やわらかなレタス の商品レビュー

江國香織【著】

2024/07/24

食べものを中心としたエッセイ。
どれも登場する食べものが、リアルな描写！とか超空腹をかきたてる！感じではなく童話的な美味しそうさを放っています。江國香織の個人のエピソードも多めだからでしょうか。

読んでるときは軽くスっと読めるのですが、読み終わったらふと｢ああ○○｣が食べたいな…とじんわりお腹がすくエッセイ集でした。

2024/06/09

かろのうろんが出てきた！
美味しいものを沢山知っている人だ。色んなところに行って、その土地のものを食べ、その土地で暮らす人々と関わる。素敵な旅の仕方だと思った。
機械がこわい、にとても共感。

2024/06/03

日常の、食に関連したエッセイ。

著者はかなりの機械音痴な様子で、「機械の最大の脅威は、主従関係が変になるところだ。私が使っているのに、使われているような気がする。遠慮しながら、びくびくしながら、どうか怒らないでください、作動してください、とお願いしなくてはならない。（中略）作動しなくても機械は絶対謝らないので、私が謝るよりなくなってしまう。ああごめんなさい、私が何かしたんですね、してしまったに違いないですね。（中略）コードを引き抜いたりすると彼らは一瞬死ぬから、そんな横暴はできない。弱いものいじめをするみたいな気持ちになってしまう。」という文章には笑った。

お父様もエッセイストだったとは知らなかった。

2024/06/02

江國香織の作品は、とにかく気になる料理や飲み物がたくさん出てくる。
読了後に気になって調べたのはとあるスコッチと、桃のカッペリーニ、さくらんぼのクラフティ。
さくらんぼ、季節的にちょうどいいので作ってみようかな。

2024/05/31

ーああ、なんてしあわせな、やわらかなレタス！

〈あらすじ〉
江國香織の感じる食べ物の世界観を十二分に感じられるエッセイ集。途端に食べ物が色濃く、香り強く、濃厚な存在として浮き上がってくる。

〈感想〉
本当に1編1編が短くて、でもすごく濃厚なたべものの一端を感じられます。
個人的には、魚に性格がありそうっていうのがなんか分かる〜と思っちゃいます、、笑
鯛とかたしかにちょっとツンと澄ましてて意地悪そうだし！笑
江國さんの食べ物に対する世界観は、自分の何倍も濃くてすごいなあと思います。
それだけ食べ物に対する執着があるということでしょうか、、、笑
でも同じものを食べて感じる世界がちょっと広そうなのは羨ましい限りです。

2024/05/27

わたしはあまり食べる行為が好きではない。ので食の楽しみみたいな部分を見てみたくて読んだ。食べ物にまつわるエッセイである。
しかしめちゃくちゃ(おそらく)他人より詳しい食べ物にこだわりを持っていたり、カップラーメンにさほど免疫がなかったり、なんというか普通の｢食｣のイメージ改善にはならなかった。でもみんなよくよく語ってみたら｢そんなことこだわってんの？｣と｢それ知らずに生きてきたの？本当に？｣の連続かもしれない。
己の根本解決には至らなかったものの自分の食に対する体験がさほど変ではないのだなと思えたのでまあ読んでよかったかな。
それはそうと｢あたたかなジュース｣が飲みたいです。

2024/04/13

江國香織氏の言葉はゆっくりと優しく沁み込んでくる心持ちがする。ご飯が食べたくなる、というより想像上で食べ物を食べている感じがするのよね。知らないものまで美味しそうな感じがする。

2023/12/31

女史の食事エッセイが好きなので購入しましたが個人的にバターをそのまま食う話が収録されている本の方が好きです(タイトルは失念しました)
そちらの本の方がほんとうを描いている気がします
ただこちらもこちらで好きです

追記:タイトル、泣く大人でした

2023/12/15

自分が方向音痴なのは、目先の景色を眺めてぽやぽやしているからだと分かった。
ポタージュは静かだけれども、力強く身体に染み渡る様子がイメージできて、猛烈にポタージュを飲みたくなった。

2023/11/07

食べ物が多い、エッセイ。

友人と待ち合わせなのに大雪、というのが
印象的でした。
しかも国外で、真っ白な雪。
無事会えた友人への、すっとんきょうな発言も
面白かったですｗ
とはいえ、場所がそうなのを知らなければ
言ってしまうだろう事は、想像できます。