麒麟の翼 の商品レビュー
さすが東野圭吾といった感じで続きが気になってどんどん読み進めることができました。 この話を読むとやっぱり加賀恭一郎シリーズは家族、特に父子がテーマの話なのかなと思います。読後感としては切なかった…。物語終盤には加賀恭一郎が元教師であるからこそ生まれる言葉を聞くことができます。自分...
さすが東野圭吾といった感じで続きが気になってどんどん読み進めることができました。 この話を読むとやっぱり加賀恭一郎シリーズは家族、特に父子がテーマの話なのかなと思います。読後感としては切なかった…。物語終盤には加賀恭一郎が元教師であるからこそ生まれる言葉を聞くことができます。自分の周りには教師を目指す人も多いのでそういった方にも読んでもらいたいと思いました。
Posted by
新参者シリーズはドラマ等を観ていたので、この麒麟の翼ももちろん知っていた。 内容を知った上で小説を読んだが、それでも父親の事を考えると涙が溢れてきた。 胸が苦しくなる展開だったけど、人生やり直せると前向きになってくれたようで救われた気持ちになった。 加賀さんは阿部寛さんのイメー...
新参者シリーズはドラマ等を観ていたので、この麒麟の翼ももちろん知っていた。 内容を知った上で小説を読んだが、それでも父親の事を考えると涙が溢れてきた。 胸が苦しくなる展開だったけど、人生やり直せると前向きになってくれたようで救われた気持ちになった。 加賀さんは阿部寛さんのイメージが強過ぎていたが、小説を読んでみても阿部さんしかいないと思える程最高のキャスティングだったと思う。
Posted by
新参者から続けて読了。 真ん中あたりからは、読むのが止まらなくなるのはいつもながらの東野作品♪ 法事のシーンも描いてほしかったな、というのと、 被害者と被疑者がかわいそすぎるよなぁ、ってところでページが終わったのが、ちょっと残念。 マスコミや企業の汚いところについて、スカッとす...
新参者から続けて読了。 真ん中あたりからは、読むのが止まらなくなるのはいつもながらの東野作品♪ 法事のシーンも描いてほしかったな、というのと、 被害者と被疑者がかわいそすぎるよなぁ、ってところでページが終わったのが、ちょっと残念。 マスコミや企業の汚いところについて、スカッとするような描写も求めてしまう。池井戸小説の読み過ぎなのかも…汗。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
加賀さんシリーズ9つめ やっとここまできた、シリーズ再読中 今回も松宮さんとコンビ組んで、加賀家の話がチラチラ出てくる。加賀さん父隆正の死を看取った看護師さんの登紀子さんも再登場。患者さんはたくさん見てきたけどなんかほっとけないと、父親の3回忌のお世話をしてくれる。 日本橋麒麟像の前で刺された男(青柳)が発見される。刺された現場は地下道であり、麒麟像まで歩く途中に交番もある。麒麟像まで助けを求めて歩いたのであればなぜ交番に寄らなかったのか、、、 その場に居合わせた男(八島)が怪しいと警察官が声をかけたところ、八島は逃げ出しトラックと衝突。意識不明の重体となる。 八島は青柳の財布や免許証など持っていたため、 八島が青柳を刺して盗みも行った単純な事件かと思われたが 八島は施設で育っており、同じように育った香織と付き合っていた。性格上あまり人との付き合いもうまくなく、仕事も定着しないまま、青柳が働く工場で派遣社員として働いていたが、そこでは労災隠しが行われていた。八島は工場で怪我を負ったが、そのせいでこの労災隠しが公になることを恐れ、本来であれば更新であった派遣期間を残して切られることになっていた。香織は妊娠しており、これから金が必要となる状況であったため、八島は青柳にこれからも雇ってもらえるよう交渉したが断られナイフで刺したという説が有力となった。そうなった場合、ナイフはどこで調達したのか、、小さな疑問は出てくるのだが、世間的には一度そのような形でマスコミが報道するようになる。 するとそれに乗っかって会社は、責任を青柳一人になすりつけ、全て青柳の指示だったと公表。 一度は父親を亡くし、同情されていた青柳家(妻、娘、息子)は 父親は殺されて当然であったかのような扱いを受けはじめ、娘は自殺をはかり、息子も父親へ罵倒を浴びせるが、家族への聴取の際に、松宮が父親がわざわざ麒麟像の前で死んでいたことを口にし、また「七福神巡り」をしていたことに心当たりはないか と聞いたことから、息子にだけ変化が生まれ それ以降、息子は父親の死に自分たちが関わっているのではないかと気づく。 この辺りの描写はなんか心が痛かったな〜 本当にありそうだって辛くなった。最初は被害者扱いでも、殺されるだけの動機?を作っていたならそっちも悪いじゃんみたいな空気。奥さんが「殺されても仕方ないくらい悪いことをしたのでしょうか」の問いに加賀さんの「犯罪なので、悪いことに変わりはないけど、殺されて良い人間なんて一人もいません」って答えは本当そうだな〜って思った 結局 時は3年前青柳息子が中学時代、水泳部に所属していた。杉野、黒澤、青柳、吉永(吉永だけ一学年下の後輩)がリレーに出場したが、結果が芳しくなく、元々気に食わなかった吉永を、夕方プールに忍び込み三人で特訓した。吉永はその際に溺れ、意識は取り戻したものの、睡眠状態から覚めることはなかった。ここで、糸川という当時の水泳顧問がこの現場を発見、三人を逃がしこのことは言うなと指示、世間的には自主練をしていた吉永が溺れたということになった。 吉永の家族は納得いかなかったが、不審な点はないと警察からも言われ、看病を続ける。そして母親は息子が目を覚ますことを祈って「キリンノツバサ」というタイトルで吉永の様子を綴るブログを始める。 このブログを見つけた青柳息子は、自分たちがしてしまった罪の重さを知り、何かしなければと 七福神巡りを始め、早く息子さんがよくなりますようにとコメントを始める。 だが、コメントしていたことが父親にバレてしまい、問いただされるが答えない。その後は七福神巡りは中断せざるを得なくなってしまった。 そしてこの事件の捜査中に、父親が七福神巡りの続きをしていたことを知る。父親はブログを見てしまったことから3年前の事故に疑問を持ち、糸川に電話、本当に事故だったのか確かめた。糸川は最後まで隠すことが生徒のためと言い続けてた←こういう先生いそう、、、結局最後加賀さんに叱責されて辞めちゃうんだけどね 先生から真実が聞けなかった父親は、息子の友達であれば話してくれると思い、杉野を呼び出し全ての話を聞く。結局話をしてしまった後で怖くなった杉野が父親を刺して逃げるんだけど、 たまたま八島が青柳を見つけて、派遣のことを相談しようと後をつけてたら、刺されたもんだから、 魔がさして財布とかを盗んだって。八島さんは本当運が悪い、、、 ラストは、やっぱり謝りにいこうって黒澤と青柳が吉永の家に行くところで終わるんだけど 1回目読んだ時にはサラ〜っと読んだはずなのに 今回はいろんなところでいろんな人間の汚さみたいの見えてちょっと深く読めた気がする。 でも一番は吉永が自分の子だったら、、、ってそこに感情移入しちゃって辛くなった。
Posted by
数年前に映画で観た作品を書籍で振り返ることに。読んでいくにつれて内容を思い出して鳥肌が立った。 自分を偽らずに真っ直ぐ生きていくこと。この本は自分と向き合う大切さを教えてくれた。 東京観光行ったら絶対に日本橋いく!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本当に小さな疑問も突き詰めると大きな真実につながるとわかった。鶴が黄色からだった理由が好きだった。 過ちを認めることよりも、誤魔化すことの方が簡単だけど、認められる人になりたい。
Posted by
うん。東野圭吾なんで普通におもしろかった。泣けるって話しも聞いたけど、そこまでではなかった。東野圭吾で泣けると言えば「手紙」かな。原作も映画もサイコーだったわ。中学生の息子が出てくるけど、少年系の話しは薬丸岳のほうがやっぱすごいかもとかも思った。 でも良い話しでさくっとガガっと一...
うん。東野圭吾なんで普通におもしろかった。泣けるって話しも聞いたけど、そこまでではなかった。東野圭吾で泣けると言えば「手紙」かな。原作も映画もサイコーだったわ。中学生の息子が出てくるけど、少年系の話しは薬丸岳のほうがやっぱすごいかもとかも思った。 でも良い話しでさくっとガガっと一気に読めました。ってことはおもろかったんやろな^^
Posted by
加賀恭一郎シリーズ ⑨ 過ちを犯しても、ごまかしてはいけない。 加賀さんシリーズの話が所々にちりばめられている話。 だけど、なんとなく切なくなる話だったよ。 教育者だった加賀さんだからこそ、解決できる事件 だったんだと思う。 子供は間違えることもある。 だからこそ、大人が...
加賀恭一郎シリーズ ⑨ 過ちを犯しても、ごまかしてはいけない。 加賀さんシリーズの話が所々にちりばめられている話。 だけど、なんとなく切なくなる話だったよ。 教育者だった加賀さんだからこそ、解決できる事件 だったんだと思う。 子供は間違えることもある。 だからこそ、大人が正しい方向に導けるように することが大事なのに、それをしなかったことにより、 今回の事件が起きたんだなって思ってしまった。 被害者の息子が父の想いを受け取ってくれたことが 嬉しかった。 とにかく、加賀さんのスゴさが分かる!! お茶の飲み方がキレイな加賀さんは、さすが 茶道を嗜んでいただけあるー笑
Posted by
加賀恭一郎シリーズ。本作の被害者のような親になりたいと思った。ただ事件を解決するだけではない加賀さんに、また大事なことを教わった。
Posted by
ミステリーは嫌いです。先が気になって朝になってたりするから笑 フィクションなので当然現実は置いとくとして… 僅かな違和感から隠された(文字通り)事実を手繰り寄せていくのは、やっぱり心地よい。うん。 でも、その過程で表面化する、人を間違わせる社会の歪みっていうか、問題は解決され...
ミステリーは嫌いです。先が気になって朝になってたりするから笑 フィクションなので当然現実は置いとくとして… 僅かな違和感から隠された(文字通り)事実を手繰り寄せていくのは、やっぱり心地よい。うん。 でも、その過程で表面化する、人を間違わせる社会の歪みっていうか、問題は解決されないんだよね… 必要なのは真実でなく事実。 割り切っても募るストレス。 ふざけるな。何が傷つけたくないだ。 普段は無愛想だけど、そう感情を露わにする加賀さんが好きです。
Posted by