純喫茶トルンカ の商品レビュー
僕の好きな東京バンドワゴンやみをつくし料理帖と同じような臭いのする物語。 喫茶店の人、お客さんに関わる他愛もないエピソードですが、結末が気になるし読んでてほっこりできます。 この人の作品は初めてですが、好きなタイプです。 続編も読もうと思います。 登場人物に愛着が湧いてきて、どん...
僕の好きな東京バンドワゴンやみをつくし料理帖と同じような臭いのする物語。 喫茶店の人、お客さんに関わる他愛もないエピソードですが、結末が気になるし読んでてほっこりできます。 この人の作品は初めてですが、好きなタイプです。 続編も読もうと思います。 登場人物に愛着が湧いてきて、どんどん面白くなってきそう。
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谷中のレトロな喫茶店が舞台の中編集。 登場人物が全員いい人過ぎてやや物足りないかな。もう少し毒も混じって厚みがある方が自分は好きです。
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タイトルのお店 純喫茶トルンカを舞台にした連続短編集 カフェでなく純喫茶。レトロな響きがなんとも心地いい。3編とも語り手が違い、それぞれの話としては切なさや哀しさが付きまとったりして決して穏やかとは言えないのかもしれないけど、丁寧にドリップされたコーヒーの香りが漂うのか読後は豊か...
タイトルのお店 純喫茶トルンカを舞台にした連続短編集 カフェでなく純喫茶。レトロな響きがなんとも心地いい。3編とも語り手が違い、それぞれの話としては切なさや哀しさが付きまとったりして決して穏やかとは言えないのかもしれないけど、丁寧にドリップされたコーヒーの香りが漂うのか読後は豊かな気持ちになれた。なかでも2作目の『再開の街』がなんとも素敵だった。良い結果になりますように。読んでるこちらまで願ってしまう様な素敵な関係だった。 丁寧に丁寧に。カップ一杯のコーヒーを丁寧に淹れてみたい。そんな気持ちになれる一冊。
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初めての作家さん。 下町の喫茶店トルンカに関わる人々が、 それぞれ主人公となり一人称で語る連作短編集。 この作家さんに関しては何の予備知識もなく、 本当に偶然手に取った1冊だったが、 読み終わって心がホッコリできてとても良かった。 大きな事件なんて何も起きないし、 よくある話な...
初めての作家さん。 下町の喫茶店トルンカに関わる人々が、 それぞれ主人公となり一人称で語る連作短編集。 この作家さんに関しては何の予備知識もなく、 本当に偶然手に取った1冊だったが、 読み終わって心がホッコリできてとても良かった。 大きな事件なんて何も起きないし、 よくある話なのかもしれないけれど、 他人に対しての思いやりとか、 いつもは出せない自分自身の気持ちとかを 思い起こさせてくれるみたいな感じ。 ホッコリしてジーンとさせられる素敵な1冊でした。
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八木沢里志さん、初読み作家さんです。感性といいますか、感受性にぐいぐい迫ってくる作品だと思います。「純喫茶トルンカ」、2013.11発行です。西日暮里の西口、谷中銀座商店街から一歩外れた路地裏にひっそり佇む店が舞台です。日曜日のバレリーナ、再会の街、恋の雫の連作3話です。反省と謙...
八木沢里志さん、初読み作家さんです。感性といいますか、感受性にぐいぐい迫ってくる作品だと思います。「純喫茶トルンカ」、2013.11発行です。西日暮里の西口、谷中銀座商店街から一歩外れた路地裏にひっそり佇む店が舞台です。日曜日のバレリーナ、再会の街、恋の雫の連作3話です。反省と謙虚、とまどいとためらい、思いやりと愛しさ、そして懐かしさ・・・、そんな思いが交錯するラブストーリーでしょうか(^-^) 控えめだけど女性がリードする愛の世界です!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
うーん同じ純喫茶を舞台に3作あるけど 3作とも女性に現実味がない… いやこんな女性も世の中にいるのかもしれませんが↓ ・引っ込み思案で夢見がちな女性 ・陽気で世話好きでさばさばした女性 ・下町の純粋で勝気な女子高生 いいですか。この3者別個性に見えて 根っこの部分は全員同じです。 同じ場所に3人集中して出現する率は現実的に低いと思われ 作者が男性だからかもしれないが、 少なくとも私が最も苦手とするタイプの女性で こういう女性が世間的にいいのかい?そうなのかい? あたいは他人に全く干渉しないマスターのような女性がいい…
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とても癒された。 癒されるのはそこにある話が優しいばかりではないということ。 「日曜日のバレリーナ」の最初のインパクトはちょっと凄い。 可愛い、素敵な恋のお話。 「再会の街」の後悔に溢れる恋と優しい想い。 「恋の雫」の切なくて若々しい恋のお話、。 どれも、自分以外の人を慈し...
とても癒された。 癒されるのはそこにある話が優しいばかりではないということ。 「日曜日のバレリーナ」の最初のインパクトはちょっと凄い。 可愛い、素敵な恋のお話。 「再会の街」の後悔に溢れる恋と優しい想い。 「恋の雫」の切なくて若々しい恋のお話、。 どれも、自分以外の人を慈しむ、優しい想いに 溢れていた。 丁寧にドリップしたコーヒーが飲みたいな、 私の淹れた粗雑なコーヒーではなくて、 丁寧な丁寧なコーヒーを。
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図書館で、なんとなく手に取った本。 本の裏書に、「孤独や悲しみを抱えた人々の心がやわらかくドリップされていく」の言葉に惹かれて借りた。 一章目の「日曜日のバレリーナ」を読みだして、なんだこれ?と前半で思ったら、後半で思いもかけなかった設定と、なんだこれ?の理由があかされる。 その...
図書館で、なんとなく手に取った本。 本の裏書に、「孤独や悲しみを抱えた人々の心がやわらかくドリップされていく」の言葉に惹かれて借りた。 一章目の「日曜日のバレリーナ」を読みだして、なんだこれ?と前半で思ったら、後半で思いもかけなかった設定と、なんだこれ?の理由があかされる。 そのあたりから、この作品の虜になった。 すべての章は、人生の失敗、別れ、悲しみ、怒り、様々なネガティヴな要素を背負いながら生きている人たちのお話。 でも、ネガティヴでは終わらず、まさに、やわらかくドリップされていき、前を向く力となっていく。 通勤途中で読んでいたので、危うく泣きそうなシーンに慌てたけど、良い作品だと思う。 こんな本を私もトレンカで美味しい珈琲をゆったりと味わいながら飲みたいなーと、心から思う。 心が暖かくなる、幸せな気分になる、自然と微笑みたくなる。そんな作品。
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「純喫茶トルンカ」は美味しい珈琲が自慢のレトロな喫茶店。東京の下町にひっそりと佇む店には、魔法をかけられたようなゆっくりとした時間が流れる。 店主とその娘、アルバイトの青年、店の常連、そして偶然訪れた人。孤独や悲しみを抱えた人々の心が、柔らかくドリップされていく。 3つのお話か...
「純喫茶トルンカ」は美味しい珈琲が自慢のレトロな喫茶店。東京の下町にひっそりと佇む店には、魔法をかけられたようなゆっくりとした時間が流れる。 店主とその娘、アルバイトの青年、店の常連、そして偶然訪れた人。孤独や悲しみを抱えた人々の心が、柔らかくドリップされていく。 3つのお話から成る短編集。 アルバイトの青年、その街に思い出を持つ客の中年男性、そしてマスターの娘の雫。純喫茶トルンカを舞台に、それぞれそれら3人を中心にして物語が展開される。 とにかく読んでいてほっとした気分になれた。生きているからそれぞれ過ちや失敗はあるけれど、黒いものを一切感じない登場人物たちがお互いを想い合っているのが感じられて、それこそレトロな喫茶店でゆっくり珈琲を飲みながら読むのにぴったり。 誰かを少し恨んでみたり、過去に対する後悔を抱えていたり、失ってしまった何かに囚われていたり。その時どきを必死に生きているだけなのに起こり得ることで苦しむ人々に癒やしを与えてくれる、不思議なお店トルンカ。 大ハッピーエンドというわけではなく、ぴりっとした少しの痛みを残すようなそれぞれの終わり方も良い。 続編?も出ているようなので、是非読みたい。寒くなり始めたこの季節にも、合っているような気がする。 お気に入りは、雫の幼なじみの浩太。ぶっきらぼうな優しさが素敵な男の子で、続編ではどうなのかな、と楽しみ。
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せつなさや、淡い悲しさの残る過去 もっと重い過去 口の重い、不器用な男性 純喫茶トルンカで一杯一杯丁寧にドリップされるコーヒー 胃から徐々に全身、そして心があたたまる一杯のコーヒを飲みに訪れる、それぞれの過去を持つ客たち そして店主も 私もマスターが淹れるコーヒーを飲みたい ト...
せつなさや、淡い悲しさの残る過去 もっと重い過去 口の重い、不器用な男性 純喫茶トルンカで一杯一杯丁寧にドリップされるコーヒー 胃から徐々に全身、そして心があたたまる一杯のコーヒを飲みに訪れる、それぞれの過去を持つ客たち そして店主も 私もマスターが淹れるコーヒーを飲みたい トルンカに通える街に住みたい 優しい、そしてなぜか楽しい気持ちにさせてくれる一冊
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