円卓 の商品レビュー
激しくて尖っていてきらきらして危うい剥き身のままの個性。 子供って凄い。 読みながら始終どきどきしていたのは、つまらない老婆心が故。 自分を均して世界に馴染もうとか、摩擦を減らして自分を消耗させないようにとか、わからなくてもわかったふりをするとか、そういった打算が一切ないから、は...
激しくて尖っていてきらきらして危うい剥き身のままの個性。 子供って凄い。 読みながら始終どきどきしていたのは、つまらない老婆心が故。 自分を均して世界に馴染もうとか、摩擦を減らして自分を消耗させないようにとか、わからなくてもわかったふりをするとか、そういった打算が一切ないから、はらはらした。 でもそれが子供の世界なんだよなと思いなおした。 ぽっさんは、小さな哲学者。こっこの主治医でもある。いい男だなと思う。 こっこは生き方が不器用だけど、本能のなせる技か、いい人を周りに集めているからうまくやっていけるだろうなと思った。
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この本はすごい。主人公は小学3年生の女の子なので、当然その子の視点から描かれているのだけれど、全編通して全て子供の感性で描かれている。子供の頃こういう感じ方をしてたなあとすごくなつかしく思った。特に大きな事件が起こるわけではないが、登場人物全てのキャラが立っていて、続編やスピンオ...
この本はすごい。主人公は小学3年生の女の子なので、当然その子の視点から描かれているのだけれど、全編通して全て子供の感性で描かれている。子供の頃こういう感じ方をしてたなあとすごくなつかしく思った。特に大きな事件が起こるわけではないが、登場人物全てのキャラが立っていて、続編やスピンオフの作品もやってほしいと思った。西加奈子はスゲェ。
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自分で思い返すだけでは出てこないような幼少期の日々を思い出させてくれた本。 子供は自由だとか素直だとか言われるけれど、知っている世界が狭い分、大人よりうんと面倒なしがらみや複雑な気持ちを溜め込んでるのかもなぁ。 読み進めていてちょっと飽きてきたなぁというときに、ぐるっと変わる...
自分で思い返すだけでは出てこないような幼少期の日々を思い出させてくれた本。 子供は自由だとか素直だとか言われるけれど、知っている世界が狭い分、大人よりうんと面倒なしがらみや複雑な気持ちを溜め込んでるのかもなぁ。 読み進めていてちょっと飽きてきたなぁというときに、ぐるっと変わる視点。子供が少し大人になるときってまさにこんな感じなのかも。
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24 西加奈子はやはりセンスと観察眼が相変わらず素晴らしい。 いろんな人を描くのが面白い。元気が出る。
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『うるさいぼけ!』 こっこのしゃべり笑った。 じゃりんこチエみたい。 裏表紙に感動傑作とあったが 感動はなかった。
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コッコちゃん! その小さな背中を抱きしめたい。 でもそんなことをしたら、きっと言われてしまうんだろうな。 「うるさい。ボケ」 子どもの頃は、感じることに対して、圧倒的に語彙が少なすぎる。 だから、大人にして見れば、訳の分からないタイミングで泣いたり、怒ったりしてしまうのだ。 た...
コッコちゃん! その小さな背中を抱きしめたい。 でもそんなことをしたら、きっと言われてしまうんだろうな。 「うるさい。ボケ」 子どもの頃は、感じることに対して、圧倒的に語彙が少なすぎる。 だから、大人にして見れば、訳の分からないタイミングで泣いたり、怒ったりしてしまうのだ。 たとえば、コッコちゃんがお気に入りのノートを、黙って窓から放り投げたように。 洩れなく伝えたいのに、表現の仕方がわからなくて、もどかしかった子ども時代。 ああ、そうだったよなと、言葉にならない懐かしさを感じた。
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こどもの頃にもっていた、変なこだわりとかムダなプライドとか、そんなことを思い出した。 会話がとても好きだけど、大人がかいたこどもの会話だと思ってしまった(それでも好き)
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少年少女が主人公の小説はあんまり好かんけどこれは違った。こっことぽっさんが可愛らしい。 小さな恋のメロディを見終えたあとと似たような気持ちになった。
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趣味が妙なとこだけドンピシャでかぶるんだけど、それ以外のツボはイマイチよく分からない友達に爆笑だから読んでと言われたものの結果そうでもなかった1冊。私こういう散らかった文章苦手。ジャンル違うけど川上未映子みたいな読後感。直木賞より芥川賞派。だがしかし、森上の卵子発言は高く評価して...
趣味が妙なとこだけドンピシャでかぶるんだけど、それ以外のツボはイマイチよく分からない友達に爆笑だから読んでと言われたものの結果そうでもなかった1冊。私こういう散らかった文章苦手。ジャンル違うけど川上未映子みたいな読後感。直木賞より芥川賞派。だがしかし、森上の卵子発言は高く評価している。
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孤独を求める口の悪い小学三年生・渦原琴子。なのに彼女の意に反し――というより彼女の意など全く介さず――健やかな大家族に愛され,関西郊外特有な大らかさの中それぞれ事情を抱える同級生と学び,遊ぶ。そんな子どもの日常にあふれる疑問,それに伴う彼女の変化を描いた作品。 終始ケラケラ笑...
孤独を求める口の悪い小学三年生・渦原琴子。なのに彼女の意に反し――というより彼女の意など全く介さず――健やかな大家族に愛され,関西郊外特有な大らかさの中それぞれ事情を抱える同級生と学び,遊ぶ。そんな子どもの日常にあふれる疑問,それに伴う彼女の変化を描いた作品。 終始ケラケラ笑いながら読了。解説の津村記久子さんの言葉同様,手芸部の玉坂部長に出会うためだけに読んでも損しないと思います。西加奈子さんの作品は過剰な舞台設定がちょっと鼻につくので追いかけてないのですが,これはすごく良かった。 行定勲監督による実写化も決定,これも納得。主演・芦田愛菜の円熟した(?)演技も期待せずにはいられないのだけど,脇役陣も相当キャラ立ってて難しそう。はやく借りてこないとw
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