花の鎖 の商品レビュー
梨花、美雪、紗月の三人の女性の話が、交代に綴られる。 この三人の関係は?と想像を掻き立てられる。 他の作家の作品でもあったが、こういう場合はそれぞれの時間が異なるのではないかと思いながら読み進めが、・・・やはり。 そして謎の男「K」。彼が誰なのか、ミステリアスな色彩を帯びながら、...
梨花、美雪、紗月の三人の女性の話が、交代に綴られる。 この三人の関係は?と想像を掻き立てられる。 他の作家の作品でもあったが、こういう場合はそれぞれの時間が異なるのではないかと思いながら読み進めが、・・・やはり。 そして謎の男「K」。彼が誰なのか、ミステリアスな色彩を帯びながら、最後に明かされる事実に、パズルが収まったとの感を抱く。
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3人の少女の話が並行して続いていくなかで、少しずつ全てが噛み合っていく。 二度読み必須で泣いた。 湊かなえといえば告白が有名だけど、私は花の鎖が1番好き。
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久々の湊かなえさん。 すごく面白かった。 穏やかに話が進むから湊かなえさんの本だと忘れてたら、半分過ぎたあたりで「湊さんの本だった」って思って・・・少し読み返しました。 2回目、すぐに読み返そうか、しばらくして読み返そうか。 三人の女の子のお話しです。 両親を亡くし祖母...
久々の湊かなえさん。 すごく面白かった。 穏やかに話が進むから湊かなえさんの本だと忘れてたら、半分過ぎたあたりで「湊さんの本だった」って思って・・・少し読み返しました。 2回目、すぐに読み返そうか、しばらくして読み返そうか。 三人の女の子のお話しです。 両親を亡くし祖母と二人暮らしの梨花。失業し、祖母もがんで入院してしまう。 大好きな人と結婚したけれど子どもに恵まれず思い悩む美雪。 絵の講師をしつつ、和菓子屋でアルバイトする紗月。 第一章 梨花① 美雪① 紗月① 第二章 梨花② 美雪② 紗月② って感じで話が続いていくんだけど・・・。 映像じゃないから、本だから楽しめる色々なしかけ。 湊さんやっぱり大好き~ってなりました。
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4章くらいで展開全部わかってしまった。作中のキャラにムカつきまくっとったのもあって、他と比べると好きじゃなかった。
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ものすごく久しぶりに本を読み終えることができて嬉しい 湊かなえ好きでいくつか読んできたけど、ここまで泣いたのは初めてかもしれない 泣きすぎて一旦読むのやめた
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花、雪、月と3つの章立てでストーリーが進む。 いずれも主人公の名前から一字が引用されている。花の章は梨花、雪の章は美雪、月の章は紗月が主人公の物語。梨花は両親をなくし、育ててくれた祖母がガンで入院している。謎の'K'と名乗る人物から毎年同じ日に母親宛に立派な花...
花、雪、月と3つの章立てでストーリーが進む。 いずれも主人公の名前から一字が引用されている。花の章は梨花、雪の章は美雪、月の章は紗月が主人公の物語。梨花は両親をなくし、育ててくれた祖母がガンで入院している。謎の'K'と名乗る人物から毎年同じ日に母親宛に立派な花が届く。どうして届けられるのか、母親とKの関係は?母親は生前その理由を語らず、母の死により謎のまま封印されている。美雪は伯父のいる会社で職場結婚するが子宝には恵まれない。夫は伯父の息子(美雪の従兄弟)と仕事で繋がっていくが、従兄弟と出かけた先で突然崖から落ち亡くなる。美雪は死に至る不自然な経緯が納得できてない。美術館の設計で最終選考に勝ち残った夫の設計、夫が勤める事務所を経営する従兄弟との間には確執がある。紗月は母親と二人暮らし、水彩画の講師をしながら、梅香堂という和菓子屋でアルバイトをしている。大学時代に入っていた山岳部の旧友から夫を助けてほしい、と突然の連絡をうけるが、どうしても承諾できない訳がある。過去の因縁か理由は語られないまま謎として残る。この3つの章は、梅香堂の和菓子を通して関係性ができてくる。独立していると思われた3つの物語は、Kの謎が解明されることで急速に繋がっていく。複雑な人間関係が時を隔てて、急速に収斂する。整理しながら読まないと迷路に迷い込む。改めて、湊かなえ作の素晴らしさを知る。
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物語の見せ方がとても綺麗だった。 3人の女性の展開や関係性が独立だったのが,徐々に紐解かれる感じがよかった。気づくタイミングは個人差ありそう… もう一回読んで,伏線(?)を楽しみながら読みたい。
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普遍的な愛というより、女性的な観念を押し付けられているように感じてしまいました。 長く引っ張った割にインパクトの無いKの正体は単なる自己満足おじさんをはじめ、男性登場人物がつまらない... ただ単調になりがちな山登りのシーンの、草花や岩石の表現がさすがで自然の美や優しさや孤高を文...
普遍的な愛というより、女性的な観念を押し付けられているように感じてしまいました。 長く引っ張った割にインパクトの無いKの正体は単なる自己満足おじさんをはじめ、男性登場人物がつまらない... ただ単調になりがちな山登りのシーンの、草花や岩石の表現がさすがで自然の美や優しさや孤高を文章で表現するのは本当に素敵です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
3つの話の主人公と登場人物がパズルのようにはまっていくのだが なんだろう?「お〜!」と感動しないのは 構成で楽しませる作品かな?肝心の本筋や真相であまりひきこまれなかったです 雪月花ー親と子の名前にこんな美しい繋がりを持つことができれば、どんなにすばらしいでしょう。
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3人の女性の物語。 湊かなえ独特のドーンとくる暗さはなく、ミステリー要素はあれどそれぞれの女性の生き様が描かれる。途中、人間関係があれれ?てなりメモ取りたくなったがそのまま一気に読み切った。 衝撃のラスト!わぁ!みたいのはなかったが、読後感はいい。
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