麒麟の翼 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2015/12/21

日本橋署の加賀刑事を描いた新参者の次作。徹底的な聞き込み調査で事件の真相を徐々にあぶり出していくというのは変わらず、極めてオーソドックスな構成ではあるが、その匙加減が絶妙。すっかり引き込まれてしまった。被害者が伝えたかったこととは？線がつながり、全てが明らかになった時、感動の波が押し寄せてくる。

2015/05/30

犯人は小竹さんかと思ってたー。後半になるにつれ糸川先生かな？とも疑ったけど、全然予想していないところから犯人が現れてびっくりした。マスコミも世間も勝手。私もそちら側の人間なわけだけど。

新参者がとてもよかったのでそれに比べるとお気に入り度は低いけれど、加賀さんの温かさは健在で安心しました。シリーズ制覇しないと。

2015/05/21

読み終わった後、すべての人に繋がった麒麟の翼の存在とその意味。
残された生きている人々の人生が明るい未来へと向かったことを願いたい。

2015/04/29

ずっと前に買っておいて読んでなかった本。今更ながら読んだ。久々の加賀恭一郎シリーズ。やっぱり安定のおもしろさ。父親の子を思う気持ち。凛とした姿…そして息子が父親の気持ちを受け止めた後の感情の変化。読んでて涙が止まらなかった。加賀恭一郎の言葉も重みがあって考えさせられた。加賀恭一郎、本当に素敵なキャラだと思う。こんな刑事がいたらどんなにいいことかぁ。最後がちょっとあっけなく感じたけど…というか、もう少しその先を読んでみたいと思った。今からDVD見よっと^^

2015/04/22

今更感がありますが東野圭吾の麒麟の翼を読みました。
映像はテレビで見てしまったのですが、やはり文字の方が情報量も多くて、感情移入も出来るのでいいですね。
背景についても深く説明がされているので、より登場人物の心象風景がわかります。
結果はご存知の方も多いと思いますが、単なる事件で済まさず、被害者の方々の気持ちをきちんと整理するために、事件解決だけを目的としない加賀さんの捜査スタンスにはいつも感銘を受けます。
こんな人ばかりだと、もっと平和な世の中になるかな。
いや事件があるからこんな人が生まれてくるんだな。
喜ぶ訳にはいかないのですが。

2015/04/19

以前、劇場で映画版を観た。号泣したのを覚えている。
観たのは覚えていたが、内容は忘れており、最後まで楽しめた。そして、やはり号泣。

2015/04/18

映画鑑賞済み。
水泳部顧問に対して加賀が言った言葉は、とてもスッキリする。
過ちを犯しても、ごまかせば何とかなる…そんな甘い事を教えてはいけないのだ。

2015/03/07

うーん、まさかのまさかでしたね。
毎回のことですが、東野さんワールドに驚かされるばかりです。
ただ、続きというか、登場人物のその後が気になります。そんなこと言い出したらキリがないですが...

また加賀シリーズの作品を読んでみたいと思います。

2015/03/02

面白くて1日で全部読んでしまいました。

推理小説だけど、「愛」や人情味がしっかり描かれた作品で読後感も良かった。徐々に真実に近づく過程も読者を飽きさせないちょうど良いテンポ。

他の作者も読みたいと思うのに、やっぱり手に取る東野圭吾。さすが。

もっと父親の話も聞いてみたかったな。息子に対しての気持ちとか。

2015/02/23

胸を刺され瀕死の状態で移動し、日本橋上で息絶えた男性のメッセージを加賀恭一郎が探るミステリー小説。
「死んでいく者のメッセージを受け取るのは、生きている者の義務だ。」という言葉が胸に響く。家族、友情、恋人、各々に愛が存在して、それを育むのも棄ててしまうのも、己の覚悟次第である。息子の過ちを質したかった父親と、父親の思いを感じ取った息子。喪ったものは大きいが、再生には遅くない。