やわらかなレタス の商品レビュー
日常の食にまつわるエッセイ集。 料理、食材、レストラン、バー、店員さんなど多種多様なラインナップ。 特に童話や小説に出てくる食事に関するエピソードはとても共感があって、特に子供のころ絵本とかで見た現実にはないけど、めちゃくちゃ美味しそうな部分って、私も結構覚えてたものがあった。
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江國香織さんの、言葉に対するセンスが好きです。このエッセイ集には「食」というテーマがあるのですが、それだけでなく、言葉に対するこだわり、敏感さ、といったものも一貫して流れているように思います。 また、食にまつわる表現を読んだ本の中から挙げておられ、それらの作品も読んでみたいな、思...
江國香織さんの、言葉に対するセンスが好きです。このエッセイ集には「食」というテーマがあるのですが、それだけでなく、言葉に対するこだわり、敏感さ、といったものも一貫して流れているように思います。 また、食にまつわる表現を読んだ本の中から挙げておられ、それらの作品も読んでみたいな、思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「たべものには、静かなのと賑やかなのがある」という、江國さんの食べものが主なエッセイです。 面白かったです。健啖家な人の食べものエッセイは気持ちが良いです。 福岡県民だけれど行ったことがない「かろのうろん」に行きたくなり、コールドミートを食べて安心したり、たくさん並べられた柑橘類に、今年の冬はみかんたくさん食べたいな、と思ったりしました。 本のお話がたくさん出てくるのも好きです。 「世のなかも人生もちっとも安心じゃないもの」や、「変わったことになるのは、でもおもしろくて気持ちがいい」の言葉はすっと心に落ちてきます。 なんだか、冒険したいという強い気持ちになりました。いつも同じじゃつまらないな、と。
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食べ物にまつわるエッセイ。 それも普段の生活にさりげなく織り込まれた感じで、感性豊かに綴られている。 ご家族のエピソードも微笑ましく、出てくる食べ物はどれも美味しそう。 江國さんの日常って、ちょっと浮世離れした感じがして、あ、あの小説書いたひとだと思うと妙に納得できたりして、何だ...
食べ物にまつわるエッセイ。 それも普段の生活にさりげなく織り込まれた感じで、感性豊かに綴られている。 ご家族のエピソードも微笑ましく、出てくる食べ物はどれも美味しそう。 江國さんの日常って、ちょっと浮世離れした感じがして、あ、あの小説書いたひとだと思うと妙に納得できたりして、何だか幸せな気分。
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江國さんの言葉のチョイスが好き。 雨の日に読んでいるとほっこりするエッセイでした。 コールドミートは控えめで五感が混乱しない、とか、外国の物語の中に出てくる知らない食べ物の美味しさとか。 バターミルクの話がすき。 大草原の小さな家に出てくる塩漬けの豚肉、焼きたてのジョニィケーキ、...
江國さんの言葉のチョイスが好き。 雨の日に読んでいるとほっこりするエッセイでした。 コールドミートは控えめで五感が混乱しない、とか、外国の物語の中に出てくる知らない食べ物の美味しさとか。 バターミルクの話がすき。 大草原の小さな家に出てくる塩漬けの豚肉、焼きたてのジョニィケーキ、ひきわりとうもろこしのパン、、なつかしい。
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江國香織の食エッセイ。 登場する食べ物(飲み物)に高級さはなく、 わたしたちも一度は口にしたことがあるであろう食べ物が多い。 そんな素朴でありふれた物も江國香織の手にかかると、物語に出てくるような不思議なきらめきと存在感を放ち、読む者をうっとりさせる。 (ビール、きつねうどん、...
江國香織の食エッセイ。 登場する食べ物(飲み物)に高級さはなく、 わたしたちも一度は口にしたことがあるであろう食べ物が多い。 そんな素朴でありふれた物も江國香織の手にかかると、物語に出てくるような不思議なきらめきと存在感を放ち、読む者をうっとりさせる。 (ビール、きつねうどん、牛肉の脂、カップ麺など) 果物に対して熱く語るエッセイでは、様々な果物に性格をあてはめて考えていて、 「甘い」「おいしい」「酸っぱい」「良い香り」以外の感想を持ったことがないわたしはとてもびっくりした。こんなにも豊かな言葉であらわすことができるのだと。 (普段は果物が主食らしく、わたしの想像する江國香織そのものの生活をしている) 作者は物事に対して常に真剣に向き合っている。 好きなものでも、嫌いなものでも。 何でも子どもみたいに一生懸命考えて、考えて、そしてすぐ途方にくれる。 真剣だからこそなのかもしれない。 ひとつひとつのエッセイがとても愛らしく、美しい。 会ったことのない人を好きになれるのもエッセイの魅力だと感じた。
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心地良いエッセイ 少しずつ大切に読んでいたけど、半分を過ぎたくらいで我慢できず、一気に読破してしまいました
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大好きな江國香織さん、小説以外を読んだのは初めてかも。言葉への執着が普通の人とは違うなとか、生活リズムも独特だなとか、やっぱり小説書く人って普通の人とは違うところがいっぱいある。 食べ物ひとつひとつについても、それぞれに事細かなエピソードがあって、素敵。 日常の些細なことに、ここ...
大好きな江國香織さん、小説以外を読んだのは初めてかも。言葉への執着が普通の人とは違うなとか、生活リズムも独特だなとか、やっぱり小説書く人って普通の人とは違うところがいっぱいある。 食べ物ひとつひとつについても、それぞれに事細かなエピソードがあって、素敵。 日常の些細なことに、ここまでいろいろなエピソードやストーリーを結びつけられるなんて。
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20161020 エッセイと知らずに読み始めて、違和感を感じてエッセイだと気がつきました! 江國さんはかっこいいなぁと思いました。食に対して、独自のこだわりがある人ってかっこいいと感じてしまいます。それに、なんだかきちんとしている。オーガニックとかナチュラルとかそういうものではな...
20161020 エッセイと知らずに読み始めて、違和感を感じてエッセイだと気がつきました! 江國さんはかっこいいなぁと思いました。食に対して、独自のこだわりがある人ってかっこいいと感じてしまいます。それに、なんだかきちんとしている。オーガニックとかナチュラルとかそういうものではなくて、好きなものをきちんと食べているような感じがしました。 江國さんのエッセイは初めて読みました。読んでいたら、自分が小中学生の時、エッセイストになりたかったことを思い出しました。(笑)
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江國香織さんのエッセイ、初めて読んだかも。多くの章で「わかるわかる〜」と頷きながら読みました。小説に出てくる食べ物ってなんであんなに美味しそうなんだろうかとか、本当にそう思う。グレープフルーツを半分に切って砂糖をかけてスプーンですくい食べるとか、懐かしいなぁ。 タイトルにもなっ...
江國香織さんのエッセイ、初めて読んだかも。多くの章で「わかるわかる〜」と頷きながら読みました。小説に出てくる食べ物ってなんであんなに美味しそうなんだろうかとか、本当にそう思う。グレープフルーツを半分に切って砂糖をかけてスプーンですくい食べるとか、懐かしいなぁ。 タイトルにもなった「やわらかなレタス」はピーターラビットの世界を生き生きと思い出させてくれる。子供の頃読んだピーターラビットが手元にあるのでもう一度読んでみよう。
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