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注文の多い注文書 の商品レビュー

4.1

144件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2019/06/14

注文すればないものですら取り寄せてくれるという「クラフト・エヴィング商會」。注文書、納品書、受領書という形で小川さんとクラフトエヴィング商會が交代で綴ることで物語が進みます。それぞれのケースが実在する本に関するものとなっているのが楽しいです。印象的だったのはラストが切ない「人体欠...

注文すればないものですら取り寄せてくれるという「クラフト・エヴィング商會」。注文書、納品書、受領書という形で小川さんとクラフトエヴィング商會が交代で綴ることで物語が進みます。それぞれのケースが実在する本に関するものとなっているのが楽しいです。印象的だったのはラストが切ない「人体欠視症治療薬」余韻が大きい「冥途の落丁」。実際にクラフトエヴィング商會はテキストとイメージで独創的な作品を作られているそうで、独特の静謐な雰囲気は装丁も手掛ける彼らならではなのかもしれません。是非別の作品も読んでみたいです。

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2019/04/30

「その他大勢の人にとっては価値がなくても、たった一人誰かのためには、どうしても必要な品」(176 ページ) そういう品を扱う一軒の店。 ないものでも、よくわからないものや、 見えないものでも、探し出す。 「ない」ものとはたいていの場合、 まだ知られていないだけのもの。 「時間...

「その他大勢の人にとっては価値がなくても、たった一人誰かのためには、どうしても必要な品」(176 ページ) そういう品を扱う一軒の店。 ないものでも、よくわからないものや、 見えないものでも、探し出す。 「ない」ものとはたいていの場合、 まだ知られていないだけのもの。 「時間をかける」というエネルギーを使いさえすれば、「ない」から「ある」に変わるはず。 私は、ずっと探していたけれど、 まだ「ない」なにを、取り寄せてもらおうか。

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2019/04/25

小川洋子さんのちょっと不思議な物語と、クラフト・エヴィング商會が作る美しい作品との組み合わせが絶妙です。コレクションとして、ずっと手元に置いておきたい本。でも、こういうものにワクワクできる感性が鈍ってる気もしていて、もう少し若い時に読みたかったなと思ったり。

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2019/04/10

小川先生とクラフト・エヴィング商會の共著。贅沢だ。「どこかにいってしまったものたち」と「ないもの、あります」の進化版とでも言える内容。最後の内田百閒の話は少し怪談じみていて良い。読みたくなった。

Posted byブクログ

2019/02/10

『おかしな本棚』を以前Twitterで知って、クラフト・エヴィング商會を知り、 それから本作を知りました。 小川洋子さんの小説はブログ、ブクログやる前には何冊か読んだけど、『博士の愛した数式』『人質の朗読会 』くらいしか思い出せないです。 (風変りな)注文書を小川さん、納品書を...

『おかしな本棚』を以前Twitterで知って、クラフト・エヴィング商會を知り、 それから本作を知りました。 小川洋子さんの小説はブログ、ブクログやる前には何冊か読んだけど、『博士の愛した数式』『人質の朗読会 』くらいしか思い出せないです。 (風変りな)注文書を小川さん、納品書をクラフト・エヴィング商會のお二人が担当、 ホンモノ感ある写真が載ってます。 面白かったです。

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2018/11/18

楽しい、美しい、そしてどこか懐かしい。 「昔読んだ本にでてきたものなんですが」という枕詞で小川洋子が書いた「注文書」に対し、「ないもの、あります」のクラフト・エヴィング商會が「納品書」を返すという構成で、5つの話が展開する。「注文書」はもうそれだけでひとつの短編小説として成立して...

楽しい、美しい、そしてどこか懐かしい。 「昔読んだ本にでてきたものなんですが」という枕詞で小川洋子が書いた「注文書」に対し、「ないもの、あります」のクラフト・エヴィング商會が「納品書」を返すという構成で、5つの話が展開する。「注文書」はもうそれだけでひとつの短編小説として成立してしまうくらいの内容なのだが、「納品書」もそれに負けていない。想像力、いや創造力をベースにユーモアとロマンがふんだんに織り交ぜられている。こんな両者のやり取りは、楽しい、美しい、そしてどこか懐かしい。 ちなみに、『星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会』を観に行くのに合わせて本書を読み始めたのは大正解だった。クラフト・エヴィング商會がマイ・ブームのひとつに加わった。

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2018/09/23

ないもの、あります。 そんなクラフトエヴィング商会に持ち込まれる、少し変わった注文書。 この不思議な世界に迷い込みたいような・・・でもちと怖い。 続編に期待~

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2018/08/31

何度目かの再読ですが、小川洋子さんとクラフト・エヴィング商會さんのコラボのこの作品、とても好きです。注文書、納品書、受領書という構成も素敵。 相変わらず、既読は「うたかたの日々」だけなので、他の作品も読まなきゃなぁと思います。 「薬指の標本」と同じ弟子丸一族?が出てくる、「肺に咲...

何度目かの再読ですが、小川洋子さんとクラフト・エヴィング商會さんのコラボのこの作品、とても好きです。注文書、納品書、受領書という構成も素敵。 相変わらず、既読は「うたかたの日々」だけなので、他の作品も読まなきゃなぁと思います。 「薬指の標本」と同じ弟子丸一族?が出てくる、「肺に咲く睡蓮」がとても好きなのですが、「貧乏な叔母さん」も良いです。 クラフト・エヴィング商會さんに探して欲しいものなんてあるかな…と考えながら、物語を読むのもきっと楽しいです。

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2018/06/12

「人体欠視症治療薬」 「バナナフィッシュの耳石」 「貧乏な叔母さん」 「肺に咲く睡蓮」 「冥途の落丁」 以上、5つの注文(序)と商品(破)、その受領書(急)が収められています。 あー、元ネタを読んでから読みたかった…。今からでも読んでみます。

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2018/03/04

2018.03.03.読了 またまた小川洋子ワールド全開。 何故こんな不思議な話を思いつくのか? と、いつもいつも思います。 どのお話も、ちょっと心がざわざわしながら 読み進めていました。

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