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know の商品レビュー

3.9

179件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    68

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/05/08

人生で3冊目のSF、充分面白かった。圧倒的な世界観と設定の緻密さ。しかしそれだけで終わらず、しっかりとしたストーリー展開と素晴らしい読後感がある。途中から登場する1人の少女をキッカケに、前半とは全く異なる話になっていった。 設定も天才的ではあるが、全てを追おうとするとかなり難解...

人生で3冊目のSF、充分面白かった。圧倒的な世界観と設定の緻密さ。しかしそれだけで終わらず、しっかりとしたストーリー展開と素晴らしい読後感がある。途中から登場する1人の少女をキッカケに、前半とは全く異なる話になっていった。 設定も天才的ではあるが、全てを追おうとするとかなり難解であり、序盤は設定に入り込むのが少しキツかった。 因みに本題からはそれるが、SFの中でもより現実的に則したものもあれば、よりアニメっぽい、ラノベっぽいものもあるように思うが、自分はあまり後者は得意ではないのかもしれない。 それは個人的には良くない考え方に根ざしていると感じる。というのも読書とはアニメなどとは違うべき、といった無意識の思想がある気がする。さしずめ、せっかく読書をするのだから、身になるものを読まなければ、といった固定観念だろう。それはあまり好ましくないので今後もできる限り選り好みせず、幅広く読書をしていきたい。

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2024/03/23
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世界観と物語の締め方は好き。ただキャラクターには全く魅力を感じられなかった。あえてそういう描き方かもしれないけど。終盤のロリコン的展開にはドン引き。部下の女性キャラもほぼ意味がなかった。

Posted byブクログ

2024/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近は久しぶりに死後の世界とか霊とかおばけとな、そう言った類のことを考える機会がおおかったけど、今回もそんな感じの話にぶち当たって、やっぱり考えているものは引き当てるものなんだなと思った。2歳の息子は自分になる前を覚えてるっていうし(日本以外の国の男性で独り身だったらしい笑)やっぱり魂の生まれ変わりとか、死後の世界とか、あったらいいなって思う。知りたい!とは生きるということと言われて、ああ、良かったと思った。

Posted byブクログ

2024/05/27

情報のやり取りは脳に埋め込まれた「電子葉」で処理がされるのが当たり前の未来社会。全知を手にいれるために行動する天才学者とその娘。 ブラックホールの中を覗ける場にいたら、覗きにいくだろうか?2度と戻ってくることができないとわかっていても。知りたいという欲求を叶えるために、天才はあ...

情報のやり取りは脳に埋め込まれた「電子葉」で処理がされるのが当たり前の未来社会。全知を手にいれるために行動する天才学者とその娘。 ブラックホールの中を覗ける場にいたら、覗きにいくだろうか?2度と戻ってくることができないとわかっていても。知りたいという欲求を叶えるために、天才はあらゆる準備を重ねるのだ。凡人には思いもよならい方法で。 今回も私の想像を超える世界を見せてくれた作品でとてもおもいしろかった。

Posted byブクログ

2024/01/30

友人に教えてもらい手に取った。 今まで読んだ事のないライトノベルのようなジャンル。近未来SF.将来こんな脳葉電子葉をいれた世界が実現しそうとワクワクしながら読んだ。読みやすく映像化しやすい。

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2024/01/04

人々の脳に『電子葉』というコンピュータを埋め込んだ近未来日本。 高度なユビキタス社会の描写も面白かったし、主人公たちの辿る物語も非常に面白かった。 終盤のちょいとアダルトな展開は蛇足に感じたけど、全体的にはとても楽しめました!

Posted byブクログ

2023/09/11
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未来の日本には、あらゆる場所に情報センサーがあり、そのセンサーを通じてあらゆる情報が集められる。そして、人間の脳には、コンピュータチップが埋め込まれ、その情報を受け取ると同時に脳内で処理する。主人公の女子中学生、知ルの脳には、量子コンピュータチップが埋め込まれており、情報処理能力が、普通の人間とは段違いだ。色々な経緯を経て、世界中でもう1人だけ量子チップを脳に持った人間と、情報のやり取りをすることとなる。それは、世の中の全てを知るための対話だ。対話を通じて、世の中の全てを知り、その後、死後の世界に旅立った知ルは、死後の世界の仕組みを知り、それをこの世界に伝えることが出来た、ということを暗示する場面でストーリーは終わる。 ストーリー的にとても面白いSF小説。一気に読んだ。 でも、「全てを知る」ことというのは、世の中の情報を全て集めてデータベースとして一箇所に保管し、それを処理できる量子チップの力を借りた脳を持つことなのだろうか? 物語の中に、知ルが恋心を抱く場面がある。誰かを愛することは、経験してみないと、どういうことなのか分からないのではないだろうか。世の中全てを網羅する情報データベースに知ルはアクセス出来、愛するということの一般的な意味合いや定義を知ることは出来る。でも、それでは、「愛」とは何かを知ったことにはならないのではないか。そういう風に考えると、愛ばかりではなく、何かを失った悲しみや、何かを達成した充実感や、誰かを妬む気持ち等も同じように、経験してみないと、知ったことにはならないはずだ。とすれば、人間として生きるとは、何かをデータベース的に知ることではなく、どれだけ心を動かされる経験をするかに大きく依るのだろう。

Posted byブクログ

2023/05/03

天下の週刊少年ジャンプも唸って拍手をおくるかもしれない、設定と展開の面白さ 人の脳に「電子葉」というスマホ的な小型チップを装着することが義務化された世界。 そこは、どれだけの情報の取り扱いを許されているかで人のランク付けがされる、近未来の格差社会だった。 そんな中現れる、腕力で...

天下の週刊少年ジャンプも唸って拍手をおくるかもしれない、設定と展開の面白さ 人の脳に「電子葉」というスマホ的な小型チップを装着することが義務化された世界。 そこは、どれだけの情報の取り扱いを許されているかで人のランク付けがされる、近未来の格差社会だった。 そんな中現れる、腕力ではなく情報取扱の最上級ランクに裏付けされた知力で周囲をぶん殴っていくタイプの、俺強エェ登場人物。その登場人物に振り回されるようにジェットコースターのように物語が展開していく。わくわくしてページをめくる手が止まらず、つい夜更かししてしまった。 だが、登場人物の、女性の尊厳とか、そういったもののモラルの低さがひどい。 女性を、自身の欲望を満たす玩具としか考えていないような男性がしばしば登場する。胸糞わるいことこの上ない。 作者の他の小説でも似た印象を受けたので、もしかしたらこの作者の思想の根幹に流れるものなのか。 その点が☆マイナス∞だ。すごく面白い作品なのに。うーむ、口惜しい。

Posted byブクログ

2023/03/20

こういう系統のSFをはじめて読みました。 文章をいれて、私の中で映像化していくという作業をしているので、まだ、完読してません。

Posted byブクログ

2023/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

テーマも面白かったし、ところどこパンチもあるし、エンタメ小説として面白いと思ったのだけれど、最後まで「ノレ」ませんでした。 やっぱり一番無理だなって思ったのが、女性キャラの描き方・扱い方。フィクションとはいえ中学生のヒロインと…彼女に対して…というところが、まあ出だしのプレイボーイぶりからも結構うーんって感じだったんだけど、最後までうーーーーーーんでした。全然関係ないですが、チェンソーマン無理だなって思ったのと同じ理由で無理でした。他の作品もこういうテンションなんだろうか。 せっかくギミックやテーマは面白いのになあ… 最後の一文の「死んだ後のことなんて、子供でも知ってるよ」も良かったんだけどね…うーん残念。死んだ後のことってなんなんでしょうね?そういうところはすっ飛ばして綺麗にまとまった印象。

Posted byブクログ