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天、共に在り の商品レビュー

4.5

82件のお客様レビュー

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2026/03/04

距離が離れてしまっていることを実感する。 私は山が好きで、ならすと月に1回近く山に行っている。 その度思うのは、「人間は小さい」ということだ。 中村哲さんはこの本で「生殺与奪の権を持つのは自然」ということを言っているが、まさにそうで、整備された、しかも1,000mに満たない...

距離が離れてしまっていることを実感する。 私は山が好きで、ならすと月に1回近く山に行っている。 その度思うのは、「人間は小さい」ということだ。 中村哲さんはこの本で「生殺与奪の権を持つのは自然」ということを言っているが、まさにそうで、整備された、しかも1,000mに満たない低い山でも、油断すれば死の危険はそこここにある。 人間は自然の一部であり、恵みを分けていただいている。 そんな謙虚さを保ち続けなければ、資源は枯渇し、減った資源を奪い合う末路が待っている。 > 現地三十年の体験を通して言えることは、私たちが己の分限を知り、誠実である限り、天の恵みと人のまごころは信頼に足るということです。(p005) > 中村哲さんはこう言う。 人間の分限をわきまえ、節度を持った生き方をしていきたいものだと思う。

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2026/02/25

医師としてアフガニスタンに行き、現地で見かねてハンセン病と向き合うようになり、何かに導かれるように専門外だったはずの用水路を作って人々を救い、砂漠を緑に変え…私が何万回生き直しても追いつけない人生だなあ。尊敬という言葉では間に合わない。そして、最後に語っているのは医学とか水に留ま...

医師としてアフガニスタンに行き、現地で見かねてハンセン病と向き合うようになり、何かに導かれるように専門外だったはずの用水路を作って人々を救い、砂漠を緑に変え…私が何万回生き直しても追いつけない人生だなあ。尊敬という言葉では間に合わない。そして、最後に語っているのは医学とか水に留まらず、人類が平和に生きるということ。より多くお金が回れば幸せな国といえるのか、安全とは武力をつけることではなく、信頼関係を築くこと。こういう志が多くの政治家にあったらなあ。 つくづく惜しい人を摘まれたと思う。

Posted byブクログ

2026/01/29

p46 哲学者で精神科医のヤスパースは明快に述べている。 「一人で成り立つ自分はない。自分を見つめるだけの人間は滅ぶ。他者との関係において自分が成り立っている。」

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2026/01/17

「アフガニスタンの診療所から」を読んで中村先生の活動に感銘を受け、こちらの本を手にしました。 「アフガニスタンの診療所から」ではほとんど触れられていなかった灌漑事業に関する部分をメインに、中村先生の生い立ちからアフガニスタンに行くまでの経緯、その後の灌漑事業について書かれていま...

「アフガニスタンの診療所から」を読んで中村先生の活動に感銘を受け、こちらの本を手にしました。 「アフガニスタンの診療所から」ではほとんど触れられていなかった灌漑事業に関する部分をメインに、中村先生の生い立ちからアフガニスタンに行くまでの経緯、その後の灌漑事業について書かれています。 日本ではほとんど報道されないアフガニスタン大干ばつの現実。先生やペシャワール会の方々のひたむきな活動に心を打たれました。 「地域の自然条件を理解し、地域の文化を尊重すること」の大切さは、日本に生きる私たちにも重要な考えなのではないでしょうか。

Posted byブクログ

2025/12/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新プロジェクトXで中村医師のことが取り上げられていたので、借りてきた。当たり前だが本の方が重層的で、時間も長いスパンで書かれているので、アフガニスタンの現状含めより多角的に知ることができてよかった。改めてプロジェクトXを見直して、さらにしっくりきた感じもある。中村先生自身の言葉で語られる本書を最初に読んでよかったと思う。他にも読みたいと思う。 すでに「はじめに」から心強い。 …私たちが己の分限を知り、誠実である限り、天の恵みと人の真心は信頼に足るということです。人の陥りやすい人為の世界観を超え、人に与えられた共通の恵みを嗅ぎとり、この不安と暴力が支配する世界で、本当に私たちに必要なものは何か、不要なものは何かを知り、確かなものに近づく縁にしていただければ、これに過ぎる喜びはありません(p.5) 以下頷いていたところ …「自分」や「個人」という実態があやふやなものだということである。ヒトという生物個体としての自分はあるが、精神生活においては「自分」や「自我」と呼ぶものが、甚だつかみ所がない。「人間とは関係である」という難解なことばを理解したような気がした。… 「…悩む者に必要なのは、因果関係の分析で無意識を意識化することではなく、意識を無意識の豊かな世界に戻すことである」と、フランクルは近代的な精神分析の罠を警告している。(p.46) 広大な水田地帯を車窓から眺めると、かつては牧歌的な光景に浸ることができたが、今はそれどころではない。この田んぼを潤す水の源はどこか、どうやって取水し、洪水を避けてきたか、傾斜をいかにとって灌漑面積を拡げたか、その工夫を考える。(p.130) 平和とは観念ではなく、実態である。(p.207) 世の流れは相変わらず「経済成長」を語り、それが唯一の解決法であるかのような錯覚をすりこみ続けている。経済力さえつけば被災者が救われ、それを守るため国是たる平和の理想も見直すのだという。これは戦を図上でしか知らぬ者の危険な空想だ。戦はゲームではない。(p.239)

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2025/09/26

著者の中村さんは、天に呼ばれてアフガンに行ったと言うことなんだろうか? とても頭がいい人なのだなと文章や行動で感じる 人としての格があるとはこういうことなのだろうか。 中村さんのはじめたこの事が、引き継がれていって欲しいと切に願う。

Posted byブクログ

2025/09/23

中村哲さんによる、アフガニスタンの活動を主にした回顧録。 中村さんは「必要なのはカネや薬よりもまず水だ」という信念の元に、アフガニスタンに水をもたらすことを目指した。 そして試行錯誤しながら井戸や用水路を作り、凶弾に倒れるまで現地の人のために人生を捧げた。 なぜこんなに尊い生...

中村哲さんによる、アフガニスタンの活動を主にした回顧録。 中村さんは「必要なのはカネや薬よりもまず水だ」という信念の元に、アフガニスタンに水をもたらすことを目指した。 そして試行錯誤しながら井戸や用水路を作り、凶弾に倒れるまで現地の人のために人生を捧げた。 なぜこんなに尊い生き方ができるのか。 医者だから、という言葉だけでは到底説明がつかない。 日々自分のことばかりで一杯一杯な自分とは大違いだ。 中村さんの言葉には心揺さぶられるものが数多くある。 それは現場に立ち、実際に汗を流して体を動かしていたからだと思う。 安全な地位から批判ばかりする評論家や、金のために薄っぺらい美麗辞句を繰り返す政治家…。 そういった人たちとは異なる、無骨だけど地に足のついた真実の響きがある。 今や人々の話題はカネのことばかりになり、世界の情勢は危うい。 そして手軽な刺激や情報に振り回されるばかりだ。 そんな時代だからこそ、中村さんの人生から学ぶことは多い。 『人にとって本当に必要なものは、そう多くない。少なくとも私は「カネさえあれば何でもできて幸せになる」という迷信と、「武力さえあれば身が守られる」というのは妄信から自由である』 これを心から言えるような人生は、とても尊いものだと私は思う。

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2025/08/26

中村先生の強い意志を感じる。 用水路の作成の話がメイン。 何かを成し遂げるということの偉大さを感じた。

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2025/07/31

この人は宮沢賢治の「雨ニモマケズ」をそのまま体現していると感じた。医学や語学に堪能でありながら、それをひとつも自分のために使っていない。自分のことばかり考えている自分が恥ずかしくなった。狭い(セコい)考え方だからストレスが溜まるわけで、自分の世界も広く捉えることの大切さも学ぶこ...

この人は宮沢賢治の「雨ニモマケズ」をそのまま体現していると感じた。医学や語学に堪能でありながら、それをひとつも自分のために使っていない。自分のことばかり考えている自分が恥ずかしくなった。狭い(セコい)考え方だからストレスが溜まるわけで、自分の世界も広く捉えることの大切さも学ぶことができた。 平和な日本からすれば地獄のような土地で、見ず知らずの人のために何故ここまでできるのか。本書の中でも説明はされているが、理屈ではないものを感じる。 亡くなったことは本当に残念に思うが、自分の仕事を見つけられたことは幸せだったように思えた。本当に惜しい人を亡くしてしまった。

Posted byブクログ

2025/06/12

2025.6.12読了 アフガニスタンという異国の地で人々のために全身全霊で取り組んだことに深い感銘を受けた。 銃弾に倒れなければ、より多くの人を救ったのではないかと思うと残念でしょうがない。

Posted byブクログ