麒麟の翼 の商品レビュー
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ダメ教師の軽率な行動が生んだ悲劇。直接ではないにしても、加賀さんが言うとおり、その時何を植え付けたのかちゃんと直視して欲しい。悠人は本当は良い父親に恵まれて幸せ。だから反発していてもきちんと元に戻ってこれる。吉永くんと、吉永くんのお母さんはどう対応するんだろう。我が子を思うと、私なら大人の対応は出来ない自信があるなぁ。ドラマで見ていたけど結末は忘れていました。ほぼ一気読み。加賀さんいいなぁ。「卒業」からは飛ばし飛ばしで読んでるので順を追いたくなりました。新参者のリンクも楽しかったです。
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加賀恭一郎シリーズ。東野圭吾らしく、物語前半では全く想像できないトリックがあり、被害者にも、容疑者にも、本当の犯人にも大事な家族がいて、人間味のある背景が描かれている。労災隠しやいじめの問題など、随所に社会問題も。映画を先に観ていなければもっと楽しめたと思う。加賀シリーズは、日本...
加賀恭一郎シリーズ。東野圭吾らしく、物語前半では全く想像できないトリックがあり、被害者にも、容疑者にも、本当の犯人にも大事な家族がいて、人間味のある背景が描かれている。労災隠しやいじめの問題など、随所に社会問題も。映画を先に観ていなければもっと楽しめたと思う。加賀シリーズは、日本橋に行きたくなる。
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映画にもなった加賀恭一郎シリーズ第9の事件。再び松宮とコンビを組んだ加賀が、日本橋の上で起きた殺人事件の真相究明に臨む。同シリーズとしては珍しく、過去作品(『赤い指』と『新参者』) と明確にリンクしており、これまでシリーズに付き合ってきた読者に対するサービス精神が感じられる。スト...
映画にもなった加賀恭一郎シリーズ第9の事件。再び松宮とコンビを組んだ加賀が、日本橋の上で起きた殺人事件の真相究明に臨む。同シリーズとしては珍しく、過去作品(『赤い指』と『新参者』) と明確にリンクしており、これまでシリーズに付き合ってきた読者に対するサービス精神が感じられる。ストーリー面でも、意外な展開、泣かせる人間ドラマ、爽快感がありながらも少し含みを持たせた締め等、東野ミステリーの美味しさがバランスよく取り揃えてある。加賀シリーズの集大成といえるかもしれない(まだ『祈りの幕が下りる時』が残ってるけど)
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映画化もされた長編。 相変わらず加賀刑事のモノローグはほとんど出てこないが、事件に向き合う姿勢からにじみ出る人間味。それが事件の周辺にいる人たちの救いにつながる。 前作『新参者』に登場する人形町の店が再登場したりと、シリーズで読んでいる人がニヤリとしちゃう小ネタ(?)もあって良...
映画化もされた長編。 相変わらず加賀刑事のモノローグはほとんど出てこないが、事件に向き合う姿勢からにじみ出る人間味。それが事件の周辺にいる人たちの救いにつながる。 前作『新参者』に登場する人形町の店が再登場したりと、シリーズで読んでいる人がニヤリとしちゃう小ネタ(?)もあって良かった。本を片手に、登場した場所を巡ってみたくなった。
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これは、面白かった! 加賀恭一郎シリーズ 自分のすきなヒューマンドラマ系のミステリーとなっています。 やはり謎解きの湯川シリーズよりもこっちのシリーズの方が好みです。 ストーリとしては、胸を指された男性が日本橋の上まで移動してきてそこで死んでしまいます。 なぜ、わざわざ、瀕死...
これは、面白かった! 加賀恭一郎シリーズ 自分のすきなヒューマンドラマ系のミステリーとなっています。 やはり謎解きの湯川シリーズよりもこっちのシリーズの方が好みです。 ストーリとしては、胸を指された男性が日本橋の上まで移動してきてそこで死んでしまいます。 なぜ、わざわざ、瀕死の状態で日本橋まで移動してきたのか? そして犯人とされる人物も警察から逃れようとして交通事故にあってしまい意識不明の重体に。 犯人は、本当に意識不明の人物なのか? そして被害者と犯人とされる人物の接点は? 被害者はなぜ、そこにいたのか? その事件の裏には労災隠しや、七福神めぐり、などなどさまざまな事象が明らかになっていきます。 そして残された家族は? そして、真犯人は誰? といったところから、結末はあまりに意外でした。 そして、悲しい結末でした。 いろいろと無理やり感のある設定や展開などありますが、ストーリとしては大満足です。 なにより、瀕死の状態で日本橋を目指した被害者の気持ち、その息子を思う気持ちに熱いものがこみ上げます。 これはお勧め!
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ミステリー、苦手だけど久々に映画見たことあるこのお話で挑戦。読みやすくて意外に引き込まれた。やっぱり息抜きにはならないけど、続きが気になってどんどん読みたくなる。面白いし心温まる終わり方で良き。
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面白かった。ただ、なんとなく事件の裏側にあった要因と原因に無理があったような気がしました。1つの殺人事件の背景と偶然がドラマ仕立て過ぎでしたかね。あまり東野作品では感じたことがなかったような違和感のある読後感でした。
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TVで観た気がしてなかなか手に取らずに来たけど、読んでみたら思いの外面白かった。 松宮の浅慮ぶりには呆れるけど、それはそういう設定だから。 その松宮の言葉で悠人が真実にたどり着く。 今後、悠人の清瀬への感情はどうなっていくのだろう。 吉永友之の母親は何を思うのだろう。 労災隠しの犯人は小竹?それとも上層部? とても重い話のはずなのに、読み手は暗く沈むことはない。 ーーー 「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。
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加賀恭一郎シリーズを意識したのは、本書を原作とした映画「麒麟の翼」だった。『卒業』から順番に読み始め(寄り道もたくさんして)ようやく追い付いた。被害者と被疑者の双方が死亡し、捜査本部が幕引きに向けて動き出した時、加賀の鑑取りと推理に裏付けられた捜査が光を放つ。家族の中に横たわる無...
加賀恭一郎シリーズを意識したのは、本書を原作とした映画「麒麟の翼」だった。『卒業』から順番に読み始め(寄り道もたくさんして)ようやく追い付いた。被害者と被疑者の双方が死亡し、捜査本部が幕引きに向けて動き出した時、加賀の鑑取りと推理に裏付けられた捜査が光を放つ。家族の中に横たわる無関心と葛藤。過ちを犯したときにとるべき人の態度を考えさせられる作品。
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