円卓 の商品レビュー
ずっと読もう読もうと思いつつ寝かせてたのを、ようやく読めた。 前半は関西弁のリズムや、こっこの独特な言動に馴染めなかったが、話が進むにつれぐいぐい引き込まれていった。 きっとこれが子供の成長、というものなんだろうけど、おそらく自分は完全に理解できてない。上手く消化しきれていな...
ずっと読もう読もうと思いつつ寝かせてたのを、ようやく読めた。 前半は関西弁のリズムや、こっこの独特な言動に馴染めなかったが、話が進むにつれぐいぐい引き込まれていった。 きっとこれが子供の成長、というものなんだろうけど、おそらく自分は完全に理解できてない。上手く消化しきれていない。それでも、面白かったと言える。 解説で津村さんが、「子供のビジョンの賜物」と書いていたが、子供の頃の記憶が薄れすぎてて、そういうことなのかぁと思った。 確かに、子供の時の周りの人はもっと個性的で色んな人がいた気がするけど、大人になった今は同じような人ばかりに囲まれているような気もする。それは、そういう環境を選んでいるからなのか、大人になり個性をオブラートに包む事を覚えたからなのか、それとも個性が見えなくなったからなのか。 終盤のぽっさんとこっこのやり取りや特に終盤のシーン、そしてラストの言葉が連なるそしてそれが雪になるシーンがとても好き。 鮮明で、まだ柔らかくて、傷つきやすい生の日々の感覚を、こっこを通して思い出せたかもしれない。
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かなり好きだった。 序盤のほのぼのとした円卓を囲む家族やこっこの小学校での話から、段々こっこの心情の変化が読んでいてワクワクした。 小学生が大人になるには多くの時間がかかるように見えて、すごいスピードで彼女たちは成長していく。大人が気づかない程にあっという間に成長していく。 鼠人間の登場以降のこっこは着々と自分の中の変化を感じ、それを受け止めきれないこっこ自身の心情は尊すぎる。 ぽっさんがこっこに「ひとりにしてすまん」と言って泣くシーンは私も泣いてしまいそうだった。 読み終わりすぐに感想を書いているため、ぼーっとしてしまって言葉が出てこない。後に編集します。
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初っ端から笑いが止まらない。可愛すぎるぞ琴子! 皆から【こっこ】と呼ばれ愛されながらすくすく成長中の小学3年生、琴子。祖父、祖母、両親、そして三つ子の姉と暮らす。騒がしいほど賑やかで琴子のことが大好きな家族たち。しかし本人は孤独に憧れをもつ。 気に入った言葉をジャポニカ(懐かしい...
初っ端から笑いが止まらない。可愛すぎるぞ琴子! 皆から【こっこ】と呼ばれ愛されながらすくすく成長中の小学3年生、琴子。祖父、祖母、両親、そして三つ子の姉と暮らす。騒がしいほど賑やかで琴子のことが大好きな家族たち。しかし本人は孤独に憧れをもつ。 気に入った言葉をジャポニカ(懐かしい…!)に書き留め、吃音のぽっさんと毎日学校へ通う。同級生には大人びた子やダブルの子、社長の子。偏見がないわけではない。けれど誰もに真っ直ぐに向き合おうとする3年生たちが私は人間らしくて好きだった。自分と違う環境で育った人間を受け入れるって本当に簡単じゃない、大人になる程難しかったりする。表面上受け入れているように見えててもね。 私が小学3年生のとき、ここまで深い考えなかったなぁと感心しました。何事にも真っ直ぐに、時には疑問やいちゃもんを大切にする琴子。石太ではないが、本当に世界を動かしていく人間になるのではないかと期待するのも分かる。そしてそんな琴子が可愛くて仕方ない家族たちの気持ちも。 家族が増えても引っ越しても、渦原家の真ん中には円卓があるんだろうなぁ。
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関西弁での会話劇が関西弁好きとしてはたまらない。 小学3年生のこっこから見た世界が愛おしい。 こっこが感受性豊かに、そして、自分に嘘をつかずに少しずつ大人になっていく姿がたくましい。 命がテーマだと思われる。
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ブクログでめっちゃ評価いい本が全然ダメだったときの凹みというか「えー…!」という感情って何なんでしょう。 小学校3年生が主人公で、しかもちょっと不思議ちゃんみたいな女子なんだけどそのキャラクターにのめり込めず惨敗。
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『こっこ』こと琴子、小学3年生。 観察力も負けん気も抜群。 温かな家族に恵まれている故か、苦労や孤独に憧れつつ、様々な不満と闘う女子。 funnyでありinteresting。 こっこが家族やクラスメイトなら困ったちゃんであろうし、周囲の友人も様々な悩みや悩ましい境遇にありつつも...
『こっこ』こと琴子、小学3年生。 観察力も負けん気も抜群。 温かな家族に恵まれている故か、苦労や孤独に憧れつつ、様々な不満と闘う女子。 funnyでありinteresting。 こっこが家族やクラスメイトなら困ったちゃんであろうし、周囲の友人も様々な悩みや悩ましい境遇にありつつも、個性豊か。 それでもみんな子供というのは愛おしい。 健気に成長する姿はみんな愛おしい。 どんな子も幸せな未来へ進んで欲しいと思える一冊。 個人的に、よくいるお山の大将な先生たちに読んでいただきたい一冊でもある。
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みんな愛おしい 琴子がイマジンをめぐらせて、少しづつ新しい感情を持って、成長していく姿が愛おしかった。
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こっこ(小3)が大人になっていく様子が書かれていた。 阿保なこっこ、3つ子の姉、両親、祖父母、大体阿保。同恵まれてる環境なのに不幸になりたがっている。 なんか子供の頃そーゆーのあったな、って思い出した。 眼帯に憧れる、とか。 そんなこっこがとある事を経験しておとなに。。
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子供と大人の境目をユーモラスに書かれている温かい作品。孤独や寂しさに憧れる子供心のリアルが、懐かしくて笑顔になれる。
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