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麒麟の翼 の商品レビュー

4.1

333件のお客様レビュー

  1. 5つ

    98

  2. 4つ

    153

  3. 3つ

    58

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2022/06/07

「あなたが見てきたのは死体であって人間ではありません。私は、死んでいく人たちを見てきました。何度も。死を間近に迎えたとき、人間は本当の心を取り戻します。プライドや意地といったものを捨て、自分の最後の願いと向き合うんです。彼らが発するメッセージを受け止めるのは生きている者の義務です...

「あなたが見てきたのは死体であって人間ではありません。私は、死んでいく人たちを見てきました。何度も。死を間近に迎えたとき、人間は本当の心を取り戻します。プライドや意地といったものを捨て、自分の最後の願いと向き合うんです。彼らが発するメッセージを受け止めるのは生きている者の義務です。」 本作とは逸れるが、僕は医療従事者で、人の死を数多く目の当たりにしてきました。 「生きている者の義務を全うする」 ハッとさせられました。 何よりも大切なことを学ばせていただきました。

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2022/05/16

加賀恭一郎シリーズ。 なぜ男は殺されたのか。 足で根気よく証言を集め、推理し、辿り着いた先は。 隠すことで不幸は繋がり大きくなっていく。 少しでもいい方向に向かうよう祈るばかりです。

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2022/05/02

加賀恭一郎シリーズ9作目。 胸を刺された男性 青柳武明が日本橋の麒麟像の袂で息絶えた。 武明が日本橋七福神巡りをしていた理由と瀕死の状態で武明が麒麟像まで歩いた理由を知った時、涙が溢れた。 名作。

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2022/04/22

なんか読んだことある気がする…と思ったら読むの2度目でした。 なのでセリフだけ読んで流し読み。 そーだ、水泳部のお話だったなーと思い出した。

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2022/04/17

加賀恭一郎シリーズ9作目 テーマは"未来" 赤い指あたりから続く家族とは何かを考えさせられる良い作品 作中で労災隠しの主な指示は父親となっていたが事件の顛末で父親の人間性が判明するあたり死人に口無しと言うことで責任を押し付けられたのだろうことが伺える もち...

加賀恭一郎シリーズ9作目 テーマは"未来" 赤い指あたりから続く家族とは何かを考えさせられる良い作品 作中で労災隠しの主な指示は父親となっていたが事件の顛末で父親の人間性が判明するあたり死人に口無しと言うことで責任を押し付けられたのだろうことが伺える もちろん悠人達のやったことは決して許されることではないが、それを後悔し贖罪のための行動に移した点はよかった また父親がある一件から息子の行動を引き継いだのも感動 後半になるにつれて冬樹の印象が薄まってくる 事件の真相自体は割とあっさりなので分かりやすい 赤い指や新参者の登場人物もひょっこり出てくるので前作前々作読んでる方もニヤリと出来る場面アリ

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2022/03/05

最後のページで不覚にも涙が出てきた。 ミステリーとしてもとても上出来で、人情物としても極上。 被害者の人、生きていて欲しかった。良い人だったよ。工場長一味と先生はむしろこれで人生壊れれば?って思った。

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2022/03/03

親子の絆、愛、自分に都合の良い嘘がまねいた悲劇の連鎖。 父親の子に間違った道に行ってはいけないとする最後の間際の気持ちも切なかった。 それまでに話し合える時に向き合わなかった悲惨な結果が広がってツラいですね。 人と人はきちんと向き合って会話をしなきゃ何も伝わらないし大事な事だなと...

親子の絆、愛、自分に都合の良い嘘がまねいた悲劇の連鎖。 父親の子に間違った道に行ってはいけないとする最後の間際の気持ちも切なかった。 それまでに話し合える時に向き合わなかった悲惨な結果が広がってツラいですね。 人と人はきちんと向き合って会話をしなきゃ何も伝わらないし大事な事だなと改めて見直そうと思ますね。 最後の加賀刑事がめったに見せない感情的に顧問先生に怒る場面には鳥肌もので好き! 人間くさいなーがやっぱり好き!

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2022/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読中。 中盤、加賀さんが容疑者の恋人と一緒に麒麟像まで行き、麒麟像について語った後、被害者の息子が出てきて章が閉じるとこが好きだ。 叙情的というかなんというか。 麒麟の翼の逸話に高揚しつつ、容疑者と被害者、どちら共の感情が苦しくて切ない、この対極が同列に存在する事が文章で美しく伝えられている素晴らしいページ。 「でも結局飛べなかった。 冬樹が天国へ行ってしまっただけだ。」 素晴らしい。このシーンを締めるのに最適な二行。 (冬樹って言うと、うっかり軍曹を思い出すw) 金森さんの「あなたは何も分かっていない」のシーンが好きです。毎度泣ける。 そしてその後、加賀さんが閃く件は、やっぱり圭吾先生最強!!と思わせるよね。 その波を起こすまでの、湧き水が拠り集まって濁流を生み出すその一連の物語る様が好きです。 読了。 いや〜やっぱり素晴らしく、やっぱり「うわぁーっ!!」ってなったよね。叫びだしたくなる感じ?ぐわーっとなる。 加賀さんの中で全ての答えが弾き出されてから、怒涛の50ページ強、てか読んでる自分のスピード次第ですけどねw怒涛のごとく読みきったよね。 圭吾先生には珍しい目に見える伏線回収のシーンは、きっとこの作品でいの一番に書きたかったメッセージなのかなと思ったし、加賀さんが感情的になる数少ないシーンだから結構好きよ。 あとは、やっぱり、圭吾先生の「作品の終わり方」が好きなんだな、きっと。 三回忌の件を書き記さないことも、悠人たちが吉永やその母親と対峙する前のシーンで終わるとこも、ほんとーーーに感銘を受けます。どうしてこんな素晴らしい作品が書けるんだろう!と、激しい嫉妬と底知れぬ恋慕を覚えるわけですよ。 圭吾先生大好きです。 あ、これ映画化したキャストが、今見るとすごい豪華なのね。当時の記憶はうっすらで、映像も見たはずなんだけど覚えていたのは「吉永の青年がすごいよかった」ってことだけ。あら、菅田将暉くんでしたか、びっくりだよ。 彼が整くんを演じてくれたのも、つまりは運命だったのだなw

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2022/02/19

加賀恭一郎刑事シリーズ最高傑作!「悪意」も面白かったがこの作品もストーリー展開が素晴らしい。流石、東野圭吾さんと言う作品でした。何となく息子が関わっている様な気がしていた…。

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2022/02/17

加賀恭一郎の執念と洞察力、今回も光ってました。 体育教師に言い放った言葉に痺れる。そうだそうだ!!と心の中で賛同。 父の愛に感動してラストは泣いてしまう。

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