ゼツメツ少年 の商品レビュー
構成がわかりにくく感じた。最後の方でやっと、ああ、こういうことか・・・と。 それでも読み勧めてしまう。色々なイメージが喚起されるが、わたしは、「銀河鉄道の夜」だったかな。
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400ページ弱を一気読み。 テレビで紹介されてて気になり、すぐ買いに行った。やはり勘は当たっていた。完全にツボだ。 昔読んだ「ソフィーの世界」を思い出す。あとエレカシにも、初期のスピッツにも、同じ匂いを感じる。 言いたいことはいろいろあるけど、 その弱々しくもまっすぐ立つキャ...
400ページ弱を一気読み。 テレビで紹介されてて気になり、すぐ買いに行った。やはり勘は当たっていた。完全にツボだ。 昔読んだ「ソフィーの世界」を思い出す。あとエレカシにも、初期のスピッツにも、同じ匂いを感じる。 言いたいことはいろいろあるけど、 その弱々しくもまっすぐ立つキャラたちの言動を捕まえてほしい。 そして、読んだあとの自分の心の動きを観察してほしい。 と今自分に言っている。 生きていることは辛いけれど、 辛いからこそ生きていけるかも知れない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ゼツメツとは何か? 読み進めると、不登校、発達障害など、マイノリティ側の苦しみが、まるで視界が広がるように、理解がひらけた。 【***以下ネタバレ***】 リュウたちは、ゼツメツを免れようとしていた。 クジラが生き抜いていくため海に戻ったように。 ならば、川に流されたリュウたちは、ゼツメツしたのだろうか、それとも海に戻ったのだろうか。 序盤で“ゼツメツを避けるため海に帰る”という話題が頻繁にでてきた。後半になり、三人が行方不明なった原因が、川に流されたということがわかり、気づいたことがある。 もしかした、リュウたちは、ただ流されたのではなく、ゼツメツしないために、クジラのように、生きられる場所を見つけられたのではないかと。 大先輩に、ラストは「ハッピーエンド」だと言われ、はっとした。 三人は助けられなかったのだが、「救われた」のだ。 三人はもちろん、三人の家族も、苦しみながら、悶えながら、その喪失を受けとめていた。 それこそが、救いだったのではないか。 現実は、身も裂けるほど苦しいことがある。ほとんどの場合、ヒーローは現れないし、奇跡は起きない。 「ゼツメツ少年」は、ファンタジーであり、不思議な話だ。それなのに、「救い」の在り方は、せつないけれど、一番現実に合ったハッピーエンドだった。 2013.10.2
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これは、あなたが読んだことのない重松清――本当の救済がここにあります。小説家であるセンセイに、ある少年から旅の詳細を記した手紙が届く。それは、生き抜くために家出をした三人の少年少女の記録だった。しかし現実の彼らはある事故に遭っていた――。ナイフさん、エミちゃん。手紙にはセンセイの...
これは、あなたが読んだことのない重松清――本当の救済がここにあります。小説家であるセンセイに、ある少年から旅の詳細を記した手紙が届く。それは、生き抜くために家出をした三人の少年少女の記録だった。しかし現実の彼らはある事故に遭っていた――。ナイフさん、エミちゃん。手紙にはセンセイの創作した人物まで登場する。これは物語なのか、現実なのか。全ての親へ捧げる、再生と救済の感動巨編。
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