花のベッドでひるねして の商品レビュー
同名のエッセイのもとになった「違うことをしない」という言葉が登場する小説です 無理に新しいことに挑戦するよりも、一見当たり前に思えることのほうが大切だということを教えてもらいました 主人公の祖父が、嫌なことさえも遊びに変えてしまう姿が、とても素敵でした サカベさんのおすすめ...
同名のエッセイのもとになった「違うことをしない」という言葉が登場する小説です 無理に新しいことに挑戦するよりも、一見当たり前に思えることのほうが大切だということを教えてもらいました 主人公の祖父が、嫌なことさえも遊びに変えてしまう姿が、とても素敵でした サカベさんのおすすめ
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薄手のブランケットにふんわり包まれているような読み心地だった。 あたたかくて、安心感がある。大切な言葉にもたくさん出会えた。
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ちょっと不思議な力をもったおじいちゃん、毎日の作業を丁寧につみあげて自然と向き合うことを大事にする家族。わたしにもそんなおじいちゃんがいたらな。 野村君いい。
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状況はシリアスなんだけど、 優しい人に囲まれてずーっとぽわぽわ進んで行く。 最近よくわからないけど沈んでいて、 この本のテンションとあまりにもかけ離れてるから気分じゃないんだよな〜と思いつつ習慣的に開いた日、 気づいたらすっきりしていた。 その辺の自己啓発本よりよっぽどはっと...
状況はシリアスなんだけど、 優しい人に囲まれてずーっとぽわぽわ進んで行く。 最近よくわからないけど沈んでいて、 この本のテンションとあまりにもかけ離れてるから気分じゃないんだよな〜と思いつつ習慣的に開いた日、 気づいたらすっきりしていた。 その辺の自己啓発本よりよっぽどはっとすることは多い気がする。 なんで違うことにひっぱられちゃうんだろうね。 読むことで通るべき道が見えてくるような感覚。
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夢と現実とが織りなす不思議な世界でした。 私の生い立ちは、人からは不幸と言われても仕方がないようなもの。 「少し冷たい風がときに柔らかくときに激しく吹きわたっていく頃、いろいろな気に新しい緑色のふにゃふにゃした葉がついて、固かった土にもいろいろな色の草が生えてくる頃、海辺に立ち...
夢と現実とが織りなす不思議な世界でした。 私の生い立ちは、人からは不幸と言われても仕方がないようなもの。 「少し冷たい風がときに柔らかくときに激しく吹きわたっていく頃、いろいろな気に新しい緑色のふにゃふにゃした葉がついて、固かった土にもいろいろな色の草が生えてくる頃、海辺に立ちふわっと飛んで消えていきそうな薄い青色の空を見上げると、不思議と自分がすごく広いところにいるようなわくわくした気持ちになる。この世にこられてよかったなあ、とかなり小さなそして同時に果てしなく大きな気持ちになるのだ。」 生い立ち。現実として現れる死。鮮やかに、はっきりと表れる夢。 何がほんとうで、何が偽りなのか。 どうでもいいのかもしれない。 自分だけの人生だし、理屈は関係ないから。。。 夢がほんとうだと思ったら、受け入れたらいいだけ。他人は関係ない。 +++ あとがきまで読んで。 なぜこの本をばななさんが描かれたのか、ああ、そうなのか。 人生は有限なので、まわりに振り回されている時間はもったいないな、(この本を読んでさらにおもいました)と。 自己啓発本よりも訴えかけてくるものがあるお話だと思いました。 なんかね、自然を感じるゆとり、時間が大事かもしれないです。 残された時間がすくなくなったとき、もっとテレビ見ておきたかった、なんて思わないだろう、とまじめに思って、今月からまずは新聞の購読をやめました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私は海辺でわかめにくるまっているところを母に拾われた捨て子の赤ちゃんであった。 私は幸せを見つけるのがうまい女性ですぐになんでも幸せだと思って自分の糧にできる。そして夢に不思議な力を宿している。 ある時母が事故に遭って入院し幼馴染の野村くんが村に帰ってくる。 子どもができた時絶対中絶しないって15歳から決めてるけどさらに強く思った。だってその子が成長していくにつれてどんな感情を持ってどんな思いをしていくのかそんなことを考えたら絶対堕ろせないし堕しちゃいけないと思う。結局人殺しだもんね。 私はいることをゆるされている、そう思うと、土に根っこが降りているみたいな安心感がわいてきた。 人生は遊びだからなぁ。 自分の人生は自分しか助けられない。 なにか大きいことをしようとして、そのぶん小さいことがおろそかになり、おかしなことをおかしいと思えなくなってしまって、どんどんずれてくさまを。
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不思議な生い立ちの主人公の不思議な村での物語。 わかめに包まれてたん(笑)ツボやわ 分かんないところもあったけど、とにかく命の物語、多分。生きるってことは見えない不思議な自然のパワーに満ち満ちてるってことだと思う。それを小説で言わんとするのは確かに難しいかも。だけど、たくさん...
不思議な生い立ちの主人公の不思議な村での物語。 わかめに包まれてたん(笑)ツボやわ 分かんないところもあったけど、とにかく命の物語、多分。生きるってことは見えない不思議な自然のパワーに満ち満ちてるってことだと思う。それを小説で言わんとするのは確かに難しいかも。だけど、たくさんの奇跡で命は繋がれること、それがあたたかいことは伝わった。 花のベッドでひるねするみたいに生きる。これどういうこと?て思った。自然に身を任せてゆったりどっしり生きることなのかなぁと。最近「自分を変える」とか「変わりたい」って言葉を聞くけど、変わんない自分を大事にしようかなと思った。それを貫く苦労はあってもその方がかっこいいと思ったから。
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アドラー心理学の本を読んだばかりだったからか、アドラー心理学とはなんぞやということをストーリー仕立てで書いている本だと解釈した。『嫌われる勇気』を読むよりもこれを読んだほうが老若男女感覚的にアドラー心理学に基づいた"幸せ"について理解できそうな気がした。 個人...
アドラー心理学の本を読んだばかりだったからか、アドラー心理学とはなんぞやということをストーリー仕立てで書いている本だと解釈した。『嫌われる勇気』を読むよりもこれを読んだほうが老若男女感覚的にアドラー心理学に基づいた"幸せ"について理解できそうな気がした。 個人的には本全体を通してフワフワしているのに急に落ちてエアタイムに入ってるのにまだ空気感がフワフワしてる、みたいな変な感覚に陥った。
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出てくる人が皆善い人。 霊感的な、なんというか突拍子もない話なので現実味がないという印象。不思議な話でも、もう少し説得力のある表現を考えてほしかった。
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『私の奥底のほうから真っ黒いものがぐぐぐとせりあがってくる。私は捨てられた人間だ、いらないものだったんだ。私がどんなにいっしょうけんめい泣いていても笑っていても、これっぽっちも人の心を動かすことができなかったのだ。私はその程度の人間だったんだ。きっと今もこれからもそうに違いない。...
『私の奥底のほうから真っ黒いものがぐぐぐとせりあがってくる。私は捨てられた人間だ、いらないものだったんだ。私がどんなにいっしょうけんめい泣いていても笑っていても、これっぽっちも人の心を動かすことができなかったのだ。私はその程度の人間だったんだ。きっと今もこれからもそうに違いない。』 「花のベッドに寝ころんでいるような生き方をするんだよ。幹のいちばんいいところは、心からの幸せの価値を知っていることだ。今のままでいい。うっとりと花のベッドに寝ころんでいるような生き方をするんだ。もちろん人生はきつくたいへんだし様々な苦痛に満ちている。それでも心の底から、だれがなんと言おうと、だれにもわからないやり方でそうするんだ、まるで花のベッドに寝ころんでひるねしているみたいに。いつだってまるで今、そのひるねから生まれたての気分で起きてきたみたいにな。」 『「違うとこ」を選ばなくてはいけない、人にはそういうときもある、そういうときはそれが違うことだと毎日のように自覚して調整すればいい、とよく祖父が言っていたのを思い出した。』 「そのつど考えて、肚に聞いてみなさい、景色をよく見て、目を遠くまで動かして、深呼吸しなさい。そして、もやもやしていなかったらその自分を信じろ。もやもやしたら、もやもやしていても進むかどうか考えてみなさい。そんなもの、どこからでも巻き返せる。」 『そして野村くんの軽自動車に乗り込んだ。 行動することに伴う清々しい気持ちと共に。』 『花のベッドで寝ころんでひるねしているように生きるのは楽なことではないけれど、それを選んだからには、周りにいくらそう思われてもしかたがない。 わかる人にはわかるし、わからない人にはわからなくていい。人が一生をかけて本気で成そうとしていることなのだから、かんたんにわかられても困るのだ。』 『こんなに丸い会話ができるまでに、彼らがどれだけのものを育ててきたのかを考えると気が遠くなった。どれだけの「違うこと」をしないできたか。ただそれだけのことがどんなにたいへんか。 そう思うと、奇跡とはこんなに近くにあるのだと思わずにいられなかった。』
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