なぎさ の商品レビュー
登場人物の生活への取り組み方が描かれている。作者は仮説をだすが、それは正解のあるものではなく不正解があるものでもない。ただプロセツが読者に提示され、読み手を引き込んでいくうまさがある。
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うーん・・・おもしろかったといえばおもしろかった。 登場人物たちはモリ以外は、まあ好感が持てるかな・・・。 でも爽快感はなく、ちくちくざわざわした終わりだったなあ。。
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人の感情は、人それぞれだけど、それが複雑に絡み合って、色んなことがおきる。兄弟、両親、友達、恋人。それが、人生の醍醐味なのかも。
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あたしも同じ悩みをずーっと考えてるなぁ・・・ ってつくづく気づかされた。 読み終わったあとに、主人に会いたくなり、今いる場所を、家、だと思えた。 そんなあたしは、キチンと何が大切で、何が必要かわかっているんだって思えた。 また、迷ったら読もう。
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家族のあり方を問う社会派小説。 ソフトなタッチながら、深い問題提起を感じます。 本文から - 《興味を持ち続けるから罪悪感に縛られるんだ。同じ悩みにそろそろ飽きろ。人生の登場人物を帰るんだ。》・・・これ、普通の人には出来ない。 生活保護の不正受給が社会問題になった時、『やれや...
家族のあり方を問う社会派小説。 ソフトなタッチながら、深い問題提起を感じます。 本文から - 《興味を持ち続けるから罪悪感に縛られるんだ。同じ悩みにそろそろ飽きろ。人生の登場人物を帰るんだ。》・・・これ、普通の人には出来ない。 生活保護の不正受給が社会問題になった時、『やれやれ、子供がいるでしょうにー』と感じてしまった。作家さんの想像力に脱帽。それぞれの登場人物の描き方が上手い。 読後、超さっぱり・・・という訳にはいかない種類の小説で、単に読むタイミングだけど、星4つでスミマセン。
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山本文緒さんの約15年ぶりの長編小説。 最初は静かに淡々と嵐の前の静けさのような話だったが、だんだん登場人物たちの置かれている状況がわかってきて、彼らの、山本さんの世界に引き込まれていった。 ラスト、はっきりとしたハッピーエンドではないけれど、皆が希望をもてる終わり方で納得できた...
山本文緒さんの約15年ぶりの長編小説。 最初は静かに淡々と嵐の前の静けさのような話だったが、だんだん登場人物たちの置かれている状況がわかってきて、彼らの、山本さんの世界に引き込まれていった。 ラスト、はっきりとしたハッピーエンドではないけれど、皆が希望をもてる終わり方で納得できた。
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久里浜に住む佐々井夫婦のもとに、冬乃の妹 菫が転がり込む。火傷を負っていた菫だが、ある日「カフェをやろう」と言い出す。さらに菫の知人にしては親しそうな間柄のモリまで佐々井家に押しかける。 物語は冬乃と、佐々井の部下である川崎の視点で進む。(たまーにモリ視点もあるのだけど) コ...
久里浜に住む佐々井夫婦のもとに、冬乃の妹 菫が転がり込む。火傷を負っていた菫だが、ある日「カフェをやろう」と言い出す。さらに菫の知人にしては親しそうな間柄のモリまで佐々井家に押しかける。 物語は冬乃と、佐々井の部下である川崎の視点で進む。(たまーにモリ視点もあるのだけど) コツコツ真面目に働いても報われないかもしれないけれど、必ず得られるものがある。 人や社会との関わりは持ち続けたい。 長野や久里浜との対比でつくばが登場したのかな? 元 住民としては描写が懐かしすぎたー!
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*なぎさ 誰もが心に抱える小さなしこり。普段見ないように気付かないようにしているそれは、生きていく中で壁となっていくつもの方向に出現する。それをすべて乗り越えていくのは不可能だろう。 そんな目を逸らしたくても逸らせない現実そのものがこの作品だ。 でも案ずるなかれ。 これが現実なら...
*なぎさ 誰もが心に抱える小さなしこり。普段見ないように気付かないようにしているそれは、生きていく中で壁となっていくつもの方向に出現する。それをすべて乗り越えていくのは不可能だろう。 そんな目を逸らしたくても逸らせない現実そのものがこの作品だ。 でも案ずるなかれ。 これが現実ならば、本書に込められた希望もまた現実なのだから。 物事が解決するというのは、すべてがクリアになることではなく、自分がその問題にきちんと向き合い僅か1ミリでも足を踏み出せることなのかもしれない。 これだけ豊かな小説に出会えることがどれほど幸福か。 だから読書はやめられない。
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久々の山本文緒さん。作られた感がなく、凡人では決してなし得ないリアリティ。冬乃さんにこの先も頑張ってほしい。
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さらりとした美しい文章の作家さんだなと思う。 一見、凪いでいる水面の下で渦巻いてる色々の感情や事情が、ぽこりぽこりとあぶくのように出てくる。 全体的に穏やかなのに、読んでいて気持ちがザワザワする。 「自己評価が低すぎるのって、高すぎるのと同じくらい鼻もちならないのかもって最近...
さらりとした美しい文章の作家さんだなと思う。 一見、凪いでいる水面の下で渦巻いてる色々の感情や事情が、ぽこりぽこりとあぶくのように出てくる。 全体的に穏やかなのに、読んでいて気持ちがザワザワする。 「自己評価が低すぎるのって、高すぎるのと同じくらい鼻もちならないのかもって最近気が付いたんです。」 主人公のセリフにドキリとする。 解決はしなくても、やり過ごして行く決意を感じて最後は明るい光が挿した感じ。
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