麒麟の翼 の商品レビュー
なんだか読んだことがあるような…と思ったら、多分ドラマで見たのだな。なのでなんとなくストーリーはわかっちゃってたのですがそれでも集中して読めた。父と息子の話。
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加賀恭一郎シリーズの第九作目。長編ミステリー。日本橋の「麒麟像」にもたれかかる男の死体が発見されたことから事件は始まっていく。 被害者である青柳武明の遺族である長男・悠人と、お馴染み加賀とコンビを組む若手刑事・松宮、そして容疑者とされた若い男の彼女である香織の視点で、物語は進行し...
加賀恭一郎シリーズの第九作目。長編ミステリー。日本橋の「麒麟像」にもたれかかる男の死体が発見されたことから事件は始まっていく。 被害者である青柳武明の遺族である長男・悠人と、お馴染み加賀とコンビを組む若手刑事・松宮、そして容疑者とされた若い男の彼女である香織の視点で、物語は進行していく。 やはり加賀さんの千里眼は鋭く、そこが大きなこのシリーズのエッセンスとなっている。主人公は加賀さんなのに、松宮君の視点で語られるというところが面白い。 (そういえば、「探偵ガリレオ」シリーズも湯川ではなく、友人の草薙視点で語られてるよね。客観的に語った方が俯瞰で物語が楽しめるからかな) この物語は、親子の愛がテーマ。後半は悠人の過去の秘密が明らかになっていく。それに対する父親の行動も胸を熱くさせる。そして切ない。 犯人が明らかになった後の展開がやけに早すぎて物足りない感じがしたけども。 映画版は、悠人を松坂桃李君が演じているよう。これは観てみたい。そして、日本橋の麒麟像も観に行かないと。(そもそも、日本橋の話になったとき、同僚が日本橋が舞台になった小説があるよ、と紹介してくれたことがきっかけ)
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最後の50ページを読むまで、全く予想のつかない結末はとてもあつかった。家族との繋がりを意識させららる作品だった。ただ、事件そのものは一人の殺人事件であり、緊迫感に欠けるので星3つ
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面白かった!麒麟像で男性が殺害される。なぜ麒麟像の前で亡くなったのか、死に行く者が最後に残すメッセージ。亡くなった後でもしっかりメッセージを受け取ることができ、過去と向き合うことを決心した息子の姿は心打たれるものがあります。"赤い指"や"悪意&quo...
面白かった!麒麟像で男性が殺害される。なぜ麒麟像の前で亡くなったのか、死に行く者が最後に残すメッセージ。亡くなった後でもしっかりメッセージを受け取ることができ、過去と向き合うことを決心した息子の姿は心打たれるものがあります。"赤い指"や"悪意"などから加賀にも向き合わなければいけない心の闇があることが分かる。加賀がこの闇に立ち向かえたからこそ今回の事件は正しく解決ができたと思う。そして向き合ったからこそ他の加賀シリーズでは見られないさらにマジな加賀を見ることができる。加賀がキレるシーンは迫力があった。 ~メモ~ 裏の主役は金森さんだなぁ。同じ死と向き合うことが多い仕事でも刑事は死んだ人と向き合う、看護師は死んで行く者と向き合う。意味合いが全然違うわ。
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謎は大きいものから提示して、中小の謎をつなげていき、小さな謎から大きな謎へつながるように解決していく。とどこかでコメントが載っていたけどそんな感じ。 読みやすい。
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読み終わったあとに、すぐ映画みた これもよかったな 本って現実ではしれない本音というか心境というか わかるのがいいよねぇ
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日本橋の麒麟像にもたれかかっている男性を巡査が発見するが、男性の胸にはナイフが刺さっており、その後死亡が確認される。 従兄弟で刑事の加賀と松宮も事件の捜査に乗り出し、真実を探っていく。事件直後に不審な男・八島が警察官に職質をかけられ、現場から逃走、トラックにはねられ昏睡状態に陥...
日本橋の麒麟像にもたれかかっている男性を巡査が発見するが、男性の胸にはナイフが刺さっており、その後死亡が確認される。 従兄弟で刑事の加賀と松宮も事件の捜査に乗り出し、真実を探っていく。事件直後に不審な男・八島が警察官に職質をかけられ、現場から逃走、トラックにはねられ昏睡状態に陥る。彼の恋人は容疑を否定するものの、彼の持ち物からは、被害者の持ち物が発見され、八島が犯人の線で捜査が進む。 また、被害者が部長を務めていた会社で「労災隠し」が発覚。その責任が被害者にあることが公になり、家族は世間からバッシングを受ける。 加賀は、被害者が七福神巡りをしていたことを突き止める… 犯人はいったい誰なのか。 被害者は何故瀕死の状態でありながら、日本橋まで移動したのか。 東野圭吾さんの作品の魅力は、ミステリーでありながらも様々な要素が入っているところ。 間違った道を進もうとしていく息子に正しいことを教えようとしたお父さん。犯人が途中まで全く予想もしていなかった人物だったので、驚きました。 なぜ麒麟像のところまで行ったのか…深いです。親子って難しいと改めて感じた作品でした。最後のクライマックスに向かって、涙涙でした。 やっぱり加賀恭一郎シリーズは、時系列に読んでいくと、さらに面白さを増しますね。 これも、以前バラバラに読んだことがあったのですが、全然違う印象。 今回の作品でも、加賀さんの温かさを感じられて良かったです。
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最後はもう涙涙だった。労災隠しを指示したことを恨まれ殺されたと思われていた父は本当は、自分の息子に正しいことを教えようとしただけだった。彼らを守ろうとした教師が、罪を隠せばごまかせるということを覚えさせてしまったがゆえに悠人は親友に父親を殺された。悲しい事実が裏にあったんだなと感...
最後はもう涙涙だった。労災隠しを指示したことを恨まれ殺されたと思われていた父は本当は、自分の息子に正しいことを教えようとしただけだった。彼らを守ろうとした教師が、罪を隠せばごまかせるということを覚えさせてしまったがゆえに悠人は親友に父親を殺された。悲しい事実が裏にあったんだなと感じた。また、被害者と容疑者の世間からの目は、容疑者の動機によって逆転することもあり被害者遺族は身内をなくしたうえに世間からも厳しい批判を受け辛い目に合わされるものだと思うと恐ろしかった。教師をしていたことがある加賀さんだからこそ、糸川のしたことは許せないんだなぁと思った。
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ミステリー小説。麒麟の翼の意味はクライマックスで明らかになる。責任とは何か、過ちと向き合うことの大切さを教えてくれる。 祈りの幕が下りる時の後にドラマで見直したので、インパクトは低め、全くストーリーを思い出せなかったので。 東野圭吾の作品は、容疑者にも正義を感じる話が多い...
ミステリー小説。麒麟の翼の意味はクライマックスで明らかになる。責任とは何か、過ちと向き合うことの大切さを教えてくれる。 祈りの幕が下りる時の後にドラマで見直したので、インパクトは低め、全くストーリーを思い出せなかったので。 東野圭吾の作品は、容疑者にも正義を感じる話が多いなと思うが、やはり悪い奴もいる。今回は水泳部の顧問。彼が事件を隠ぺいしたことが、その後生徒に深い闇を負わせることになったのだ。 これは今回気づいた一つの法則かもしれない。 金属製系の重役が殺された。日本橋の麒麟の翼の前まで刺されたところから5分以上も歩き、生き絶えた。 被害者の所持品を持っていたことから、居合わせた貧乏な若い男が犯人だと思われたが、彼は無実。 被害者の息子が過去に水泳大会の後、仲間と失格の腹いせで過酷なトレーニングを課し溺れた後輩がいた。彼は重度の障害を負って田舎で療養していたが、母親がその生活を"キリンノツバサ"と題して記していた。 これに気づいた被害者の息子が千羽鶴を折って水天宮参りをし、ブログで報告することで罪滅ぼしをしていたが、父にバレたことをキッカケに辞めてしまう。父はキリンノツバサで息子の活動を引き継ぐ傍ら、事故の真相に近づいて行く。 ある時共犯の息子の同級生に話を聞き、息子に自首させることを告げられた共犯者は突発的に刺し殺してしまった。
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読みやすかったけど、東野圭吾作品として、特に際立った面白さはあまり感じなかったかな。捻りがあるような作品でもないし、家族の感動とかそういうものや、ドキドキもあまり無かった。普通かな。
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