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検事の死命 の商品レビュー

4.3

94件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

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2024/10/01

ミステリ的な謎解きの要素もいいのだが、佐方貞人の人となり、彼が己に課した使命を想うと胸が熱くなる。 本作が魅力的なのは謎解きよりも人の心をいかに扱うか、そこに焦点が当てられているからだろう。ヒューマンドラマ的なアプローチとして読んでも不思議ではないのだ。 リーダブルで展開もテンポ...

ミステリ的な謎解きの要素もいいのだが、佐方貞人の人となり、彼が己に課した使命を想うと胸が熱くなる。 本作が魅力的なのは謎解きよりも人の心をいかに扱うか、そこに焦点が当てられているからだろう。ヒューマンドラマ的なアプローチとして読んでも不思議ではないのだ。 リーダブルで展開もテンポが早い。それでも読者が置いてけぼりを喰らわないのは構成が練り込まれていて駆け引きが巧みだからだ。

Posted byブクログ

2024/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

佐方貞人シリーズ第三弾 「死命」の裁判シーン、最高でした。 佐方とやり手弁護士との一騎打ち。 とにかくしびれました。 「心を掬う」 たった2通の手紙から事件のにおいを嗅ぎ取り、 ずる賢い犯人を追い詰めていく佐方。 そして若い時の祖父母とのやり取りが糸口になっていたとは。またホロリとさせられた。 「業をおろす」 前作で描かれた佐方貞人の父親の横領事件の完結編。しかしこれはちょっとモヤモヤ。 執行猶予にしなかった理由が別の事件の贖罪というのは、、どうなんだろうか。 被害者家族にも伝わらないし 犯人は野放しのままだし 自分の家族を無駄に苦しめて 何も解決されなかったような。。

Posted byブクログ

2024/04/21

佐方貞人シリーズ第三弾♪ やっぱりと〜っても良かったあ!♡(̂•͈Ꙫ•͈)̂ ༘* 話は大きく二つ 上手くまとまっていて、最後も気持ち良く終わったദ്ദി˙◡・) 一つは佐方のプライベートに関する話 心静かに打たれる感涙もの(꒪̥̥﹏꒪̥̥ ) 今までモヤモヤしていたものがス...

佐方貞人シリーズ第三弾♪ やっぱりと〜っても良かったあ!♡(̂•͈Ꙫ•͈)̂ ༘* 話は大きく二つ 上手くまとまっていて、最後も気持ち良く終わったദ്ദി˙◡・) 一つは佐方のプライベートに関する話 心静かに打たれる感涙もの(꒪̥̥﹏꒪̥̥ ) 今までモヤモヤしていたものがスッキリ〜‎˖٭* するのとしないのでは全然違う 私も佐方の故郷に行って、一緒に酒をかわしたくなった もう一つは、手に汗握る法廷での闘いシーンが長い時間思いっきりフォーカスされていて、えらいご馳走を頂いた感じ笑ใ(^▽^ )ว 法廷で佐方達が弁護士生命を賭けて闘う臨場感溢れる描写に夢中になって一気読み 秋霜烈日の白バッチを与えられた佐方と筒井が、権力に屈したらどうなる?! 世の中は何を信じたらいいのか?!… いやいや、面白かった〜ヾ(〃^∇^)ノ♪ 今回も貫きました 「私の仕事は罪をまっとうに裁くことです」 次も楽しみです♡

Posted byブクログ

2023/11/08

佐方シリーズ短編集。勧善懲悪の世界を描き切っているので爽快感もある。小さな正義であってもそれが法に携わる検事の使命として、時には検察庁トップにも抗う。警察やそれぞれが個々の職に誇りと矜持を持ち真摯に取り組む。読んでいるこちらまで、ピシッとさせられる作品。

Posted byブクログ

2022/10/02

佐方検事の検事としての、死命を全うする姿に 心打たれました。 「業をおろす」は佐方検事の人間らしい苦悩が 見えて、感銘を受けました。

Posted byブクログ

2022/06/08

多分、、、、再読。 いや〜相変わらずの安定の良さ。佐方さんシリーズはどれを読んでも心に沁みます。 父親の話も、痴漢の話も本当に真摯に強い弱いじゃなく真実に、誠意に溢れて心を打たれます。 現実世界の検事、弁護士の人達と関わりがないのでわからないけど、こんな人いるのかなぁ??

Posted byブクログ

2022/05/21

期待を裏切らない 佐方貞人シリーズ 三作目。 これは、二作目の『検事の本懐』を読んでから読むべき。 ストーリーが 一部 繋がっているので。 満員電車の中で起こった痴漢事件。 被害に遭った少女が手をつかんで警察に引き渡したのは、地元の有力者の係累。 その上 彼には、検察庁関連の予...

期待を裏切らない 佐方貞人シリーズ 三作目。 これは、二作目の『検事の本懐』を読んでから読むべき。 ストーリーが 一部 繋がっているので。 満員電車の中で起こった痴漢事件。 被害に遭った少女が手をつかんで警察に引き渡したのは、地元の有力者の係累。 その上 彼には、検察庁関連の予算を後押しする代議士が後ろについている。 一方、被害に遭った少女は母子家庭で万引きと恐喝の補導前歴がある。 目撃者も物的証拠もない。 間違えば冤罪を作り上げることになり、検察組織の権威に関わるこの事件。 佐方の事務次官・増田の目線で語られる成り行きには、ハラハラドキドキ。 増田は、度々 腰が引けながらも こんなことをつぶやく。 「自分はこれまで通り佐方を信じてついていくしかない」 そうだよね。つい、私もこぶしを握り締める。 『検事の本懐』で登場した東署の南場 署長も登場。 前作で彼が佐方から受けた恩義を深く心に留めて 降りかかる圧力をものともせず、佐方の力になろうとする。 いいなあ、こういうの、好き。 そして、この作品ではもうひとつ重要なストーリーが語られる。 前作で、読む者に感動を与えてくれた佐方貞人の父親のこと。 父の十三回忌に故郷に帰った佐方に、驚きの出来事が…。 ハラハラ、びっくり、そして感動を与えてくれるこのシリーズ。 四作目にうつります。 楽しみ ☆彡 ただ、ひとつ。 佐方さんのニコチン中毒、何とかならないかな。 素敵な人だから、長生きしてほしい。

Posted byブクログ

2024/07/24

   米崎地検赴任後まもない若き佐方貞人の為人を描く。『佐方貞人』シリーズ3作目。  一見4編からなる連作だが、「死命」は刑事部編と公判部編でひと続きなので、実質3編構成と言える。        * * * * *  「心を掬う」では佐方の捜査姿勢を、「業をおろす」では佐方...

   米崎地検赴任後まもない若き佐方貞人の為人を描く。『佐方貞人』シリーズ3作目。  一見4編からなる連作だが、「死命」は刑事部編と公判部編でひと続きなので、実質3編構成と言える。        * * * * *  「心を掬う」では佐方の捜査姿勢を、「業をおろす」では佐方の心の重荷となっていた父親の謎を、そして「死命」2編では独任制官庁である検事としてのスタンスを、重厚なタッチで描き出していきます。  また佐方の人柄について、真面目な堅物では決してなく、例えば『明日のジョー』を引き合いに出してジョークを飛ばせる柔らかさを持った一面もあることをさりげなく盛り込むなど、人物に幅を持たせているのも好もしい。  かなり魅力的な゙主人公なので、このシリーズは長く続いて欲しいと思います。

Posted byブクログ

2021/10/18

一応、短編集になるのかな? やっぱ事件が絡むものは 柚月さん作品面白い!! 引き込まれる、一気に読んじゃう でもちょっと温かさも残るのが 女性作家だからなのかな

Posted byブクログ

2021/08/27

小説としては面白いけど、正義や贖罪の感覚が自分と違っているようで、何だか気持ちのおさまりが悪い読了感。

Posted byブクログ