花の鎖 の商品レビュー
繋がる!
最初はそれぞれの話かなぁ…と思って読んでいたのですが、途中の『きんつば』あたりからおや?と思い…あぁ、繋がった!と最後に唸りました。 確かに場所場所でヒントになる要素はあったなぁ…。 再読した時に、また面白さが出る1冊かなと思います。
鹿内美保
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※このレビューにはネタバレを含みます
両親を亡くし、愛する祖母もガンで入院中、さらに講師として働いていた英会話スクールが破綻し金銭的に困っている梨花。 建設会社で働いていたが、伯父夫婦のすすめで営業職の和弥と結婚した美雪。 公民館で水彩画教室の講師をしつつ、和菓子屋でバイトをしている紗月。 そして、3人の女性の人生に影を落とす謎の男・K――。 ------------------------------ 各章の花・雪・月を意識して、三世代の女性達を描いていて 全体的によく構成が整った作品だなと思った。 三人の女性それぞれの人生が、徐々に重なっていき、最後にはひとつになる。 おもしろかったです。
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ずっと家に積まれていた本。10年ほど経ってやっと読めました。本に謝りたい。 Kとは誰なのか、3人の主人公の話がどう繋がっていくのか、自分なりに推理しながら楽しく読破できました。普段同じものを複数回見たり読んだりということはしないのですが、珍しく2回目の読書に励んでいます。見える景...
ずっと家に積まれていた本。10年ほど経ってやっと読めました。本に謝りたい。 Kとは誰なのか、3人の主人公の話がどう繋がっていくのか、自分なりに推理しながら楽しく読破できました。普段同じものを複数回見たり読んだりということはしないのですが、珍しく2回目の読書に励んでいます。見える景色が少し変わって、これまたおもしろいです。
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誰がいつの話をしてるのかわからず、人間関係がわからなかったのですが、最後の方で納得していきました。 その人間関係に思考がいってしまい、ストーリーがあまり入ってきませんでした(笑) 二度読みしたほうが楽しめるかもと思いました。
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途中、これがあれであれがこれか!というパズルがハマっていく感覚が面白い。これぞ小説の醍醐味、と思わせてくれる。 一度置いてしまうと分からなくなる!と頭をフル回転して一気に読みました。 物語としても、最終的にとても暖かな気持ちにさせてくれるものでした。
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衝撃的な大どんでん返しみたいな展開はなく、比較的淡々と進むので退屈に思う人もいるかもしれません。 個人的には少しずつ明らかになる「繋がり」が気になり一気に読み切れました。 この作者にしては少ないほうだけど、それでもやっぱりホントに居そうな何となくイヤ〜な奴、かなりイヤな奴は出てき...
衝撃的な大どんでん返しみたいな展開はなく、比較的淡々と進むので退屈に思う人もいるかもしれません。 個人的には少しずつ明らかになる「繋がり」が気になり一気に読み切れました。 この作者にしては少ないほうだけど、それでもやっぱりホントに居そうな何となくイヤ〜な奴、かなりイヤな奴は出てきます。 爽やかまでは行かなくとも、すっきりとした読後感でした。
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最後の伏線回収が素晴らしかったです! 解説をされている方も書かれていましたが、再度読み返すとヒントがたくさん出ていて、理解も深まるので、おすすめです。
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私の読解力が低く、中盤まで「美雪:過去」「紗月、梨花:現代(同じ時間軸)」と勘違いしていました…。 3世代の物語と気付いて、びっくり。 おそらく作者もそんな解釈は狙ってないだろうというところで勝手に騙されてました…。 3世代の繋がりを確認するのに、何度もページを戻って、読了でし...
私の読解力が低く、中盤まで「美雪:過去」「紗月、梨花:現代(同じ時間軸)」と勘違いしていました…。 3世代の物語と気付いて、びっくり。 おそらく作者もそんな解釈は狙ってないだろうというところで勝手に騙されてました…。 3世代の繋がりを確認するのに、何度もページを戻って、読了でした。面白かった!
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この話は全部で6章あるのだが、それぞれの章で美雪、紗月、梨花の3人の視点で物語が進んでいる。この3人と関わりを持っていた「K」という人物を梨花が探していく展開となっている。なぜ、3人で同時に話が展開されているのに梨花だけが探しに行くのか読んでいくうちにこの3人の関係とともに答え...
この話は全部で6章あるのだが、それぞれの章で美雪、紗月、梨花の3人の視点で物語が進んでいる。この3人と関わりを持っていた「K」という人物を梨花が探していく展開となっている。なぜ、3人で同時に話が展開されているのに梨花だけが探しに行くのか読んでいくうちにこの3人の関係とともに答えが分かる。イニシャルに「K」がつく人物が何人かいて誰かな?と予想しながら読むのはすごい楽しかった。タイトルの「花の鎖」の意味もしっかり描かれている。しかし、最後に事の真相が分かっても亡くなって救われない人物もいて湊かなえらしい終わり方だなとも思った。 この話によく出てくる「きんつば」を食べたことがないので今度食べてみようと思った。また、ドラマもあるので見てみようと思った。
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「名前にこだわる必要なんてどこにもない」 「人って思いがけないところで繋がっていて、一度その鎖を断ち切っても、別のところで繋がっていたりするんですよね」269ページ
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