図書館の魔女(下) の商品レビュー
2014/12 長い、厚い、まわりくどい。でも面白い!ミツクビはダースベイダーだな。こりゃ続編が楽しみだ。
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言葉をとても大切に扱っている。 会話なんかも、普通の小説なら、生身の人間が交わすであろう会話の主要な部分を抜き出して書くものだ。しかしこの本では、登場人物の会話を録音して起こしているように、「そこまで?!」と思うほど漏らさず描写している。 おかげでこのページ数だ。読み終わりたくな...
言葉をとても大切に扱っている。 会話なんかも、普通の小説なら、生身の人間が交わすであろう会話の主要な部分を抜き出して書くものだ。しかしこの本では、登場人物の会話を録音して起こしているように、「そこまで?!」と思うほど漏らさず描写している。 おかげでこのページ数だ。読み終わりたくない内容に、本当に答えてくれる。 読む、という行為を楽しめた本だった。 そして、読み進むうちに、「そうだったの?」とつながってくるところが次々出てくる。 半端な予想は覆されていく。 ラストもそう。こちらの思いは裏切られながらも、読み終わると、彼、彼女らなら当然そうするだろうとしか思えない。 何日もかけて読み終わり、その日のうちに最初からまた読み始めた。 続きも出るらしい。楽しみで仕方ない
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テンポを犠牲にしているけれども、この緻密さは賞賛せざるを得ない。図書館がCIAみたいなことをするお話し。
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下巻は、マツリカの声が出ないどころか手話を奏でる腕さえも動かなくなったにもかかわらず、二人の絆が付かず離れずといった感じで、ハラハラしました。 国同士の同盟や対立の話であったけれど、全体的にとことん言葉にこだわった話だったので、異色な感じが新鮮ではありました。 面白かったけれども...
下巻は、マツリカの声が出ないどころか手話を奏でる腕さえも動かなくなったにもかかわらず、二人の絆が付かず離れずといった感じで、ハラハラしました。 国同士の同盟や対立の話であったけれど、全体的にとことん言葉にこだわった話だったので、異色な感じが新鮮ではありました。 面白かったけれども、ページ数とやや回りくどい表現には本好きでないと引くかも。
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長かった。上下合わせて読み終わるのに2ヶ月以上かかったかもしれない。 上巻と比べると話の流れも出てきているので読みやすかったけれど、やっぱり時間はかかった。 読んでいくうちにこことここが繋がっていたのか思うところが何箇所もあっても少しちゃんと読んでおけばよかったと思うこともありつ...
長かった。上下合わせて読み終わるのに2ヶ月以上かかったかもしれない。 上巻と比べると話の流れも出てきているので読みやすかったけれど、やっぱり時間はかかった。 読んでいくうちにこことここが繋がっていたのか思うところが何箇所もあっても少しちゃんと読んでおけばよかったと思うこともありつつ。最後には感動で涙が出てしまった。 知識の大切さはもちろんだけど、得た知識を繋げていく力が大切なんだなぁと感じる本だった。
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読んでいて本当に楽しい、読む幸せを感じられる作品でした。 ファンタジーというつもりで読んでいましたが、あまりファンタジー色は強くありませんでしたね。架空歴史ものっぽい雰囲気。 マツリカとキリヒトの関係はほんとうに微笑ましい。にやにやしてしまいます。 言葉で戦うといっても口八丁では...
読んでいて本当に楽しい、読む幸せを感じられる作品でした。 ファンタジーというつもりで読んでいましたが、あまりファンタジー色は強くありませんでしたね。架空歴史ものっぽい雰囲気。 マツリカとキリヒトの関係はほんとうに微笑ましい。にやにやしてしまいます。 言葉で戦うといっても口八丁ではなく、理論、データ、技術、戦略、政治、あらゆる分野の力を結集して、最終的に適切な方法・場所・タイミングで相手に伝え納得させるという描写がとてもよかったです。 あえていうと、下巻を読んで、自分は読んでいて少しだれたかなとは思いました。上巻から伏線をあえて示すスタイルの物語だったので、いくつか意外なところもありましたが大筋は予定調和的すぎると感じてしまったのだと思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
最初から最後まで図書館というものと、それに伴う言葉にこだわった作品であるが故に、言葉が現実の言葉となっており、それが故に本当のファンタジーなのか、それとも現実世界の遠い未来などの、今の延長線上にある世界なのか、その世界観がわかりにくい。ただし、読者が使う同じ言葉で語られた物語でなければわからない話でもあるので、それは必然だったのだろう。物語は一応の結末を迎えながらも、真の結末には至っておらず、これは続編がでるのだろうな。このボリュームでまた出るのであれば、本の装丁はハードカバーにしていただきたい。
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もう最高! 最後の最後まで胸熱でした。 圧倒的な語彙と言葉使いの波に飲み込まれ、久しぶりに夢中で読みふけったファンタジー。 登場人物もどれも魅力的で、マツリカとキリヒトの関係がとても素敵です。 戦闘シーンもカッコ良く、次々と広がっていく展開にドキドキしました。 装丁も綺麗...
もう最高! 最後の最後まで胸熱でした。 圧倒的な語彙と言葉使いの波に飲み込まれ、久しぶりに夢中で読みふけったファンタジー。 登場人物もどれも魅力的で、マツリカとキリヒトの関係がとても素敵です。 戦闘シーンもカッコ良く、次々と広がっていく展開にドキドキしました。 装丁も綺麗ですね。 分厚い本好きにはたまらない一冊です。 続編楽しみです。
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【読了メモ】(140915 17:46) 高田大介『図書館の魔女』(下)/講談社/2013 Aug 9th/場面の緩急の書き分けは勿論、あったかくなる反面泣きたくなるような、読み手の私が自身の舵がとれなくなるほど素晴らしい作品でした。ちなみに下巻は805ページ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
マツリカが言葉だけで、国を動かす。 それぞれの政治体制とかは少しつまらなかったけど、マツリカを襲う刺客や、新たなマツリカを守る衛兵達のところは面白かった。 マツリカとキリヒトの間に深い関係が出来て、キリヒトも変わっていく。 暗示でマツリカの左腕を奪った双子座の正体が、衛兵のヴァーシャールヘイとは。 ヴァーシャールヘイとその双子の絆が良かった。 一度は死のうとしたヴァーシャールヘイだが、マツリカの言葉で、マツリカのために生きることにしたのは、流石マツリカ。 キリヒトとマツリカの別れも近付き、マツリカの餞別の手紙が、キリヒトにはなによりだろう。 上下巻合わせてかなりの分量だった。 キリヒトのその後のことが気になる。
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