いつまでもショパン の商品レビュー
これ読む前に「ピアノの森」見てたから、ショパンコンクールがますます身近に思えました。岬さんの絡みが後半になりしっかり出てきた。特に最後のノクターン弾くところは、圧巻でしたね。やはり、音楽が聴こえる作品は好きです。
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■コンクール会場で発見された指なし死体。犯人の意図とは…。 ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生。遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。コンクールに出場するため会場に居合わせたピアニスト・岬洋介は、取り調べを受けながらも鋭い...
■コンクール会場で発見された指なし死体。犯人の意図とは…。 ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生。遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。コンクールに出場するため会場に居合わせたピアニスト・岬洋介は、取り調べを受けながらも鋭い洞察力で殺害現場を密かに検証していた。さらには世界的テロリスト・通称“ピアニスト”がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。そんな折、会場周辺でテロが多発し……。
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5年ごとに開かれるショパンコンクール。 ポーランド生まれのショパンは、ポーランドの宝。 世界的になったショパンが、その国で独自に発展する。 ロシアでは、ロマンチックな表現に。 日本は、譜面に従順な ロボットのような演奏。 そして、ポーランドのヤンは、4世代続く音楽家族の生まれ。 ...
5年ごとに開かれるショパンコンクール。 ポーランド生まれのショパンは、ポーランドの宝。 世界的になったショパンが、その国で独自に発展する。 ロシアでは、ロマンチックな表現に。 日本は、譜面に従順な ロボットのような演奏。 そして、ポーランドのヤンは、4世代続く音楽家族の生まれ。 父親とポーランド人の期待を一身に背負う。 ポーランドの心を表すことができるのが、 ポーランド人でしかないと思っている。 ショパンコンクールが、どんな意味があるかが 疑問として、起こるのだった。 フランス人の軽やかさ、アメリカン人の陽気さ。 盲目のピアニスト榊場、岬洋介の演奏によって、 ヤンは、自分の中で大きな変化が起こる。 それは、ショパンを超える演奏によって成し遂げられる。 人間の成長を したたかに描き切る。 ショパンのピアノ曲の説明が、素晴らしい。 文字で、音楽を聴いているような気分になる。あっぱれ。
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シリーズ一作目から「ミステリーより、音楽スポ根にした方が良い」と評してきました。そういった意味で、今回は塩梅が良かったと思います。題材もショパンコンクールと、爆弾テロ…。コンクールに挑む岬先生も見物でしたよ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
岬洋介シリーズ第3弾 今回は岬先生は、代用教員でも家庭教師でもなく、コンクール出場のピアニスト。それも神がかった凄腕として登場する。勿論名探偵役もする。 音楽の素養がなくても読めるのがこのシリーズの魅力だが、クラシック音楽の素養なくしてあの音楽シーンは半分も楽しめていないんだろうなぁと思う。実際、音楽素養ゼロの俺では、ピアノ演奏の開設シーンやショパンの魅力を語るシーン…これがボリュームとして半分くらいありそうな勢いなんだが…を読み飛ばしてしまっている。専門用語をできるだけ使わず、最低限の用語には説明をつけてくれているにも関わらず、だ。 これは、小説が悪いのではなく、俺の素養が足りていないってこと。知識や教養ってのはあればあるほど人生が楽しめるし、生きるのが楽になる。些末なことかもしれないが、この小説を楽しめるかどうかってことですら、知識・教養の分厚さで決まってくる。 あぁ、もっとぶ厚い素養を持つべきだった。 そして、薄っぺらい素養の俺から言わせてもらうと、謎解き以外の最大のクライマックス。あれはマクロスやな、プ・プロトカルチュアァ。
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ポーランドのショパンコンクールに参加する岬先生。ヤンの父親の言い方は酷いんだけど、ちょっとわかる…。本当の天才(って言い方があってるかどうかはわからないけど)は、苦しみも力にできる冷静さと残酷さも兼ね備えているのかな…という感じはする。まぁ、子供を自分のかわりに道具にしてるのは駄...
ポーランドのショパンコンクールに参加する岬先生。ヤンの父親の言い方は酷いんだけど、ちょっとわかる…。本当の天才(って言い方があってるかどうかはわからないけど)は、苦しみも力にできる冷静さと残酷さも兼ね備えているのかな…という感じはする。まぁ、子供を自分のかわりに道具にしてるのは駄目すぎるけど。
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岬洋介、やっぱりいい味出してる。 いいキャラがどんどん亡くなってっちゃうのは悲しいけど、岬洋介の話をもっと読みたくなった。
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天才的なピアニスト・岬洋介氏、今回の舞台は、はるか東欧の国、ポーランド。 難聴を患いながらも岬氏が向かったのは、ポーランドのショパン・コンクール。 その権威あるコンクールで優勝すべく、ロシアやフランス、アメリカなどから、強力なライバルたちが集う。 しかし、悲惨なテロが頻発する...
天才的なピアニスト・岬洋介氏、今回の舞台は、はるか東欧の国、ポーランド。 難聴を患いながらも岬氏が向かったのは、ポーランドのショパン・コンクール。 その権威あるコンクールで優勝すべく、ロシアやフランス、アメリカなどから、強力なライバルたちが集う。 しかし、悲惨なテロが頻発する市内で、なんとコンクール会場で、ポーランド人の刑事が殺害され、10本の指が全て持ち去られた。 いったい、誰が、なんの目的で? そして、世界的なテロリスト・通称『ピアニスト』がワルシャワに潜伏しているとの情報が... 果たして『ピアニスト』は、今回のコンクールの関係者なのか? 今回の作品も、音楽シーン満載で、本職(ピアニスト)の方の解説も感心することしかり。いったい著者の中山七里氏は、どうやってこうした素晴らしい表現が可能なのかしら? 最後の主人公ヤン氏と岬氏の別れのシーンに、涙が出て来ます。また、『おやすみラフマニノフ』とのリンクも、最高です。
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第一作のキャラクターが出てきたときはちょっと感動した。岬さんは相変わらずのキャラクター。でも少し内面が見えた気がしてちょっと好きになった。
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音が、曲が、聞こえてくるかのよう。 テロの陰惨さを音楽がさらりと流していく。 ラストはなんだか泣けた。
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