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まほろ駅前狂騒曲 の商品レビュー

4.3

304件のお客様レビュー

  1. 5つ

    111

  2. 4つ

    126

  3. 3つ

    34

  4. 2つ

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2017/11/26
  • ネタバレ

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女児を夏に預かったことで過去の闇に陽が射した多田と行天。巻き込まれた騒動により二人の奇妙な絆がさらに強まる。

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2017/11/06

便利屋を営む多田と、居候の行天が、まほろ市の色々なひとと関わって行く物語。今回は、行天の4歳となる実の子供を預かることに。 実はシリーズものと知らずに買った一冊ですが、前後の脈絡が分からなくても、楽しく読むことができました。まほろ市は架空の街ですが、モデルは東京都町田市とのこと...

便利屋を営む多田と、居候の行天が、まほろ市の色々なひとと関わって行く物語。今回は、行天の4歳となる実の子供を預かることに。 実はシリーズものと知らずに買った一冊ですが、前後の脈絡が分からなくても、楽しく読むことができました。まほろ市は架空の街ですが、モデルは東京都町田市とのこと。 登場人物の中でも、裏社会と繋がりのある星さんに興味をひかれました。健康オタクな一面が面白い。敵なのか、味方なのか良くわからないところもありましたが、見方で良いのかな。 田多さんとあさこさんの恋も、大人の落ち着いた恋じゃなくて良かったと思います。中学生の様なドキドキするような恋の方が、何倍も楽しいと思うし。 いつもは飄々としている行天ですが、「あの世なんかない」「でも、俺はあんたのこと、なるべく覚えてる。あんたが死んじゃっても、俺が死ぬまで」ひとの死って肉体的になくなった時、そして、ひとの記憶から永久に亡くなった時が本当の死なのかもしれません。でも行天の自分のことを覚えていてほしくないと言う気持ちも良くわかります。何か自分がいなくなった後も束縛されてる様に感じるせいかな。

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2017/10/31

大きな期待はせずに読んだけど良かったです。読み物として面白かったし、人間味も随所で感じられてシリーズでは一番好きかな。

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2017/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりの再読。 タイトル通りの大騒ぎからの大団円。 前作で不穏な動きを見せていた無農薬野菜推し団体、星くん率いるまほろ裏社会チーム、横バスの間引き運転摘発に闘志を燃やす老人集団、巻き込まれた多田に行天に、由良公にその友達に、一時預かりの行天の娘…もう総出演。 以前から気になっていた行天の心の傷も、治ることはなくても彼が病んでいるのではなく健全な精神を持っていることが分かってホッとしたし、多田も新しい一歩を踏み出せたようだし、ルルとハイシーも星くんチームも元気だし、曽根田のばあちゃんも元気に寝たり多田をからかったりで、良かった。

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2017/08/03

三浦しをん氏の人気小説のシリーズ第三弾になります。 是非、第一作、第二作を読んでから本書を読んでほしいです。 シリーズの中で一番楽しく読むことができました。 第一作、第二作を伏線として、謎だったことや中途半端な状況だったものが一応、完結します。 最後は続編も可能な終わり方でし...

三浦しをん氏の人気小説のシリーズ第三弾になります。 是非、第一作、第二作を読んでから本書を読んでほしいです。 シリーズの中で一番楽しく読むことができました。 第一作、第二作を伏線として、謎だったことや中途半端な状況だったものが一応、完結します。 最後は続編も可能な終わり方でしたので、今後にも期待です。

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2017/07/06

テンポよく楽しく読める内容。 個性的な面々がお互いを思いやり、 ハッピーエンドというところでしょうか。

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2017/06/11

シリーズ完結の巻。 作品によっては、”各々の人生背景を抱えて、さてこれからどんな風に生きていくのでしょうか...”的に、ひと段落させてくれないものもあるが、この作品は大団円。 ベタかも知れないが、やっぱり読後感が気持ち良いものだ。 シリーズ全巻読み通して良かった。

Posted byブクログ

2017/05/17

この人の軽やかでユーモアにあふれつつも含蓄が深いエッセイはとても好きですが、小説は読むのに時間がかかってしまいます。 『舟を編む』とは正反対と言ってもよいほど、奇天烈がキャラクターが跋扈するこのシリーズを読むのは3作目。 これまで、サブキャラに振り回され系の主人公が唯一感情移入...

この人の軽やかでユーモアにあふれつつも含蓄が深いエッセイはとても好きですが、小説は読むのに時間がかかってしまいます。 『舟を編む』とは正反対と言ってもよいほど、奇天烈がキャラクターが跋扈するこのシリーズを読むのは3作目。 これまで、サブキャラに振り回され系の主人公が唯一感情移入できる人物でしたが、話が進むにつれ、ストーリーに流されすぎになってきた気がして、今回は少し不自然さを感じました。(久しぶりにシリーズを読んだためかもしれませんが) 加えて話のボリュームについていけず、後半はかなり流し読みしてしまいました。 それでもこれまで謎だらけだったサブキャラ、行天の思わぬ過去がわかったため、スッキリ感はあります。 どこを向いても強烈な個性の人物ばかりがひしめく作品。 それを上手に共存させているところにリアリティが感じられ、作家の筆力を思います。 考えてみれば、何でも屋というのは因果な商売で、依頼された仕事は「何でも」こなすのが当たり前。 そのため、さまざまな面倒やごたごたの元となるやっかいな依頼が、彼の元に運び込まれます。 人のいい人助け気質と、ことなかれ主義と、巻き込まれ属性を持つ主人公なので、引き受けては騒動に巻き込まれることに。 行天が、頭の回転が速く、加えて何を考えているかわからず、さらになにをしでかすかもわからない人物というのが曲者です。 主人公は、じっくり考えて動くタイプ。二人のテンポが違うため、これでは振り回されてしまうのも仕方がないでしょう。 まほろシリーズはどうもこれで最終となりそうな内容。 都会過ぎない都市の住みやすさと煩わしさがよく描かれていました。 登場人物はそろいもそろって独特のキャラクターですが、基本、みんな気のいい人ばかり。 最後は後味よくハッピーにまとめられていました。

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2017/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2017/5/5 帰ってきてよかった~ ホッとした。 だって寂しいじゃない。 しかもお隣で探偵ですってよ。 いない間は多田の彼女の家にいたってなんだそれ。 続きも楽しみです。

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2017/04/02

映画は公開時に矢も楯もたまらず観て、小説はようやく手に入れて読了。 もちろん「便利軒」と「番外地」はそれぞれ読了、観賞済み。 だから、まほろでの懐かしい面々との再会がまずは嬉しい。 そして、平成の『傷だらけの天使』こと多田と行天のやさぐれ感に男心をくすくぐられる。 こういうチンピ...

映画は公開時に矢も楯もたまらず観て、小説はようやく手に入れて読了。 もちろん「便利軒」と「番外地」はそれぞれ読了、観賞済み。 だから、まほろでの懐かしい面々との再会がまずは嬉しい。 そして、平成の『傷だらけの天使』こと多田と行天のやさぐれ感に男心をくすくぐられる。 こういうチンピラな生活に憧れるんだよなオトコってヤツはさ。 本を読みながら呑む安酒と適当な肴の味も三割り美味い。 表向きはお気楽でハチャメチャなドタバタストーリーなようでいて、底には脛に傷持つ男達の繊細で複雑な感情がこれ以上はないと思われる程に的確でビビッドに描き込まれている。 しをんさん、さすがです。

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