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検事の死命 の商品レビュー

4.3

94件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    8

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2015/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「本懐を知る」は、骨太なドラマであったが、何故佐方の父が実刑を受けたかは、謎のままだった。この謎の核心が明かされる完結編「業をおろす」は見事な展開で、思わず涙ぐんだ。「死命を賭ける」と「死命を決する」は、読み応えのある作品で、見事なミステリーになっており、読後は爽快な気持ちになった。

Posted byブクログ

2015/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

弁護士ではなく検事の側からの法廷モノ、特に「死命を賭ける」「死命を決する」の裁判のやり取りにゾクゾクしました。順番通りに読まなくてはならない、ということが「業をおろす」ではよくわかるけれど、これも沁みる。『本懐』を読んだ時の物足りなさがこちらを読んで回収された。 なになにシリーズ物の「最後の証人」では弁護士に? それも読んでみなくては・・・

Posted byブクログ

2015/07/18

郵便紛失事件の謎に迫る佐方が、手紙に託された老夫婦の心を救う「心を掬う」 佐方の父はなぜ罪を受け入れたのか、十三回忌で明かされる真実とは「業をおろす」 痴漢事件の背景には、権力者の影。権力者たちの圧に屈せずに真実を明らかにするために佐方は奮闘する「死命を賭ける」 佐方検事の事件...

郵便紛失事件の謎に迫る佐方が、手紙に託された老夫婦の心を救う「心を掬う」 佐方の父はなぜ罪を受け入れたのか、十三回忌で明かされる真実とは「業をおろす」 痴漢事件の背景には、権力者の影。権力者たちの圧に屈せずに真実を明らかにするために佐方は奮闘する「死命を賭ける」 佐方検事の事件簿2。「心を掬う」はアンソロジーの方で既に読んでいたのだけど、やっぱりじんわりいい話。証拠の見つけ方はちょっといちかばちかすぎるけど。「業をおろす」は本当によかった。本懐〜の方でかなりもやっとしていたのがすっきりした。おじいちゃんおばあちゃんの姿は泣けてしまう。「死命を賭ける」は刑事部編は熱かったけど公判部編は佐方検事の勝ちが分かってるから微妙だなあ、すかっとしたけど、間抜けすぎる。

Posted byブクログ

2015/04/11

「心を掬う」が好きだな。 佐方がすぐに紛失した郵便物に現金が 入っていたのを気づいた理由に涙。 こういうのに弱い。

Posted byブクログ

2015/03/22

今作は四話ともすべて佐方目線でストーリーが展開していきます。中でも感動したのが「業をおろす」の結末です。前作、検事の本懐にてとある理由から人に告げずに罪を背負った佐方の父親についての話で読んでて胸がスッとしました。二部構成である「死命を決する」は上から圧力をかけられていながら真実...

今作は四話ともすべて佐方目線でストーリーが展開していきます。中でも感動したのが「業をおろす」の結末です。前作、検事の本懐にてとある理由から人に告げずに罪を背負った佐方の父親についての話で読んでて胸がスッとしました。二部構成である「死命を決する」は上から圧力をかけられていながら真実を追求する話で四人のそれぞれの行動がとにかく格好よかったです。特に、筒井の「秋霜烈日の白バッジを与えられている俺たちが、権力に屈したらどうなる。世の中は、一体何を信じればいい。」というセリフが読んでいて心を打たれました。

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2015/02/25

佐方貞人はすごい。 私は大好きだ。 職務に忠実、真面目でわけ隔てがない。 実は生きにくいであろう彼の生き方が まっとうされるように願うけれど。 彼と出会った、「心を掬う」は何度読んでもいいし、 心が洗われるようだ。 「業をおろす」では、 父はその生き方で佐方にいろいろなことを教...

佐方貞人はすごい。 私は大好きだ。 職務に忠実、真面目でわけ隔てがない。 実は生きにくいであろう彼の生き方が まっとうされるように願うけれど。 彼と出会った、「心を掬う」は何度読んでもいいし、 心が洗われるようだ。 「業をおろす」では、 父はその生き方で佐方にいろいろなことを教えた。 彼の父もやはり真面目で実直なひとであったのだと思う。 「死命」2話連作で、 どんな小さな事件も真摯に向き合う佐方に、本当の強さを感じる。 しかし、1作目の「最後の証人」では 少し佐方が弁護士になるきっかけに触れていたけれど やはり、佐方がどんな気持ちで検事を辞めたのか こまかな描写がほしい。 是非、ここを書いてほしいな。 だって、佐方には検事であり続けてほしかったから

Posted byブクログ

2015/02/06

【収録作品】心を掬う/業をおろす(「本懐を知る」完結編)/死命を賭ける 「死命」刑事部編/死命を決する 「死命」公判部編

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2014/11/24

佐方シリーズ第三弾。 ・心を掬う ・業をおろす ・死命を賭ける ・死命を決する の4作品収録。 佐方の検事時代を描くが、「業をおろす」は前作の「本懐を知る」の続編というか更なる真相が白日の下にされされる感動作でした。 「死命」二作は前後編という感じで、佐方やその仲間たちの正義感...

佐方シリーズ第三弾。 ・心を掬う ・業をおろす ・死命を賭ける ・死命を決する の4作品収録。 佐方の検事時代を描くが、「業をおろす」は前作の「本懐を知る」の続編というか更なる真相が白日の下にされされる感動作でした。 「死命」二作は前後編という感じで、佐方やその仲間たちの正義感に対する真摯な姿がかっこよく、後半の法廷シーンはミステリー的にも完成度が高く、圧巻でした。 次作があるとすると、いよいよ検事をやめる話になるのかな。

Posted byブクログ

2017/09/20

検事の本懐を読んですっかり佐方検事の虜に なってしまいました、この作品でも期待を裏切らない佐方でした 米崎地検で事務官と務める増田と刑事部副部長の筒井 増田の直属の担当検察官の佐方貞人はいきつけの 酒処、ふくろうの親父から常連客が出した手紙が 届いていない話を聞く。翌日、増...

検事の本懐を読んですっかり佐方検事の虜に なってしまいました、この作品でも期待を裏切らない佐方でした 米崎地検で事務官と務める増田と刑事部副部長の筒井 増田の直属の担当検察官の佐方貞人はいきつけの 酒処、ふくろうの親父から常連客が出した手紙が 届いていない話を聞く。翌日、増田は同僚の事務官から 親戚が出した手紙が届いていない話を聞く。 たった二通の出し忘れかも知れない郵便物の紛失に 佐方は拘り増田に調査を命ずる。佐方自身の体験が 事件を解決へと導く「心を掬う」は些細な事柄も 見過ごさない佐方の性質がよく出ている作品でした。 郵便物はただの紙きれではない・・胸に染みます 「業をおろす」検事の本懐に収録されている 本懐を知るの完結編にあたります。 佐方は横領罪で刑に服した弁護士であった父の 十三回忌の法要のため故郷の地を踏む 父、陽世は金の工面をしておきながら結審を待って 返済をしている、実刑を望んでいた父の気持ちが 分からないでいた佐方は父の幼馴染である住職の 英心に何か知っているのではないかと尋ねる。 父を想う佐方、陽世を想う祖父母、友人を想う英心 読み進める程に泣けてしまいました 竹馬の友を偲ぶ英心に感銘です。 刑事部編の「死命を賭ける」公判部編の「死命を決する」 の2部構成となっています。電車内での痴漢事件 被害者は素行不良の女子高生、容疑者は家族が県内の 有力者。条例違反の案件に大物国会議員、地検トップが 圧をかける。 検事の矜持を貫き通す負けられない裁判が始まる 筒井と佐方の行先を心配する増田に筒井は 「秋霜烈日の白バッジを与えられている俺たちが 権力に屈したら世の中はいったい何を信じればいい」と 言い放ちます。 まっとうに罪を裁くことの難しさ 使命感だけではどうにもならない事がある世の中 まっとうに正義は行われていると1番信じたいのは 筒井と佐方かもしれない、だからこそ真実を 追及する粘り強さ、熱さにどんどん引き込まれて しまいました。 佐方自身も魅力的ですが筒井、増田、痴漢事件の 捜査を担当した警察署長、みなが己の仕事に誇りを持ち 仕事に対するひたむきな姿勢と情熱には胸が熱くなりました あっと驚くような展開はなくとも、じんわりと胸に染み渡り 余韻に浸れる作品でした。

Posted byブクログ

2014/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

米崎地検での佐方検事の活躍を物語った連作。 「心を掬う」では、ちょっとこんなトリック使っていいの?と疑問に思いながらも、事件を解決することが話しの主題ではなく、最後の祖母との思い出話がもっとも重要で、泣けた。 「業をおろす」は、「検事の本懐」を読んだものなら泣かずにはいられない。どれほど心震わせながら文章を追い続けたことか。 「死命を賭ける」「死命を決す」は、こんな検事たちいるのか、いるんだろう、いて欲しい、といろいろ思いながら読んだ。迫力のある連作2篇だった。 佐方検事が今後どうなっていくのか、もっともっと読みたい。作者の体調も考えず、もっと早く書いてくれ!そう叫びたくなる作品だった。

Posted byブクログ