花のベッドでひるねして の商品レビュー
こういう読み方が正しいのかわからないけど、これがあの偉大なお父様を亡くされた悲しみの中で書かれたものなのだと思うと、無性にさびしく切なく、でも希望に満ちている。 起承転結はなく、簡単な文章で独特の表現がされているので、好みは別れるかも。 ばななさんの作品に通底する、大切な人の...
こういう読み方が正しいのかわからないけど、これがあの偉大なお父様を亡くされた悲しみの中で書かれたものなのだと思うと、無性にさびしく切なく、でも希望に満ちている。 起承転結はなく、簡単な文章で独特の表現がされているので、好みは別れるかも。 ばななさんの作品に通底する、大切な人の死というものに対する静かな感情が結実している。
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わたしはこの人の世界観にとても近しいところにいて、ときどきこの人の夢かうつつかわからない言葉のプールにとっぽりと浸かりたくなってしまうのだった。
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2014年10月7日読了。 うーん、まぁまぁ面白いし、良いこと言ってる部分も あるんだけど・・・なんかどこか胡散臭いなぁ・・・って 思っちゃいました(^_^;)
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花のベッドでひるねして おじいちゃんの言葉が心に残る どんなことがあっても たとえそれが辛いこと悲しいことでも 心は花のベッドでひるねしていたように それは優しく満ち足りた暖かい気持ちでいること 幸せな感じを ただ ただ味わうこと それに感謝すること 何かをしたら幸せに...
花のベッドでひるねして おじいちゃんの言葉が心に残る どんなことがあっても たとえそれが辛いこと悲しいことでも 心は花のベッドでひるねしていたように それは優しく満ち足りた暖かい気持ちでいること 幸せな感じを ただ ただ味わうこと それに感謝すること 何かをしたら幸せになるのではなく、 違うなって感じることをしないこと 違うことをせざるを得ないときは、 ちゃんと、違うやんと思いながら 日々調整しながらいきること お花畑がずっとずっと続くようなお話じゃなかったけど これも人生そのものだと思った 悲しいこと びっくりすることを 見ないで否定するのではなく そんなことがあっても 心の中の暖かさはいつも灯しておくこと それを気づかせてくれる、 テストみたいな一冊だった きもちいい秋晴れの日に読みました キンモクセイの香りと 頬にあたるそよ風が本当に素敵で いつまでもこの感じを大切にしたいと思いました きっとわたしの中のお花ベッドは そういう感じのことなんだろうなと思いました
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喪失と再生がいつもテーマとなっているが 今回は『浄化』を強く感じた。 父を亡くしてすぐに描いた作品らしい。 【図書館・初読・9/9読了】
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死んだ後も誰かの心の中で生きていくということ。遠い過去と未来にまで想いを馳せてしまう話だ。ミステリー要素も軽く含まれている。所々ふわっと涙が出る。幸せをきちんと感じながら生きるのと、暗いところばかり見ている生き方と、どっちがいいのか。 よしもとばななさんの小説は若い頃読んだっきり...
死んだ後も誰かの心の中で生きていくということ。遠い過去と未来にまで想いを馳せてしまう話だ。ミステリー要素も軽く含まれている。所々ふわっと涙が出る。幸せをきちんと感じながら生きるのと、暗いところばかり見ている生き方と、どっちがいいのか。 よしもとばななさんの小説は若い頃読んだっきりで、久しぶりだ。これ良かった。タイトルもいい。
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ずっと穏やかなお話が続いてて、 こういう考え方いいなぁって思ってたけど、 突然裏のおうちのネガティブなお話が入ってきて、ちょうどそのパートを読んでたのが夜だったから、ぞっとした… でも全体的に好きなお話。 わかめに包まれて捨てられてたから、悲しい気分の時はわかめを握って寝て、次の...
ずっと穏やかなお話が続いてて、 こういう考え方いいなぁって思ってたけど、 突然裏のおうちのネガティブなお話が入ってきて、ちょうどそのパートを読んでたのが夜だったから、ぞっとした… でも全体的に好きなお話。 わかめに包まれて捨てられてたから、悲しい気分の時はわかめを握って寝て、次の日にはわかめが悲しみを吸い取ってくれるっていう考え方とか、なんかいいなぁ。 「西の魔女が死んだ」の映画を見終わった時と同じような感情が生まれた。 しっかり生きよう!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
よしもとばななさん久しぶりに読みました。 わかめにくるまれて捨てられていた「わたし」は しあわせだなって思えるオンナノコ(とはいえ三十路)。 不思議な力を持っていたおじいちゃんと朗らかなおじさんを失くしたあと、ちょっと暗くなってた家族に現れた幼馴染。 彼が越してきた裏の家に前に住んでたおばあさんの秘密が暴かれて・・・。 と事件も起こるけど、とりあえず全体的にこのB&Bに泊まりにいったようなあったかい気持ちになれる一冊でした。
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決して上手い小説ではないけど、ハートにぐいぐいくる。 力のある物語。 2ページ目からラストまで号泣だった。 花のベッドでひるねをするように生きることには覚悟がいるけれど、私もその覚悟をもって生きてゆきたいと思った。
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父・隆明が死んでほとんど無意識で書いた~幹は拾われっ子だ。子宮癌で子が産めなくなった母が突然海岸に行き,若布にくるまれた私を拾ってきた。父は彫刻家。祖母はいなかったが,祖父はこの島のこの丘がイギリスのグランストベリーに似ていると,B&Bを開いた。祖父は引きの強い人間で,祖父と話し...
父・隆明が死んでほとんど無意識で書いた~幹は拾われっ子だ。子宮癌で子が産めなくなった母が突然海岸に行き,若布にくるまれた私を拾ってきた。父は彫刻家。祖母はいなかったが,祖父はこの島のこの丘がイギリスのグランストベリーに似ていると,B&Bを開いた。祖父は引きの強い人間で,祖父と話したいがために来る客も多かった。叔父が亡くなり,祖父が亡くなり,客も少なくなったが,薄気味悪いのは裏の廃墟となったビルだった。幹の一家は白,祖父に恋心を抱いて振られたビルのおばあさん一家は黒,おじいさんが飛び降り自殺し,娘は失踪していて,おばあさんも亡くなった。その土地を買い求めて,ビルを取り壊し,住む為のドームを作ろうとしているのは,幹の1学年上の野村君だった。サンフランシスコで出版業を行い,成り行きで結婚した奥さんも亡くなり,30代後半で人生をリセットする為に生まれ故郷に戻るのだという。彼は幹の祖父に憧れていた。父母が乗った自動車が兎を轢きそうになり,ハンドル操作を誤り,母は足を骨折して入院した。兎は確かに居る。私の夢見は,怪我で入院したのに精神科の病棟に入れられることだった。野村君の夢見は,足首が切られ,それを拾って付けくれたのがぶっきらぼうは幹だというものだ。取り壊され,桜の樹の根元から足首を切断された人の白骨遺体と兎の白骨遺骸が見つかる。私と野村君の奥さんは私の夢の中で友達になり,私が捨てられた経緯を教えてくれた~吉本隆明が書いたものって読んでいないのだが,ばななと書いたものは時々読む。失意の内に書いた小説。もっとも悲しい主人公が出てくる話だと後書きで書いているが・・・そうなの?
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