いつまでもショパン の商品レビュー
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01 ミステリーではなく、これは主人公の成長物語。 岬洋介という人間の偉大さをひしひしと感じる。 3作目は、一番人が傷つき、亡くなった悲惨な作品。 テロというものはこんなにもたくさんの命を奪うんだ。 戦争なんてもっとだよね。 アメリカとイラクの関係を見て第三次世界大戦とか言われてるけど、これよりももっともっと多くの血が流れてしまうのかと思うと恐ろしかった。 などと他ごとを考えてしまってなかなか読み進めれなかったな。 岬のノクターンは、見事。 20200104
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このミス大賞受賞した作家。失礼だが遅咲きのよう。 ショパンは大好きなので、タイトルに惹かれ読む。 音を言語化するって、こういうことだ。 ポーランド人のショパンに対する思いも興味深い。ショパンコンクール聴きに行きたいな。 みさきさんシリーズなんだね。途中から読んでしまった。 音楽は世界を救うんだよ。岬くんのピアノをきいたタリバンの行為は絵空事とは思えない。こういうことがあるはずだと信じている。 ★★★なのは、テロリスト「ピアニスト」の復讐の何が悪い?が引っかかったから。そんな考え方する人が偉いピアノのセンセーってあるのかなって。
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テロの残酷な描写は目を背けたくなるほどだった。 それにしては犯人の動機が希薄。大統領が変わる度に殺し続けるの? 現実的じゃない。 現場の証拠は残さないのかも知れないけど、人物像が特殊だし、ある程度の地位がないとターゲットに近づけないとなると、すぐ絞り込めそうな気が。 あんな至近距離で、公衆の面前で殺害しようとするなら、爆弾テロは何のため? なんか、いろいろ釈然としないところが。
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しばらくぶりに続きを読んだが、骨が太くなっていて驚いた。 あちこちでテロが起き始めた頃の作品か、怒りを深く感じさせる描写が渾身だ。 読んでいる時は熱く引き込まれたが、終わると軽いのは、たった1人の少年の成長に帰結してしまったせいかな。
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中山七里さん、期待通りの展開、ありがとうございます。 音楽の力、ちょっと試してみようかと思うくらい、ショパンがガンガン迫ってきました。 ちょっと楽しみができたかも…
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岬シリーズ。岬がショパンコンクールに出場するにあったって、ポーランドにゆく。そこで殺人事件に遭遇する。通称”ピアニスト”と呼ばれるテロリストが犯人だという。岬はコンクールに臨みながらも犯人を探り当てる。 ショパンコンクールだけあって、犯人探しよりも、ショパン、ポーランドについて、...
岬シリーズ。岬がショパンコンクールに出場するにあったって、ポーランドにゆく。そこで殺人事件に遭遇する。通称”ピアニスト”と呼ばれるテロリストが犯人だという。岬はコンクールに臨みながらも犯人を探り当てる。 ショパンコンクールだけあって、犯人探しよりも、ショパン、ポーランドについて、何よりも音楽の解説が多く、私個人はすっかり酔えました(お酒なしでね)。いや、それだけでなく、ヤンの生い立ち、苦しみ、そしてショパン、岬の苦しみ加わり物語が熱くなっています、マリーの悲しみも。読むのはあっという間でした(どっぷりこの小説の世界に浸りました)。ミステリとのバランスはどうかと思いますが、岬のノクターンとかそれぞれの成長とか悲しみとか、音楽に乗せられ私はシリーズの中では一番かなあ、酔った度合いで。
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演奏している曲の解説の疾走感に圧倒されます。その曲がどのようなメロディなのか知らないのが残念。。。今度聴いてみようかなぁ。 コンクールの行方と、テロの犯人は誰なのかの謎。並行して進む展開で、どんどん続きを読みたくなる感じでした。 理想を追い続ける限り人は変わっていける。 もっ...
演奏している曲の解説の疾走感に圧倒されます。その曲がどのようなメロディなのか知らないのが残念。。。今度聴いてみようかなぁ。 コンクールの行方と、テロの犯人は誰なのかの謎。並行して進む展開で、どんどん続きを読みたくなる感じでした。 理想を追い続ける限り人は変わっていける。 もっと自分を好きになるべきです。
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ピアノの森だー。キラキラの音楽が聞こえるー。 けれども、そこはミステリー。テロリストに破壊される人と物。 音楽とミステリーが融合して、ラストは思わぬ人物がテロリスト[ピアニスト] ヒント十分でミスリードもなし。なのに、やられた!
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中山七里の岬シリーズ、その第三作目。厳密にいえばその前に「おやすみラフマニノフ」が入るのだけれど、とある都合によりそれについての評論は次回に譲るとする。 時系列としては、「どこかでベートーヴェン」の導入部分及び結末部分と同じ時期になる。したがってベートーヴェンを読む前にショパンを...
中山七里の岬シリーズ、その第三作目。厳密にいえばその前に「おやすみラフマニノフ」が入るのだけれど、とある都合によりそれについての評論は次回に譲るとする。 時系列としては、「どこかでベートーヴェン」の導入部分及び結末部分と同じ時期になる。したがってベートーヴェンを読む前にショパンを読むことをお勧めする。すこーしだけネタバレになってるから。 これまで音楽教師としてだったり学生だったりの姿で描かれてきた岬京介であるが、本作ではポーランドで開催されるピアノコンテスト、「ショパン・コンクール」のコンテスタントとして登場。世界中のピアノコンクールのなかでも最も権威と栄誉のある全世界のピアニストたちの憧れの舞台、それがショパン・コンクールだ。 そんなコンクールで入賞するために人生をかけたピアニストたちは多くいる。その一人がヤン・ステファンス。彼の目線で物語は進行する。 殆どはピアニストたちの演奏について描写される。各国の代表たちが持つピアニズムに深く感銘を受けるヤン。緻密な音楽情景は自分もショパン・コンクールで音楽を聴いているような感覚に陥る。 いくつか見どころはある。ヤンと父親との確執。岬のピアノがもたらした戦場の「奇跡」。そして相次ぐテロ事件。 あらすじだけを見ればテロ事件がメインパートだと思っていたが、メインはあくまでショパン・コンクール。テロ事件について解明はされるけれどオザナリ感は否めずミステリー色が弱めなのが残念かな。映像化すればもう少し映えるかもね。
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このシリーズはいつもそうだけれど、「この人が犯人だろうなぁ」という人が犯人なのが残念。 今回はテロが絡んでくるだけあって、悲惨なシーンが多くてちょっと辛かった……
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