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キレイゴトぬきの農業論 の商品レビュー

4.1

56件のお客様レビュー

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    15

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2023/03/08

農業に興味があり、手に取った本。 ドキッとさせられる言葉もたくさんあり、内容もわかりやすくてとても勉強になりました。作物をつくるだけでなく、事務や営業などさまざまな業務のスキルが必要なのはどの業界も同じですね…。 また実際に農業始める時に読み返したいですを

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2022/05/20

著者は知的な方と感じた。 農業に関して、自分が感じていた違和感を、著者も感じていることに安心してした。 「風評被害」に関する考察には、本当に新しい視点をもらったと思う。 良著。 久松農園の野菜、買ってみようかな。

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2022/03/13

有機とは何か、野菜の在り方について立ち返りたい時に読む本。 久松農園で農業体験したことがあるけど、この本にも書いているイズムを貫いていてとてもためになった。

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2021/07/08

2013年に書かれた本ですが、現在の久松農園ホームページを見るとその方向性の正しさが証明されているなと感じました。

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2021/07/13

彼氏に振られたショックで脱サラして農業でもやろうと思って読んだ本 農業やったら補助金とか出そうだし、税制も割と優遇されてるしいいと思ったけどしんどそう、自分はシェア畑ぐらいで十分だな現状は。 友達が農地買い取って小口証券化したら面白いって言ってたけど、金になれば何事も面白いよねき...

彼氏に振られたショックで脱サラして農業でもやろうと思って読んだ本 農業やったら補助金とか出そうだし、税制も割と優遇されてるしいいと思ったけどしんどそう、自分はシェア畑ぐらいで十分だな現状は。 友達が農地買い取って小口証券化したら面白いって言ってたけど、金になれば何事も面白いよねきっと 普通に読み物として良い本だったので星4つ。

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2020/08/30

有機農業だから美味しい、安全、環境はいい、はウソ。そのとおり。無農薬、有機栽培に対して、栽培者も消費者もなぜか神話を作りたがり、あたかも宗教のように排他的な考え方をする人もいる。宗教として自分で信じるのは良いが他人に強制するのは迷惑行為でしかない。著者は脱サラ有機就農者だがバラン...

有機農業だから美味しい、安全、環境はいい、はウソ。そのとおり。無農薬、有機栽培に対して、栽培者も消費者もなぜか神話を作りたがり、あたかも宗教のように排他的な考え方をする人もいる。宗教として自分で信じるのは良いが他人に強制するのは迷惑行為でしかない。著者は脱サラ有機就農者だがバランスのとれた見方で共感できる。すこしふるい本だが有機での就農を考えている人、有機野菜に興味のある消費者は読んだほうがいい1冊。宗教にそまらず自然体で読める。

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2019/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者ご自身がおっしゃっている、「口から先に生まれた」が故か、ものすごくわかりやすい。農業界には、このように誰にでもわかりやすい言葉で説明できる人が少ないとのこと。帝人という繊維メーカーを経験した筆者だからこその、生産管理、営業、販売…と分けた「農業経営」をされている ・今の農業は、職人に偏り過ぎている(農業者同士で集まっても栽培のことばかり)。農協は何もしてくれない、とそもそも販売は他者をあてにしている。 ・東日本大震災後、お客さんが離れていった絶望の中で自分が好きなのは「作業」だときづいた ・作業の合理化を徹底。「女性に機械は操作できない」は本当か?むしろ、体力の弱い女性を機械作業に回し、体力のある男性に体力仕事を担当させるなど、小さなところから合理化を。 ・農家は、制度によって資産が守られ過ぎている(土地税制ー農家であれば宅地課税も優遇)。また、代々農家であれば、設備や土地もある。農業で「ビジネス」をする人が少ないのは、むしろガツガツしなくても食べていけるからではないか。 ・「弱い農家像」により得をする人たち(公共事業ー土木関係者)がいることを覚えておいてほしい ・(東日本大震災後の)風評被害は、社会全体のコストを上げてしまう。仕方のないことではあるが。(ふぐについては、毒があると知っていても食べる人がいて、亡くなる人もいる。それでも美味しいから食べられている・・・。 職業観・人生観も交えつつ。

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2018/04/04

これまで「農業」には、そこまで興味をひかれなかったのに、なぜか最近まわりで「農業」関係の話しがちらほら。そして、実は実家がお米とブドウを作る農家のせがれ。。。笑 「有機農業」という言葉を聞けば「無農薬」と一律に体に良い!おいしい!というイメージを持っていますが、どうやらそれはす...

これまで「農業」には、そこまで興味をひかれなかったのに、なぜか最近まわりで「農業」関係の話しがちらほら。そして、実は実家がお米とブドウを作る農家のせがれ。。。笑 「有機農業」という言葉を聞けば「無農薬」と一律に体に良い!おいしい!というイメージを持っていますが、どうやらそれはすべてが本当ではないらしい。ということを元サラリーマン、脱サラ農業家という視点から語っている一冊。 ほ〜。へ〜と思うことが随所に。その先、「有機農業」をどう捉えるかは自分次第!

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2018/01/19

有機農業とは、、、とモヤモヤ思っていたものが言語化されている。分かりやすい。第1~3章は一般人へ、第4~7章は農家としての思い。 「有機農業三つの神話」の勘違い 1、有機だから安全 ・適正に農薬を使った普通の農産物”も”同程度に安全 ・安全=客観的なもの、安心=主観的なもの ...

有機農業とは、、、とモヤモヤ思っていたものが言語化されている。分かりやすい。第1~3章は一般人へ、第4~7章は農家としての思い。 「有機農業三つの神話」の勘違い 1、有機だから安全 ・適正に農薬を使った普通の農産物”も”同程度に安全 ・安全=客観的なもの、安心=主観的なもの ・力を借りるべき生き物を減らしてしまうので農薬を使わない、という選択(安全とか、環境に良いから、ではない) 2、有機だから美味しい ・野菜の味を決める三つの要素=旬、品種、鮮度 3、有機だから環境に良い ・環境保全型農業=有機農業ではない ・有機農業という方法が、”あらゆる側面”において環境負荷が少ない、ということではない 有機農業とは「生き物の仕組みを活かす農業」 有機野菜と一般の野菜の違いは「健康」かどうか…有機だと病気や虫に弱い個体は淘汰される 旬が消えた&昔の野菜は美味しかった →美味しい野菜三つの要素「旬、品種、鮮度」を満たさない野菜が出回っている →栽培技術・輸送技術・品種改良が進んで、周年栽培が可能になったことが理由 →出荷量の少ない時期に生産するか=いかに旬を外して作るかが生産者の腕の見せ所!=上手な農家ほど美味しくない野菜を作っている

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2017/08/24

刺激的題名だ。外資系の杉山氏とは違うが、輸出関連のサラリーマンから有機農家に転身した著者。どちらにも共通するのが営業・営農に通底する利益につながるノウハウを持っているということ。既存の農家の常識にとらわれない思考と共に、大規模農業ではなく小さな農業に商機があるという論調も共通して...

刺激的題名だ。外資系の杉山氏とは違うが、輸出関連のサラリーマンから有機農家に転身した著者。どちらにも共通するのが営業・営農に通底する利益につながるノウハウを持っているということ。既存の農家の常識にとらわれない思考と共に、大規模農業ではなく小さな農業に商機があるという論調も共通していて面白い。「二流の超一流」という引用も良かった。東日本大震災での風評被害(放射能汚染)をどう乗り切ったかの記述は生々しく、考えさせられた。国や自治体の農業施策批判は当を得ていると思う。

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