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代替医療解剖 の商品レビュー

4.3

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

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2014/03/16

サイモン・シン最新作、待望の文庫化!! …のはずだったのだが…。 個人的にはがっかり。 身も蓋もない言い方をすれば、これは代替医療批判本。理数系の話をわかりやすく解説したいつもの"科学的読み物"ではなく、社会問題を題材にしたもの。 学会に発表される論文じゃ...

サイモン・シン最新作、待望の文庫化!! …のはずだったのだが…。 個人的にはがっかり。 身も蓋もない言い方をすれば、これは代替医療批判本。理数系の話をわかりやすく解説したいつもの"科学的読み物"ではなく、社会問題を題材にしたもの。 学会に発表される論文じゃないんだから、いくら断じられても作者の主観の域を出ないし、作者は公平を強調しているが、同じ論調で通常医療にも批判を加えなくてはとても公平とは言えない。 また、"科学的でないもの"を主題としていることから当然、科学的・理系の専門的な解説はなりを潜め、"科学的でないもの"の説明が延々続く。 これではなんのためのサイモン・シンか。 ホメオパシーに至っては、私は本作で初めて知った。説明を読んでもよくわからない。こんなものが世界的に普及しているというのも信じられない(私が知らないだけなんだろうけど)。言い方は悪いが、造語を造語で解説しているファンタジーのあらすじを読んでいる気分だった。 代替医療について知りたいなら本書でいいかもしれない、でも、サイモン・シンを読みたい人には落胆が待っている。

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2014/02/23

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ ...

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2014.2.22読了

Posted byブクログ

2014/02/06

Simon Lehna Singhの著作にはハズレがない。 今回はタイトルの通り「代替医療」について。ここでいう代替医療とは、カイロプラクティク、鍼(お灸含め「 気」の流れをコントロールして治療する方法一般)、ホメオパシー等である。 これらの治療法は果たして、大学病院で治療して...

Simon Lehna Singhの著作にはハズレがない。 今回はタイトルの通り「代替医療」について。ここでいう代替医療とは、カイロプラクティク、鍼(お灸含め「 気」の流れをコントロールして治療する方法一般)、ホメオパシー等である。 これらの治療法は果たして、大学病院で治療してもらって処方箋を出してもらうよりも元気になるのだろうか。 ここで、一つ重要な問題を考えないといけない。 ある治療法がある病気に対して効果があるという事をどのように「科学的に」検証すればよいだろうか。 単純にはその病気を患っている人を多数集めてその治療法を試してみて、効果を検証すればよい。と思われるかもしれないが、「プレセボ」という効果を考慮していない。つまり、プラセボによって元気になっているだけで、実はその治療法は全く意味が無いという可能性である。 話はそれるが、このプラセボというのは案外バカにならない効果があるようである。 今後、このプラセボ効果の科学的な解明を望むばかりである。 閑話休題、このようにある治療法が、ある病気に対して効果があるかどうかは実は難しいのである。 色々と方法はあるのであるがそれは本書を読んでもらうとして、結論は、上記のカイロプラクティク、鍼、ホメオパシーは科学的には効果が無いようだ。(一部は少し効果あり) よって、変な医療に手を出して高額の費用を払うよりはきちんと大学病院に言って最新の医療に従った治療を受けたほうが賢明だということである。

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2014/05/07

数ある代替医療は、プラセボ効果以上の有効性を殆ど認められない。場合によっては、通常医療を受けない危険も孕む。放置されていた現実にメスを入れた。医師はなぜ、放置された危険性への警告に踏み込むことを躊躇するのだろう。13.1.26

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2013/12/24

サイモン・シンの新作。相変わらず面白い。緻密で丁寧な説明で難しい内容が噛み砕いて消化できる。 代替医療という言葉に最初ピンっと来なかったが、いわゆる薬ではなく鍼、カイロ、ホメオパシー等々の行為を指している。これを「医療」と呼べるのか、科学的立場から現在得られる資料を元に評価を下...

サイモン・シンの新作。相変わらず面白い。緻密で丁寧な説明で難しい内容が噛み砕いて消化できる。 代替医療という言葉に最初ピンっと来なかったが、いわゆる薬ではなく鍼、カイロ、ホメオパシー等々の行為を指している。これを「医療」と呼べるのか、科学的立場から現在得られる資料を元に評価を下したのが本書である。 本書ではくどいくらいに「科学的立場」ということの説明にページ数を割いている。それは、この本の基本となる考えでありこの考えが揺らぐと本書の意味が無いためである。が、さすがにくどいなと思ったので☆はマイナス1。

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2013/12/22

代替医療の効果の科学的検証結果をまとめた本。さも効果ありとうたわれている代替療法が実は効果がない、もしくはプラセボ効果によるものであることを様々な実験結果を元に示している。 多くの一部の代替療法者が言うような「代替療法の多くが、科学では効果を計れない」という事が「誤り」であると...

代替医療の効果の科学的検証結果をまとめた本。さも効果ありとうたわれている代替療法が実は効果がない、もしくはプラセボ効果によるものであることを様々な実験結果を元に示している。 多くの一部の代替療法者が言うような「代替療法の多くが、科学では効果を計れない」という事が「誤り」であるという事実を鍼を取り上げて説明している。また、思い込みや単なる経験則を排除するべく、医療関係者が如何に統計や比較対象実験を駆使してきたかもわかる。 科学的と聞くと冷たいイメージもあるが、むしろ、効果の少ない治療を行い続ける事の方が不誠実である。また、科学側は効果的な代替療法を積極的にに評価することで、代替療法を科学的な医療に組み込む努力を惜しんでいないことに、驚き、感銘した。

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2013/12/19

2010年に発刊された『代替医療のトリック』の改題(原題は『Trick or Treatment? 』) この夏に文庫版が出されたので、久々に読むことにした。 サイモン・シンといえば、『フェルマーの最終定理』でご存知の人が多いかな? 通常の医療も代替医療も、「患者に効果があるの...

2010年に発刊された『代替医療のトリック』の改題(原題は『Trick or Treatment? 』) この夏に文庫版が出されたので、久々に読むことにした。 サイモン・シンといえば、『フェルマーの最終定理』でご存知の人が多いかな? 通常の医療も代替医療も、「患者に効果があるのか?」という視点で、可能なかぎり公平に科学的に追求した書。 著者たちも、どのような結果が出ようともそれを受け入れるつもりでいた・・・としている。 古くから医療として扱われたものの、科学的解釈の変遷をはじめ、現在どのように介入の効果を科学的に扱うかが歴史的に解説されている。 また、現在において代表的な代替医療として挙げられる鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法について、かなり詳しく効果があるかどうかという単純な視点で解説されている。つまり・・・(ry 巻末には、さまざまな代替医療についての評価も(それぞれ2ページ程度で)加えられているので、参考になる。 アーユルヴェーダ 、アレクサンダー法、アロマセラピー、イヤーキャンドル(耳燭療法)、オステオパシー(整骨療法)、キレーションセラピー、クラニオサクラル・セラピー、クリスタルセラピー、結腸洗浄、催眠療法、サプリメント、酸素療法、指圧、神経療法、人智学医療、吸い玉療法(カッピング)、スピリチュアル・ヒーリング(霊的療法)、セルラーセラピー、デトックス、伝統中国医学、ナチュロパシー(自然療法)、パッチフラワー・レメディ、ヒル療法、風水、フェルデンクライス法、分子矯正医学、マグネットセラピー(磁気療法)、マッサージ療法、瞑想(メディテーション)、リフレクソロジー(反射療法)、リラクセーション、レイキ(霊気) 今回文庫版で新しくなっているのは、『文庫版訳者あとがき』だが、ここには、新しいことが2点あげられている。 ・サイモン・シンが、英国カイロプラクティック協会に訴えられたこと、 ・プラセボ効果の研究の進展 医療の世界もは日進月歩。 この本の続編にあたる本が数年毎に出れば面白いだろう。 ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 ワシントンは血を抜かれすぎて死んだ。瀉血が信じられていたからだ。壊血病患者は重労働を課された。ビタミンCが未知だったために。ナイチンゲールの登場以降、医療効果を科学的に測定しようという試みは、2000年代、ついに代替医療へと―。鍼、カイロ、ホメオパシー他の最新の科学的評価とは?知られざる逸話とともに語られる、代替医療の真実。 ---------------- 【目次】 はじめに 第1章 いかにして真実を突き止めるか 第2章 鍼の真実 第3章 ホメオパシーの真実 第4章 カイロプラクティックの真実 第5章 ハーブ療法の真実 第6章 真実は重要か? 付録:代替医療便覧 より詳しく知りたい読者のために 謝辞 訳者あとがき 文庫版訳者あとがき ----------------

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2013/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漠然と体にいいだろうと思い込んでいた鍼治療やカイロプラクティック等々、科学的には全く根拠が無いばかりか危険でさえあることを知った。 ほとんどはマスコミに刷り込まれたのだと思うが、いかに騙されやすいかを再認識。

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2013/12/02

いかに適当な医療報道、宣伝が世に蔓延っているかがよくわかる。 それだけ騙される人が多く、お金儲けになるのだろう。 一番は自分で判断せずにきちんと病院に行ってお医者さんの話を聞くこと、これに限るようだ。 鍼治療とかカッピングとかリフレクソロジーまで代替医療に含まれることには少しび...

いかに適当な医療報道、宣伝が世に蔓延っているかがよくわかる。 それだけ騙される人が多く、お金儲けになるのだろう。 一番は自分で判断せずにきちんと病院に行ってお医者さんの話を聞くこと、これに限るようだ。 鍼治療とかカッピングとかリフレクソロジーまで代替医療に含まれることには少しびっくり。指圧、マッサージ、カイロプラクティックの違いがイマイチよくわからなかったけど、理学療法に比べるとほとんど効果がない模様。 単純にリラックス程度の効果しかないと考えたほうが良さそう。 病院を毛嫌いせずにきちんと足を運ぶべき。 相変わらずこの著者の本は素晴らしい。そしてこの訳者の本にハズレがない。もっと読んでみたい。

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2013/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

代替医療について統計学を用いて徹底的に有効性を検証する内容。 分厚いけど、フォーカスしているのは鍼、ホメオパシー、カイロプラティック、ハーブ治療の4つ。そのおかげで、一つ一つを解説を丁寧に、また予想される反論に対して説明を加えている。 結論として、大体の代替医療は現代医療よりも効果がなく、それどころかまったく効果がないか寧ろ悪影響を及ぼす危険性があるとのこと。ブラセボ効果のみ期待できるが、現代医療はブラセボ効果+薬の効果が期待できるため現代医療を利用するほうが費用的にも負担が少なくかつ安全で効果も高い。 代替医療マーケットが大きくなったのは、マーケティングの上手さ、カリスマの存在、セレブリティが関与しており、代替医療そのものの効果が高いためではない。 現代医療の発展の歴史、代替医療の危険性等普段生活では触れることがめったにない話題だったので面白く読めた。話題展開が一段ずつ丁寧に行われてたので読んでて分からないところはほとんどなかった。次は、フェルマーの最終定理かな。

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