まほろ駅前狂騒曲 の商品レビュー
市立図書館で、私が予約したときの順番が市内で150番目くらいだった。10ヶ月くらい待った。2014-03-07 読了。おもしろかった。声出して笑ったりした。長いこと待ったかいあった。2014-03-09
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多田便利軒シリーズ第3弾 無農薬を歌う野菜を販売する団体に、横浜中央バスの間引き運転に抗議の狼煙を上げる老人たち、そして行天の娘を預かることになるなど、ヤクザまがいの団体も交じって、多田便利軒とまほろは大騒ぎ! 行天の過去や多田の恋も進展し、まさに狂騒曲。 正しいと感じ...
多田便利軒シリーズ第3弾 無農薬を歌う野菜を販売する団体に、横浜中央バスの間引き運転に抗議の狼煙を上げる老人たち、そして行天の娘を預かることになるなど、ヤクザまがいの団体も交じって、多田便利軒とまほろは大騒ぎ! 行天の過去や多田の恋も進展し、まさに狂騒曲。 正しいと感じたことを行動し、常に自分の正しさを疑う。そんな言葉に感銘を受けました。
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苦労性でお人好しの多田と相棒?で居候の行天。お互い、相手のことを変なやつと思っているだろうに、結局ほっておけない。何だかんだでお互いを大切に思っている、というより信頼している感じがすごくいい。いいやつなんだか悪いやつなんだかよくわからないが憎めない星や、可愛いはるちゃん、世話焼き...
苦労性でお人好しの多田と相棒?で居候の行天。お互い、相手のことを変なやつと思っているだろうに、結局ほっておけない。何だかんだでお互いを大切に思っている、というより信頼している感じがすごくいい。いいやつなんだか悪いやつなんだかよくわからないが憎めない星や、可愛いはるちゃん、世話焼きのルルやハイシー、ついに決起する岡などちょっと変だが素敵な仲間たち(?)がいて、こんなコミュニティで生きていくのも楽しいだろうな、と思える。 一応いろんな関係に一段落ついた訳だが、続編…でないかなぁ。
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番外地からつながった形で話が始まった。続けて読んで正解。 後味すっきりの読了感。多田便利軒にとって長い夏だっただろうな。行天の身を隠していた場所には私もびっくりしたけど、隣が空いてよかったね。
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なんか、社会とか人間とかのえぐり方が浅いなあ、と我慢して読んでいたが、最後のドタバタの「後」の展開にやられてしまいました。善くも悪くも、連なる記憶=忘れない、に生がある、ということをモチーフにした、まほろが舞台の人間ドラマでした。
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なぜか佐野元春のSOMEDAYを思い出した。 いつかは誰でも 愛の謎が解けて ひとりきりじゃいられなくなる ステキなことはステキだと無邪気に 笑える心がスキさ はるが手を繋ぐんじゃなくて行天の指を掴むシーンが好きだ。小さかったガキどもにそんなことをされた覚えがあるからかな。は...
なぜか佐野元春のSOMEDAYを思い出した。 いつかは誰でも 愛の謎が解けて ひとりきりじゃいられなくなる ステキなことはステキだと無邪気に 笑える心がスキさ はるが手を繋ぐんじゃなくて行天の指を掴むシーンが好きだ。小さかったガキどもにそんなことをされた覚えがあるからかな。はるの描写を読んでいると多田の代わりにオイラが面倒を見たくなってくる。この歳になって子どもを可愛く思えるようにやっとなった。自分のガキたちにはちょっと後ろめたい。 冴えない多田と行天のふたりに温かい人たちが集まってくるのはなぜだろう。見ていられない、ってのもあるけど。不器用でも正しいことをしようとする健気なところかな。 謎めいていた行天の生い立ちもわかって、オイラの中でも多田便利軒の物語はひと段落した感じだ。
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少しずつ変わっていく多田と行天、あぁ良かったなぁとしみじみ思えるラストでした。多田が心の中で思ったけど言うのをやめた事の数々がいちいち面白くて好きです。
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読みた過ぎて読めなかった本。また会えた多田と行天に。 亜沙子さんも岡さんも星も由良にまでも! 多田も行天も一緒にいることで人間性に温かみが戻ってきたんじゃないか、認めるのは嫌だろうけど。やっぱり人は人と接してしか生きていけないんだよな。良い繋がりもあれば逆もあるけど、そういう時に...
読みた過ぎて読めなかった本。また会えた多田と行天に。 亜沙子さんも岡さんも星も由良にまでも! 多田も行天も一緒にいることで人間性に温かみが戻ってきたんじゃないか、認めるのは嫌だろうけど。やっぱり人は人と接してしか生きていけないんだよな。良い繋がりもあれば逆もあるけど、そういう時にまた違う繋がりでいくらでも良い方向に行けるんだから、きっと行けるんだから。
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※このレビューにはネタバレを含みます
便利屋多田さんシリーズ第3弾。2作目から随分間をおいて読んでしまったが、本作も良い出来。やっぱ上手いわ三浦しおん。 子供を預かり育児、怪しい無農薬野菜販売、市営バス遅延疑惑、多田の恋バナ…。 色んな事が発生しそれが短編のように連なって行くのだが、最後はそれが繋がり長編としての体をなす。 短編を連ねて連作長編にする手法は、もはや常套手段で普通に良く見るテクニック。球種でいえばカーブのようなもんなんだが、このカーブは力技、小細工なしの大曲りである。まさに「狂」奏曲というタイトルににふさわしい圧巻のクライマックス。有象無象が一つ所に揃っててんやわんやの大騒ぎ!いやーこういうの大好き。 本の分厚さページ数の割にはさっくり読める娯楽性も好印象。シリーズとしてここらがけじめとなるのかも知れないが…いやいや、まだまだ続いて欲しいと俺は思うのである。
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※このレビューにはネタバレを含みます
まほろ駅前シリーズってこんなに面白かったかしらん。 調べてみると「多田便利軒」を2009年「番外地」は2012年に読んでます。この「狂騒曲」の存在は知っていましたが、さほど積極的に手を出すことなく5年が経過。改めて見てみると、このシリーズ、みなさんの評価の星の数が後になるほど増えて行ってます。最初は行天の奇天烈ぶりに振り回されただけのイメージしかなかったものが、その背景が明らかになるにつれ、納得できる様になって来たのが好印象の理由かもしれません。 まずはとにかく登場人物が可笑しい。健康オタクのヤクザ(本人は否定)の星、面倒見が良い売春婦のルルとハイシー、バスの間引き運行を妄信する老人・岡。何となく浅田次郎さんのユーモア小説の登場人物の様です。そして何と言っても行天の行動の奇妙奇天烈さと、それに付き合う多田のボヤキ。そこに適度な泣かせ・人情を差し込んで見事な出来栄えです。 これに今回は多田の純情な恋愛もおり込んで、ちょっとやり過ぎなエンディングも許せてしまいます。 一気読みでした。
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