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検事の死命 の商品レビュー

4.3

95件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

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2020/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

柚月さん3冊目、今回も検事の正義を題材にした内容。冤罪だ!と被告の武本が訴える。原告の玲奈(高校生)は過去に万引き&恐喝の補導歴をもつが、佐方は玲奈を信じ、被告の痴漢を暴く。被告は大金持ちで大物(議員、検事等)がバックにいるが、佐方はそんなのお構いなしで正義を貫く、この一本気は極めて心地よい。佐方の正義は父親譲り。最終幕の極めつけ、弁護側は「被告は電車の中で痴漢していなかった」という証人を連れてきたが、佐方が証人の偽証を暴くこの場面は、シビレマシタ!!人が殺されない本を読むのは久しぶりでした。

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2020/07/14

佐方検事の罪への向き合い方の真摯さひたむきさが郵便局での事件、痴漢事件で痛切に感じた。同時に作者の佐方検事への思いが私の心へも伝わった。佐方の父の謎もなる程であったが、親子共に罪への向き合い方が素晴らしい。柚月裕子作品益々のめり込みそうだ。

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2020/03/03

佐方の父親が逮捕された事件の真相が明かされて、皆の勘違いが解けてよかった。 これにより佐方は前を向いて、父を誇りに思うことができたのだろう。 過去に佐方に恩のある南場の男気により、痴漢事件は解決に向かった。過去に登場した人物との協力が見えたのが、展開的に熱くてすごくよかった。

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2020/02/15

いゃあ ますます凄い (昭和風に言えば) この面白さはダイナマイト級ですね 「最後の証人」に始まり 「検事の本懐」に来て この第二作目は、確実に前作を超えた! と思っていましたが この第三作目「検事の死命」は より その面白さが極上に 映画「十二人の怒れる男」を 観た時に ...

いゃあ ますます凄い (昭和風に言えば) この面白さはダイナマイト級ですね 「最後の証人」に始まり 「検事の本懐」に来て この第二作目は、確実に前作を超えた! と思っていましたが この第三作目「検事の死命」は より その面白さが極上に 映画「十二人の怒れる男」を 観た時に 「おっ これは!」 と強く思った時のことを 思い出しました。

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2019/08/21

佐方の検事時代の話。 理不尽な運命に負けず父との約束を守り通したことが報われて心から良かったと胸が熱くなった。 また、いかなる権力や圧力にも屈しない姿勢に憧れる。次も楽しみ。

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2019/07/10

「死命を決する」の、大物弁護士との対決はスカッとした。 短編同士のつながりが感じられなかったのは残念だが、佐方の検事としての死命感は見ていて気持ちがよかった。 次作も楽しみ。

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2019/04/16

「業をおろす」を読まないと様々な理解ができないのはしょうがない...。勧善懲悪を地で行くのは、前作に触れない限り、なんなんだと思うでしょう。3作を読んだ者しか語れないものがそこにある。このシリーズは3つを紡ぎ合わせて完結するのだと実感...。

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2019/01/17

検事の本懐の流れをそのまま受け、まっすぐな姿勢にはいつも頭が下がる。 事件の大小関係ないというところがいい。彼を支える人物も魅力的で物語が活き活きしてくるのがいい。 ひたむきすぎる左方検事に思わず加勢したくなるのも無理はないだろう。 事件の内容も起伏に富んでいてよかった。

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2018/10/03

 これまた良かった!  今回も佐方が若き検事の頃のお話。そして、またもや短編集だが、今回は読者にも嬉しい展開に。前作で佐方の父親が実刑を受け、そのまま周りの人たちにも犯罪者とみなされ、汚名を被ったままだった佐方家。もちろん真実は両親すら知らず、何年もの間辛い思いをしてきた。佐方は...

 これまた良かった!  今回も佐方が若き検事の頃のお話。そして、またもや短編集だが、今回は読者にも嬉しい展開に。前作で佐方の父親が実刑を受け、そのまま周りの人たちにも犯罪者とみなされ、汚名を被ったままだった佐方家。もちろん真実は両親すら知らず、何年もの間辛い思いをしてきた。佐方は真実を知っていたにも関わらず、亡き父親との約束だからと明かさなかったその姿勢に感銘を受けた前作。  でも、やっぱり心のどこかではすっきりしなかった私。両親はそのまま息子の汚名を被ったまま亡くなってもいいのか?周囲の人に誤解されたままでいいのか?そんな気持ちをすっきりさせてくれる『業をおろす』。こちらは前作の続編なのです。  そして、法廷モノと言えば、弁護側と検察側でバッチバチの戦いがあってなんぼなのだが、前作ではそれがなかった。内容は良かったものの、そこだけは物足りなさを感じた前作。弁護側が用意したものに対し、検察側はどう対処するか。その心理戦がドキドキワクワクするものだ。  今作の『死命を~』はそのバッチバチが楽しめる。痴漢に会った女子高生。相手は名家の家系の婿養子。そして優秀な弁護士が完全バックアップ。方や、女子高生は過去に補導歴もあり、母子家庭で貧しい家系。また、国会議員や検事正からの横やりも入る始末。この圧倒的不利な状況これに対し、佐方はどう対応していくのか・・・。  いやあ、面白かった。今回は、佐方の上司でもある筒井の性格がよく表れている。佐方が後に弁護士になるきっかけを作った出来事があるのだが、今の筒井を知ってしまうと、それが腑に落ちない。一応、佐方貞人シリーズは、今のところこれ以降は出ていないようなのだが、続きを是非期待したい。

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2023/12/31

若手検事 佐方貞人は更に活躍中です♪ 今回は四話の連作で、相変わらずの人間模様とミステリーのコラボレーションですが、亡き父も真実が広く明らかになって汚名が灌がれたし、晴れの法廷ではスカッとカウンターパンチを繰り出しての文句無しの勝利で閉めています。 この青臭い危なっかしい正義感...

若手検事 佐方貞人は更に活躍中です♪ 今回は四話の連作で、相変わらずの人間模様とミステリーのコラボレーションですが、亡き父も真実が広く明らかになって汚名が灌がれたし、晴れの法廷ではスカッとカウンターパンチを繰り出しての文句無しの勝利で閉めています。 この青臭い危なっかしい正義感はどうなって行くのでしょうかねぇ?!

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