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円卓 の商品レビュー

4

299件のお客様レビュー

  1. 5つ

    87

  2. 4つ

    94

  3. 3つ

    72

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

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2021/09/30

登場人物が、自分と違う人のことを除け者にするのではなくて興味を持って接しているのでめちゃ良い関係性だなと思いました。

Posted byブクログ

2021/09/13

おもしろい、こっこちゃんも家族も友達も皆個性があり興味深い。大阪弁?がより効果をだしている。 「うるさいぼけ。」

Posted byブクログ

2021/08/22

コミカルで読んでいて楽しかった。 子供の世界はかくも澄んでいるものなのか。日常の些細な出来事に、主人公のこっこは様々な反応を見せている。それは、大人の視点では語り得ないものだろうと思った。彼女が子供だからこそ、彼女の周りの世界がこんなにも愉快で豊かなものに感じられるのだろう。そう...

コミカルで読んでいて楽しかった。 子供の世界はかくも澄んでいるものなのか。日常の些細な出来事に、主人公のこっこは様々な反応を見せている。それは、大人の視点では語り得ないものだろうと思った。彼女が子供だからこそ、彼女の周りの世界がこんなにも愉快で豊かなものに感じられるのだろう。そう考えると、やはり子供の感性は素晴らしく尊いものだなぁと感じた。 夏休みの前後で子供たちが変わるということはこの本でも書かれており、実際に私もそれは小中高を通して実感していたが、こっこもまた本の短い間に驚くべき成長を遂げていたように思える。それは、ぽっさんもゴックんも、この本に出てくる全ての小学生とて例外ではないだろう。きっと鼻糞鳥居も成長しているはず。

Posted byブクログ

2021/08/18

よかった。読み終わった時、最後のことばでグッと来るのと同時に、もう終わっちゃうのかと思った。まだまだずっと読めた。 妙に冷めていて考えが大人びているような「こっこ」。でも実のところはとてもこどもらしいなと思う。 こっこの日常と、心の動きと成長と、周りの家族や友だち。こっこだけ...

よかった。読み終わった時、最後のことばでグッと来るのと同時に、もう終わっちゃうのかと思った。まだまだずっと読めた。 妙に冷めていて考えが大人びているような「こっこ」。でも実のところはとてもこどもらしいなと思う。 こっこの日常と、心の動きと成長と、周りの家族や友だち。こっこだけでなく周りのみんなもそれぞれクセが強いけど、もれなく魅力的。 「漁港の肉子ちゃん」を読んだ時にも思ったことだけど、使っていることばは簡単でわかりやすいものばかりなのに、広がりがすごい。感動的なこと言ってるわけじゃなくても何だかグイグイ入ってくる。 表現が好き。『道を歩いている際、長い枝を折っては地面をからかってみたり、』とか。地面をからかうとか! たまらん! こども目線でのいろいろなこと、私もこどもの頃こんな風にいろんなことを感じていたんだろうか。憧れたり不満を持ったり、こんな風だっただろうか。そんなこともない気はするんだけれど。でも読んでいるうち、何となく知っている感情や記憶が刺激される感じがするんだよね。 たまに入るツッコミ風味の文章も楽しかった。 芦田愛菜ちゃん主演で映画化されているようで、Wカバーの表紙が芦田愛菜ちゃんだった。イメージ湧くわー。ぴったりかも。

Posted byブクログ

2021/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小学校3年生のこっこの成長する過程を、っていうと堅苦しいが、ユーモアまみれの大阪弁の文体で軽やかに読んでいけれる。楽し気な子供たちだが、それぞれが何かしらコンプレックスを抱えていて、単純な話ではないね。面白い。

Posted byブクログ

2021/07/19

円卓、というタイトルにある通り、家にあるテーブルを囲う家族のお話。 特別変わった、というわけではないが、西加奈子さん特有の少し変わっているけれど、憎めないキャラクターたちのやりとりは日常にちょっとした刺激を与えてくれる。安心と少しの冒険、そして訪れる事件、主人公のこっこを通じて...

円卓、というタイトルにある通り、家にあるテーブルを囲う家族のお話。 特別変わった、というわけではないが、西加奈子さん特有の少し変わっているけれど、憎めないキャラクターたちのやりとりは日常にちょっとした刺激を与えてくれる。安心と少しの冒険、そして訪れる事件、主人公のこっこを通じて得られる家族の経験は、誰しもにあるようで、なかなか得られない貴重な時間を与えてくれる。誰しも経験するかもしれない特別な体験を、みんなが共通に抱ける特別な形にして日常に落とし込めるのはさすがとしか言いようがない。ずれた感覚の中から『世界とはこういうものだ』『自分とはこういうものだ』と伝えられているかのような一作。 この話の延長線の上に私たちは立ち続けているのだ。

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2021/05/30

小学3年生の琴子の視点で、淡々と描かれる家族や学校、友だちのこと。思春期を迎える前の子どもたちの、ものすごいスピードで成長する様子に、さなぎの羽化を見ているような気がした。 芦田愛菜ちゃん主演で映画化してたのね。知らなかったけど、見てみたいなー。背伸びしたいこっこや、ぽっさんがど...

小学3年生の琴子の視点で、淡々と描かれる家族や学校、友だちのこと。思春期を迎える前の子どもたちの、ものすごいスピードで成長する様子に、さなぎの羽化を見ているような気がした。 芦田愛菜ちゃん主演で映画化してたのね。知らなかったけど、見てみたいなー。背伸びしたいこっこや、ぽっさんがどんな風に演じられているのか、興味がある。

Posted byブクログ

2021/05/23

二年ほど前、知り合いにこの作家を激推しされた。 なかなか読む機会がなかったけれど、漸く読んだ。 なるほど、独特な世界、文体。 これははまるかもしれない予感がする。 舞台は大阪。 祖父母夫妻に父母、三つ子の姉と暮らす小学三年生の琴子(こっこ)が主人公。 狭い公営住宅に、廃業した中...

二年ほど前、知り合いにこの作家を激推しされた。 なかなか読む機会がなかったけれど、漸く読んだ。 なるほど、独特な世界、文体。 これははまるかもしれない予感がする。 舞台は大阪。 祖父母夫妻に父母、三つ子の姉と暮らす小学三年生の琴子(こっこ)が主人公。 狭い公営住宅に、廃業した中華屋さんから貰った円卓が鎮座する家である。 琴子がなかなかパンチの利いた子どもで面白い。 大家族の末っ子として、愛情をふんだんに注がれるが、家族たちのいい人特有の単純さを軽蔑している。 たった一人、彼女が一目置くのが祖父の石太だけ。 クラスでも二言目には「うるさいぼけ」を連発する。 友達の眼帯や、不整脈、複雑な家庭環境に憧れる。 それでいて自分は気づいていないが、大変な美少女なのである。 一言で言えば、なかなか大変な子どもだろう。 でも、こっこの頑固さ、偏屈さが、何となくわかるのだ。 自分も子どものころ、今となっては訳の分からないこだわりがあった。 忘れてしまっていたそういう感覚、そういう世界の見方が甦ってくる。 不思議な懐かしさが感じられる。

Posted byブクログ

2021/03/17

あらすじも知らないまま読みはじめて、前半は登場人物の多さや説明でつい退屈になり挫折しそうだったが、中盤から一気に加速して面白かった。大切な気持ち、温かな気持ちになるような。独特な目線で少し変わってると世間からは思われそうな登場人物たちを、ふんわりと包み込んでくれるような。 やはり...

あらすじも知らないまま読みはじめて、前半は登場人物の多さや説明でつい退屈になり挫折しそうだったが、中盤から一気に加速して面白かった。大切な気持ち、温かな気持ちになるような。独特な目線で少し変わってると世間からは思われそうな登場人物たちを、ふんわりと包み込んでくれるような。 やはり西加奈子さんはすごい人だなぁ、と思った。

Posted byブクログ

2021/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公は小学3年生の「こっこ」こと渦原琴子。 こっこは三つ子の姉と両親、祖父母と共に公団住宅で暮らしています。 私の小学生時代を彷彿させるような時代設定、子供が主役で何気ない日常の中を描いた作品ではあるが、こっこを含め登場する子供たちの個性が強い。 強いと思うのは自分が歳をとったからなのだろうか。 小学生時代...あの頃の自分は何を考え、何をし、何を話していたのだろう。 ふとそんな気分にさせられる物語でした。 説明 内容紹介 公団住宅で三つ子の姉と、両親、祖父母に愛されて暮らす「こっこ」こと渦原琴子は、口が悪く、偏屈で硬派な、孤独に憧れる小学三年生。こっこの日常は、不満と問題と驚きと発見に満ちている。世間の価値観に立ち止まり、悩み考え成長する姿を、活きのいい言葉でユーモラスに温かく描く。光溢れる感動傑作。 内容(「BOOK」データベースより) 二〇一四年、芦田愛菜主演で映画公開決定! 三つ子の姉をもつ琴子は、口が悪く偏屈な小学三年生。周りの価値観とぶつかり、悩み考え成長する姿をユーモラスに温かく描く感動作。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 西/加奈子 1977年テヘラン生まれ。カイロ、大阪で育つ。2004年『あおい』でデビュー。07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Posted byブクログ