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注文の多い注文書 の商品レビュー

4.1

141件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

    50

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2019/04/10

小川先生とクラフト・エヴィング商會の共著。贅沢だ。「どこかにいってしまったものたち」と「ないもの、あります」の進化版とでも言える内容。最後の内田百閒の話は少し怪談じみていて良い。読みたくなった。

Posted byブクログ

2019/02/10

『おかしな本棚』を以前Twitterで知って、クラフト・エヴィング商會を知り、 それから本作を知りました。 小川洋子さんの小説はブログ、ブクログやる前には何冊か読んだけど、『博士の愛した数式』『人質の朗読会 』くらいしか思い出せないです。 (風変りな)注文書を小川さん、納品書を...

『おかしな本棚』を以前Twitterで知って、クラフト・エヴィング商會を知り、 それから本作を知りました。 小川洋子さんの小説はブログ、ブクログやる前には何冊か読んだけど、『博士の愛した数式』『人質の朗読会 』くらいしか思い出せないです。 (風変りな)注文書を小川さん、納品書をクラフト・エヴィング商會のお二人が担当、 ホンモノ感ある写真が載ってます。 面白かったです。

Posted byブクログ

2018/11/18

楽しい、美しい、そしてどこか懐かしい。 「昔読んだ本にでてきたものなんですが」という枕詞で小川洋子が書いた「注文書」に対し、「ないもの、あります」のクラフト・エヴィング商會が「納品書」を返すという構成で、5つの話が展開する。「注文書」はもうそれだけでひとつの短編小説として成立して...

楽しい、美しい、そしてどこか懐かしい。 「昔読んだ本にでてきたものなんですが」という枕詞で小川洋子が書いた「注文書」に対し、「ないもの、あります」のクラフト・エヴィング商會が「納品書」を返すという構成で、5つの話が展開する。「注文書」はもうそれだけでひとつの短編小説として成立してしまうくらいの内容なのだが、「納品書」もそれに負けていない。想像力、いや創造力をベースにユーモアとロマンがふんだんに織り交ぜられている。こんな両者のやり取りは、楽しい、美しい、そしてどこか懐かしい。 ちなみに、『星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会』を観に行くのに合わせて本書を読み始めたのは大正解だった。クラフト・エヴィング商會がマイ・ブームのひとつに加わった。

Posted byブクログ

2018/09/23

ないもの、あります。 そんなクラフトエヴィング商会に持ち込まれる、少し変わった注文書。 この不思議な世界に迷い込みたいような・・・でもちと怖い。 続編に期待~

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2018/08/31

何度目かの再読ですが、小川洋子さんとクラフト・エヴィング商會さんのコラボのこの作品、とても好きです。注文書、納品書、受領書という構成も素敵。 相変わらず、既読は「うたかたの日々」だけなので、他の作品も読まなきゃなぁと思います。 「薬指の標本」と同じ弟子丸一族?が出てくる、「肺に咲...

何度目かの再読ですが、小川洋子さんとクラフト・エヴィング商會さんのコラボのこの作品、とても好きです。注文書、納品書、受領書という構成も素敵。 相変わらず、既読は「うたかたの日々」だけなので、他の作品も読まなきゃなぁと思います。 「薬指の標本」と同じ弟子丸一族?が出てくる、「肺に咲く睡蓮」がとても好きなのですが、「貧乏な叔母さん」も良いです。 クラフト・エヴィング商會さんに探して欲しいものなんてあるかな…と考えながら、物語を読むのもきっと楽しいです。

Posted byブクログ

2018/06/12

「人体欠視症治療薬」 「バナナフィッシュの耳石」 「貧乏な叔母さん」 「肺に咲く睡蓮」 「冥途の落丁」 以上、5つの注文(序)と商品(破)、その受領書(急)が収められています。 あー、元ネタを読んでから読みたかった…。今からでも読んでみます。

Posted byブクログ

2018/03/04

2018.03.03.読了 またまた小川洋子ワールド全開。 何故こんな不思議な話を思いつくのか? と、いつもいつも思います。 どのお話も、ちょっと心がざわざわしながら 読み進めていました。

Posted byブクログ

2018/02/17

手っ取り早くでなく、時間をかけないと触れられないもの。「探し物」にはそのぐらいのハードルがあるといい。見つけた時の高揚感に差が出てくる。それにしても、なんともワクワクさせてくれて楽しい小説なんだろ。これ描いてる時の著者も楽しかったろうな。

Posted byブクログ

2017/12/30

クラフト・エヴィング商會ずっと気になってて、この小川洋子との共作のやつ図書館で見かけたので借りたー。 めっちゃ面白かった。 注文書にまつわる話自体は、ちょっとふしぎなものを求めてるものでそれだけではこんなに面白くならんのやけど、クラフト・エヴィング商會が「見つけてきた」実物がめっ...

クラフト・エヴィング商會ずっと気になってて、この小川洋子との共作のやつ図書館で見かけたので借りたー。 めっちゃ面白かった。 注文書にまつわる話自体は、ちょっとふしぎなものを求めてるものでそれだけではこんなに面白くならんのやけど、クラフト・エヴィング商會が「見つけてきた」実物がめっちゃいい。納品書と受領書と合わさってめっちゃ素敵な話になっとるー。ほんと「ないもの、あります」やった。 小川洋子もいいけど、長野まゆみとかと共作しても面白いと思うけどな。クラフト・エヴィング商會の作品もっと見たいわ。 この本とは直接関係ないけど、これに出てくる小説いっこも読んだことないんよね。内田百閒の「冥途」は読みたいと思って、持っとるような気がしていたので本棚漁ったけど持ってなかったわい。その代わり「ノラや」が出てきた。おかしい。「ノラや」は絶対読まないと思っていた本やのになぜ。間違って買ったんと違うか。えええ。

Posted byブクログ

2017/05/14

 小川洋子さんとクラフト・エヴィング商會による共作。5編の小説をモチーフに、小川さんが注文書という形式で、様々な事情でその小説にまつわる品物等を依頼する人の物語を書き、それを受けてクラフト・エヴィング商會が依頼されたものを何処からか取り寄せて、写真と文章からなる納品書と共に送り、...

 小川洋子さんとクラフト・エヴィング商會による共作。5編の小説をモチーフに、小川さんが注文書という形式で、様々な事情でその小説にまつわる品物等を依頼する人の物語を書き、それを受けてクラフト・エヴィング商會が依頼されたものを何処からか取り寄せて、写真と文章からなる納品書と共に送り、品物を受け取った依頼人の結末を小川さんが受領書として締めくくる(1編のみ受領書なし)。本の構成が個性的で面白い。  元となった小説はいずれも知らない作品だったが、中でもボリス・ヴィアン『うたかたの日々』は興味を持った。5編の中でもそれを題材とした「肺に咲く睡蓮」が気に入った。人体に寄生する植物専門の標本商という職業に魅力を感じ、また、依頼人である指圧師の穏やかな語り口も心地良かった。  後書き(?)で指摘されていたが、なぜ「物語」が「者」でなく「物」なのか、興味深い疑問も生まれた。

Posted byブクログ