀恭一郎シリーズの中では名作だと思っていた『赤い指』を超える作品だと思います。加賀恭一郎ファンなら是非! 「過ちを犯しても、ごまかせば何とかなる―あんたはそう教えたんだ。だから杉野は同じ過ちを繰り返した。青柳さんは、あんたに間違った教育を施された息子に正しいことを教えたんだ、それが分からないなら、教師なんて止めろ。あんたに人を教育する資格なんてない」もしかしたら、私たちは、取り返しのつかない過ちを犯さないように、小さな過ちを犯してしまった時に、過ちを認め、謝ることが相手のためだけではなく、自分のためにも最も良いことだということを学ばなければならないのかもしれませんね。悪夢を見ないためにも、正しく生きたいです。 カミサンが『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』を録画しておいてくれたので、原作を読む前に観てしまったんですよね。はっきり言って失敗でした。きっと、原作を読んでから、映画を観た方が、ハラハラドキドキ出来ただろうし、感動できただろうと思います。ずっと疑問だったのは、スポーツの選手が才能がある後輩を妬んでリンチのようなことをするかなぁ~?ということでした。池井戸潤さんのルーズベルトゲームでも同じような話がありますが、少なくても自分は、後輩の脚を引張るようなことは考えたこともなかったなぁ~どうなんだろう? 若干ネタバレ 2/3辺りの松宮心の呟き…「日本橋署の加賀は切れ者だという評判は捜査一課でも定着している。確かに切れるが、最大の武器は君が悪いほどの粘り強さだ。改めて、思い知らされた。」感じた違和感の原因を執拗なまでに確かめ続ける加賀… 何でも自分の都合の良いように解釈しようとする私は、加賀警部補を目標にしたいと思います。
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加賀恭一郎シリーズ9作目。「新参者」が良かったのでこれも読んだが。 人情物としてもミステリーとしてもイマイチ。携帯電話を持っているでしょうに、刺されて何十メートル歩ける力が残っているなら、まず警察に電話しましょう。それよりなによりまず人の子より自分の子と話しましょう。 主要人物の行動に矛盾が多すぎる。無駄な文章が多い。さりげなかった主人公の態度が、やけに鼻につく感じになっている。キャラクターが立ってきたので、さらに際立たせようとしてちょっとやりすぎてるような気がする。
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東野圭吾はやっぱりプロの小説家だなぁ! ぐっとくる背景や理由が必ずある。日本橋の麒麟の橋はよく通っているから、感慨深い!オリエンタルホテルもさりげなく出ていて、嬉しかった。
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★4.2 父と子はある時期他人よりも遠くなる。 その時期が永遠になってしまった時、後悔しか残らない。 悠人はそれを噛み締めているはず。 加賀刑事シリーズ。今回も従弟の松宮とコンビを組み、簡単に解決するかと思われた事件の真相に迫っていく。 冤罪事件はこのようにして作られるのか、と...
★4.2 父と子はある時期他人よりも遠くなる。 その時期が永遠になってしまった時、後悔しか残らない。 悠人はそれを噛み締めているはず。 加賀刑事シリーズ。今回も従弟の松宮とコンビを組み、簡単に解決するかと思われた事件の真相に迫っていく。 冤罪事件はこのようにして作られるのか、と思う場面もチラホラ。 映画を観てあらすじと結末は知っていたものの、あっという間にストーリーに引き込まれて読破。 読み進めながらも、青柳武明は中井貴一、悠人は松坂桃李に、もちろん加賀は阿部寛に脳内変換されていた。 思い返せば、なかなか豪華なキャストだったなと。
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今更ながらやっと読む機会を得た。 良く通る日本橋の麒麟像は知っていたが、翼が何故あるかなんて、考えてもみなかった。 さすがは、東野圭吾さんだけあるストーリーでしたが、推理小説としては…だと思います。 それでもページを捲る手は止まりません。
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「赤い指」「新参者」と3作連続で「家族のつながり」が重要なテーマのひとつになっている。 「家族のこと、何もわかってなかった。もっと話をすればよかった」と後悔する日が来るのかもしれないな、とどこかで思いながらも現実にはなかなか正面から向き合って話し合うことってできないよなぁ、恥ずかしくて。 ところで、労災隠しの黒幕は本当に青柳だろうか?本当は小竹が独断で指示したんじゃないかと思うのだが。特に描写はなかった(と思う)けど気になる。
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赤い指の続編感が強かった。 続けて読んでよかった。 加賀さんが今回も素敵! 中原香織が「世の中を甘く見てると思ってますよね」と言ったあとの加賀さんの言葉がもう…。
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んーーー、この話もいろいろ考えさせられたなぁ。 初めの労災隠しが事件の背景ではないか。というところで、加賀と松宮が、被害者と被疑者の名誉のために真相お突き止めようとしてるとこ。 どっちも、この事件のパズルに当てはまらないから、事件解明も進まなくてねぇ。 どっちもそういうことを起...
んーーー、この話もいろいろ考えさせられたなぁ。 初めの労災隠しが事件の背景ではないか。というところで、加賀と松宮が、被害者と被疑者の名誉のために真相お突き止めようとしてるとこ。 どっちも、この事件のパズルに当てはまらないから、事件解明も進まなくてねぇ。 どっちもそういうことを起こしそうな人柄でないだけに、読んでてはがゆかった。 そして、ほんとの真相が見えたときに、また考えさせられたよ。 やっぱり、親という存在は子供がその姿をみてる以上に、素晴らしい存在であり偉大である。ってことがヒシヒシと伝わってきた。 ただ、労災隠しの件はどうなったのかなぁ。と思う。 青柳さんはそんなことをする張本人じゃないだろうけど、小竹が悠人に殴られ終わりかよ。って思う。まぁ、この話の主軸じゃなかったけど、なんか中途半端なような。。 贖罪。 それは、一生背負わないといけない償いなんだな。 そして詫びるだけでなく祈る。 悠人は、亡くなったお父さんからちゃんと学んだんだな。 きっと、彼らは贖罪を背負ってちゃんと大人になっていくのだろう。
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加賀恭一郎シリーズは巻が進むごとに、シリーズ感が増します。 確か始めはシリーズにする予定ではなかったからだろうけど。 シリーズ物が好きな者としては、前巻の伏線があったり楽しめるので、今回も楽しめました。 親子の関係って難しい。 親子だからこそ口に出せない想いもあるし、出さなくても...
加賀恭一郎シリーズは巻が進むごとに、シリーズ感が増します。 確か始めはシリーズにする予定ではなかったからだろうけど。 シリーズ物が好きな者としては、前巻の伏線があったり楽しめるので、今回も楽しめました。 親子の関係って難しい。 親子だからこそ口に出せない想いもあるし、出さなくても察してしまうこともある。 犯人はある意味で被害者なのかなあという感想でした。
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父と息子の物語。最後は涙が出ました。やっぱり父親は息子を思っている。それを息子が理解するための物語なのかなと感じた。
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