花のベッドでひるねして の商品レビュー
亡くなったおじいちゃんと、すごく素敵な生き方をしている人たちと、裏に住むダークだった人たちの話。 舞台は違うけど、よしもとばななの典型的な白魔術と黒魔術の話。 しかも、今回は恋愛話すら出ない。 幸せに生きるための哲学的なところで癒される。 幸せ感がいい感じで、途中までは買っても...
亡くなったおじいちゃんと、すごく素敵な生き方をしている人たちと、裏に住むダークだった人たちの話。 舞台は違うけど、よしもとばななの典型的な白魔術と黒魔術の話。 しかも、今回は恋愛話すら出ない。 幸せに生きるための哲学的なところで癒される。 幸せ感がいい感じで、途中までは買ってもいいかな?と思ったけど、後半を読んで、やっぱりやめちゃった。 黒魔術的な人たちについてのストーリーがいまいち。なーんだ。っていう感じで、気持ちが動かない。 楽しみにしていたのに、ちょっとだけ残念だった本。 札幌市の図書館で予約して、かなり待って借りた本。
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平坦で、地味でちっぽけな日常を、いつも心をしあわせな気持ちでいっぱいにして過ごしてゆく幹ちゃんや、おじいちゃんが可愛すぎて、魅力的すぎた
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図書館で何気なく手に取り、表紙の可愛さに圧倒された。 あらすじをまったく知らず読んでみて、 結果凄くよい出会いだった。 お爺ちゃんの引き寄せの凄さ。 父親と母の弟の章夫おじさんとの、硬い友情。 野村くんと亡くなった妻。 裏のおばあちゃん。うさぎ。 B&B、イギリスのグ...
図書館で何気なく手に取り、表紙の可愛さに圧倒された。 あらすじをまったく知らず読んでみて、 結果凄くよい出会いだった。 お爺ちゃんの引き寄せの凄さ。 父親と母の弟の章夫おじさんとの、硬い友情。 野村くんと亡くなった妻。 裏のおばあちゃん。うさぎ。 B&B、イギリスのグラストンベリー、パワースポット。 ちょっとスピリチュアルな匂いのする、 緑の小高い山⛰から気持ちの良い風が吹くようなイメージ。 そして、幹と本当の母親とわかめ。 よしもとばななさんの本は現実か、非現実かわからない、 やわらかなフィルターを感じる。 そして登場する男性が凄く知的で、心がカッコ良い人。
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※このレビューにはネタバレを含みます
よしもとばななは何でいつもこんな優しい話を書けるんだろうか。やっぱり世界一好きだ。全てがおもむろにポジティブなわけじゃなく、暗いこととのコントラストで明るくなるように書かれているというか。世の中の黒い部分に目を背けて書かれているわけじゃなく、ただ自分のものの見方や捉え方次第で、世界はそんなに悪くないと思えるんじゃないかなっていう感じ?考え方を改めなければ、と思った。幸せ病といわれるくらいにいろんなことに感謝して生きていかなきゃ。そうすることで、もしかすると本当に必要なものを引き寄せられるのかもしれない。
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心と身体が本当に弱っている時に、陽だまりみたいな暖かさと力をくれる本でした。 多分、生きるための力というのは、誰かから一方的に突然もらえるようなものではなくて、日々の生活の中で自分をおざなりにせず、暮らしていくと、自然と外の世界が真っすぐに入ってきて、内と外の両方からキラキラ...
心と身体が本当に弱っている時に、陽だまりみたいな暖かさと力をくれる本でした。 多分、生きるための力というのは、誰かから一方的に突然もらえるようなものではなくて、日々の生活の中で自分をおざなりにせず、暮らしていくと、自然と外の世界が真っすぐに入ってきて、内と外の両方からキラキラしたものが湧いてきて、自然に、不思議に作用し合って、力になるのではないかな。 という事を、ばななさんの作品を読む度に思えてくる。 危うい、綱渡りのような幸せのビジョンの中で、私の花のベットは、どんなのなのだろう。
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いつもはすぐに感想を書くことが多いのだけど、なんどか自分の中にどうっていう確固とした評価が下せずふわふわ漂っているかんじで、それを大事にしておきたくてしばらく書かなかった。 でもそのまま判断下さなくてもなんか、いいのかなって思っている。 個人的には吉本ばなな時代とも通じるものが...
いつもはすぐに感想を書くことが多いのだけど、なんどか自分の中にどうっていう確固とした評価が下せずふわふわ漂っているかんじで、それを大事にしておきたくてしばらく書かなかった。 でもそのまま判断下さなくてもなんか、いいのかなって思っている。 個人的には吉本ばなな時代とも通じるものが結構感じられて、じわじわ染み渡るような好きさだった。 お父さんが亡くなったとき書いたんだって読み終わってから知ったのだけど、大事に書かれている、ばななのひとつの区切りみたいな作品になったのかなという気がした。 でも力んだ感じとか大仰な感じは無いのが不思議な本。
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わかめに包まれ波打ち際に捨てられていた幹は、大きな墓を抱く小さな村でB&Bを営む大平家に拾われる。偉大な祖父を始めとし、大平家の人々に愛されて育ってきた幹。そんなある日、裏の廃虚と化しているビルに明かりが――親しかった友人の帰還と幹を躓かせる小さな石、そして母や友人のもと...
わかめに包まれ波打ち際に捨てられていた幹は、大きな墓を抱く小さな村でB&Bを営む大平家に拾われる。偉大な祖父を始めとし、大平家の人々に愛されて育ってきた幹。そんなある日、裏の廃虚と化しているビルに明かりが――親しかった友人の帰還と幹を躓かせる小さな石、そして母や友人のもとに幻影のように現れたうさぎ……幹の幸せな人生のすぐ裏にあった、黒い影。それでも、幹は幸せの魔法を知っていて、そして生きていく。「この小説こそが永く暗い闇を照らす光であってほしい」と著者にいわしめた、小さくも大きな示唆を秘めた物語。 冒頭にジョジョ第六部・ストーンオーシャンの名言が引用されているのでずっと読みたかった作品。まさにその名言がさっき書いた「この小説こそが永く暗い闇を照らす光であってほしい」と同じことを言っている。この作品が書かれたのはあとがきによると、ばななさんの父・吉本隆明氏が亡くなって、ばななさんが大分暗くしんどかった時だったそう。そういう時に書いた作品っていうと暗くなるかそうでなく、自分を励ますものになるかのどちらかだと思うのだが、この作品は後者であった。ほとんどチャネリングのように書いたと言っているので、どことなく(内容も)スピリチュアル。ばななさんの希望が託されたこの作品は読者の方も少し気持ちが癒される、前向きになれる感じがしました。 ばななさんの小説や文章はさすがに私の基礎になってるだけあって、ああいいなあと思うものが随所随所にあって、毎日少しずつ読んでいくだけでも元気になれた。でも裏のビルの真実はさすがに残酷で、幸せな人生を送っている裏でそういうことがあるんだ、そういうことは一歩外に出てしまうと意外と多いことなんだ……っていうのは昨今のことを思うと本当そうだなって思って憂鬱になったけどね。でも最後の方の「自然の時間は私たちの唯一の法だ」っていうのに全てが救われるような気がしました。いろいろ引用しておきます。
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圧倒のばななワールド。 よくよく考えたら、このプロットで他の人が書いてたら、超絶つまらない本になってそうだ笑(個人的意見) やはりばななさんだからこそここまで心に迫ることができる。 脱モラトリアムしてから読むべき、感が、ある気がした!また読みます。
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ストーリーというより、信念のようなものが心に残る。 「違うことをしない」これがすべてだと思う。働き方、生き方、人との関わり方など。 ★「違うこと」をえらばなくてはいけない、人にはそういうときもある。そういうときはそれが違うことだと毎日のように自覚して調整すればいい ★動くときは大胆に動け、しかしそこには最新の注意をはらって違うことをしないようにしろ、小さな力をためて大きな力に換えろ ★はっきりすればどんなことでもこわくなくなる ★そのつど考えて、肚に聞いてみなさい。景色をよく見て、目を遠くまで動かして、深呼吸しなさい。そして、もしもやもやしていなかったらその自分を信じろ。もやもやしたら、もやもやしていても進むかどうか考えてみなさい。 ★失くせば失くすほど、もう一方でふくらんでいくものもあるのかもしれない ★たとえ大きな意味では優しくない行為であっても、そこには目先だけの温かさがあった。私はそれで充分だった。 ★なにかが大きく動くときは、いいことも悪いことも同じだけ起こる。
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