ゼツメツ少年 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小説家のセンセイに届いた少年からの手紙。 「僕たちを助けて下さい、僕たちはゼツメツしてしまいます」 優秀な兄によっていじめの標的にされてきた中二のタケシ。 死んだ姉の面影を両親に背負わされている小五のジュン。 正義感が強いゆえにいじめられることになった小五のリュウ。 夏休みの不登校合宿のあと、3人は家出することにした。 それからセンセイのもとに送られてくる手紙。 センセイが書く、家出した3人の物語。 ほんとうは、事故で亡くなった3人。 センセイの本に出てくる登場人物たちによって 架空の世界で彼らの救済世界が作られていく。 いじめを苦に自殺したセンセイの娘。 ステラーカイギュウって前から存在知ってたけど切ないよね。 学校にも家にも居場所がなくて 孤独で、このままだとゼツメツシてしまう気持ち。 後半から話の展開が不思議だったけど 渾身の一冊という感じ)^o^(
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#読了。 小説家のもとに、少年から手紙が。ずっといじめられていた中学生のタケシ、いじめを助けたためにいじめられる側になってしまった小学生のリュウ、姉の影だけを追い続けている両親から逃げ出した小学生のジュン。3人の奇妙な冒険が始まる。 「ゼツメツ」は居場所が見つからない疎外感からき...
#読了。 小説家のもとに、少年から手紙が。ずっといじめられていた中学生のタケシ、いじめを助けたためにいじめられる側になってしまった小学生のリュウ、姉の影だけを追い続けている両親から逃げ出した小学生のジュン。3人の奇妙な冒険が始まる。 「ゼツメツ」は居場所が見つからない疎外感からきているのだろうか。少年期のいじめに関するテーマが多い重松さんだが、すでに空想の話というのがいまひとつぐっとこなかった。他の作品の登場人物が出てくるのだが、残念ながらほとんど思い出せなかった。
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【読間】 現在、ちょうど半分くらいのところ。 “ゼツメツ”という謎の言葉。その意味が知りたくて知りたくて……先が気になりすぎる。なんとなく分かるような気もして、でも違うような……。 筆者が“ゼツメツ”をどう結論づけるか、期待。 ※重松さんの他作品からの友情出演キャラ(?)...
【読間】 現在、ちょうど半分くらいのところ。 “ゼツメツ”という謎の言葉。その意味が知りたくて知りたくて……先が気になりすぎる。なんとなく分かるような気もして、でも違うような……。 筆者が“ゼツメツ”をどう結論づけるか、期待。 ※重松さんの他作品からの友情出演キャラ(?)が、2作品分。 “エミさん”は、もう出てきた瞬間にニンマリ♪重松清を好きになるきっかけとなった「きみの友だち」から。 何やらかなりイイ味出てる“ツカちゃん”は、どの作品からなのだろう? 重松清が好きと言いつつもそんなにたくさん読んでるわけではないので、今思い付かないということは、まだ未読なのだろう。 “ツカちゃん”の元ネタが既読だったら、この物語も2倍楽しめるのだろうな。。。 2016.04.11.書。 【読了】 なんとも切ない真相。絶句。 でも……後味が悪くはない。 一番大切なことは、「生きていること」。 ・・・ウエダって子は、泣かないと思う。泣く代わりにひとを恨んだり憎んだりする ・・・泣いちゃうひとと泣かないひとの違いって、そこだよね。 ……うん、納得。 ★4つ、8ポイント。 2016.04.13.図。 ※重松キャラが続々と投入されたらしいこの作品……、自分が気づけたのは“エミさん”だけ。他は全て未読作からなのかな。 気付けなかっただけで既読作からのも混じっていたのかしら? ネタバレサイトでも検索してみよう。
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助けられなくても救うことはできるかもしれない。 電車の中では、泣きそうになるのをこらえるのが大変。
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重松清の友人とその娘さんに捧ぐ追悼の著。それを知るとなるほどなと思う。 助けることはできなくても救うことはできる。難しいことだけど、そうやって生きていく日とも気持ちに整理をつけていくのかなと思った。 過去の重松清作品の登場人物がたくさん出てきて、その人たちのその後が垣間見れるのは...
重松清の友人とその娘さんに捧ぐ追悼の著。それを知るとなるほどなと思う。 助けることはできなくても救うことはできる。難しいことだけど、そうやって生きていく日とも気持ちに整理をつけていくのかなと思った。 過去の重松清作品の登場人物がたくさん出てきて、その人たちのその後が垣間見れるのは、重松ファンには嬉しいところ。まだ未読の作品の人たちもいたので、探してみたいな。 現実と虚構の狭間に迷い混んだような話だけど、考えさせられることが多い。大切なのは創造力で、信じることも想像すること。
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最後のリュウとお父さんのやりとりで不覚にも泣いてしまった。 重松先生のいじめ、家族ものはダメだ…。 帯にもあったけれど、物語と現実が入り混じってる感じ。集中して読まないと迷子になるのでお気をつけて。
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ほとんど一夜の物語なので、現代版アメリカングラフィティみたいな印象もある。予想したとおり、感想を書いている人の多くが「どう言っていいのかわからない」みたい。自分もそう。とりあえず問題作であるとは言えるかな。
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不思議な作風の作品でしたね。小説の中の小説という内容で、人生において居場所を失って、もがいている、とある中学生と小学生2人を中心とした話なのですが、どこまでが小説の中の現実の話で、どこまでが小説の中の小説(フィクション)の話なのが境界線が分からず、頭の中が混乱しました。 物語のテ...
不思議な作風の作品でしたね。小説の中の小説という内容で、人生において居場所を失って、もがいている、とある中学生と小学生2人を中心とした話なのですが、どこまでが小説の中の現実の話で、どこまでが小説の中の小説(フィクション)の話なのが境界線が分からず、頭の中が混乱しました。 物語のテーマとしては重い内容ですが、人間にとって一番大事なことは生きることというのは腑に落ちました。
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重松×いじめ の作品はたくさんあるけど、これはすこし、小説という枠のはじのはじにあるという印象。おそらくは、お子さんを亡くされたご友人に捧げた、虚構と現実をかさねたような物語なんだろう。いじめがテーマの作品に関しては、重い気持ちを、軽くしようとかでなく、ただ寄り添うだけの話が描け...
重松×いじめ の作品はたくさんあるけど、これはすこし、小説という枠のはじのはじにあるという印象。おそらくは、お子さんを亡くされたご友人に捧げた、虚構と現実をかさねたような物語なんだろう。いじめがテーマの作品に関しては、重い気持ちを、軽くしようとかでなく、ただ寄り添うだけの話が描けるのが重松さんなんだとおもう。そして、ほかの重松作品の登場人物がちらっと顔を出すのも、ファンにはおやおやと味わいをくれるポイント。でもなあ。やりきれない、ほんと、いじめというものは。命を絶つのはさいあくのことで、生きてさえいてくれれば。。とおもうのは周りの思いなわけで。死を選ぶことで救われるほどの追いつめられる心境も、わからなくはない。責めることもできない。たったひとり、だれかと、寄り添うことができればね。。。。 感想文もむずかしいし、どういう立場の人に読んでみて、と勧めたくなるわけでもない難しい本だ。いじめられてる君、救われるかも!ってわけでもないし。でも、読んだひとはまずきっと自分に問いかけるだろうな。にんげんというのは、むずかしい。ある意味、哲学的な本。
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