里山資本主義 の商品レビュー
Very impressed by the new ideas. But the author seems to be an arrogant person and that is one thing I really did not like.
Posted by
「デフレの正体」作者の手によるもので、新書大賞も取っちゃったってことで、これは読んどかないとって感じで入手。ただし件の書は、読んだ当時はイマイチついていけず、情けない話、内容は殆ど覚えていない。本書は共著だけど、藻谷さん担当部分では、少なからず経済との絡みも論じられていて、そこら...
「デフレの正体」作者の手によるもので、新書大賞も取っちゃったってことで、これは読んどかないとって感じで入手。ただし件の書は、読んだ当時はイマイチついていけず、情けない話、内容は殆ど覚えていない。本書は共著だけど、藻谷さん担当部分では、少なからず経済との絡みも論じられていて、そこらへんに関しては、特に難解に感じられず、寧ろすんなり腑に落ちる部分が大きかった。今読むと、前述の書も結構楽しめるかも、って思ったりして。さておき、本書の主題は里山主義。マネーに頼り過ぎず、もしものときのためには、個人としての自給自足を取り入れていきましょうよ、といった内容。エネルギー産生の分野でも、新たな技術が日々開発されているみたいだし、余った土地の有効利用についても色々なアイデアが実践されているみたいだし、この方向性はこの方向性で面白そう。じゃあ是非自分も!ってところまでは、なかなかすぐには動けないんですけどね(苦笑)
Posted by
「まったく新しい日本経済再生策!!」なんて帯で煽ってあって、読みながら「そんなに新しいかな?」とは思ったけれど、まだこれが革新的すぎて取り入れられない行政が圧倒的多数であることを考えると、そうなのだろう。もう3年も前の本なのにね。
Posted by
読後感は内田樹さんや養老孟司さんの著作を読み終わったときのものに近い。つまり、いまの私が言葉にならずにしまいこんでいた漠然とした不安を目に見える形で提示し、目を啓かせてくれた感じとでも言えばいいだろうか。ただし内田氏や養老氏が何と言うか精神的な論であるのに対し、本書はあくまで経済...
読後感は内田樹さんや養老孟司さんの著作を読み終わったときのものに近い。つまり、いまの私が言葉にならずにしまいこんでいた漠然とした不安を目に見える形で提示し、目を啓かせてくれた感じとでも言えばいいだろうか。ただし内田氏や養老氏が何と言うか精神的な論であるのに対し、本書はあくまで経済論なのでより目に見える具体的な形で現在の状況を描写しようとしている。だからこそスッキリ感はあるが、逆に疑問を感じることも多い。ただ、多くの人にとって新しい視野が啓ける内容であることは間違いないと思う。事実、この本を貸した高校3年生の男子がむさぼるように読み切りました(笑)。
Posted by
里山資本主義=マネー資本主義+お金に依存しないサブシステム もし里山資本主義が広まれば、いちばん困るのは自給自足の経済のできない都市部では?オールドタウンをどうする?
Posted by
マネー資本主義の限界と、人が豊かに暮らすには?そのための社会とは? 自分も畑を持ち、地域のコミュニティにからみながら暮らしたいと思いました。 最後の経済の話に着いていききれなかったのが残念(/。\)
Posted by
縁もゆかりもない、ある田舎に惹かれて関わって行きたくて具体的なアプローチを模索している者としては、単なる田舎生活へのノスタルジーではなく現実的な考え方を提示する、納得感のある一冊。
Posted by
すごい本。とにかくいろんな方に読んでいただきたい。特に若い世代に。 生きていく上で、勇気をもらえる考え方が、書かれていると思った。それもかなり具体的に。
Posted by
【これもいよいよか】 富に価値がない状態です。 現状の資本主義は富を必要以上に得ることが最重要項目になっています。必要以上というのは、使い切れないぐらいまで富を得ようとしてしまうことです。 もともとは必要以上を狙っているわけではないのでしょうが、資本主義は規模の拡大をどんどん...
【これもいよいよか】 富に価値がない状態です。 現状の資本主義は富を必要以上に得ることが最重要項目になっています。必要以上というのは、使い切れないぐらいまで富を得ようとしてしまうことです。 もともとは必要以上を狙っているわけではないのでしょうが、資本主義は規模の拡大をどんどん追いかけてしまい上限がありません。最終的には拡大しすぎて破たんするパターンです。 また、資本主義は必要分だけを稼ぐという調整がむずかしいシステムです。下振れ、上振れと大きく振れ過ぎてしまいます。 今後100年ぐらいかけて徐々に、「蓄える富」ということに意味がなくなり、富裕層というものがなくなります。必要なものを必要なときに使用できれば、富は蓄えておく必要性がなくなります。 貯蓄も必要がなくなります。必要なときに必要な分(過剰に使用することはできない)だけ使用できれば問題はないことになります。 万一の蓄えは必要と思う方もおられると思いますが、その万一が発生しない状況です。必要なときは必要な分だけは使用できるということです。しかし、必要以上には使用できない状態です。
Posted by
アメリカが始めたお金からお金を生み出す「マネー資本主義」。リーマンショックとそれに続く欧州危機は、すでに「マネー資本主義」が終焉を迎えようとしていることを示している。 このあたりのことは、水野和夫氏の「資本主義の終焉と歴史の危機」に詳しいのですが、そのことに関する一つの「提案」と...
アメリカが始めたお金からお金を生み出す「マネー資本主義」。リーマンショックとそれに続く欧州危機は、すでに「マネー資本主義」が終焉を迎えようとしていることを示している。 このあたりのことは、水野和夫氏の「資本主義の終焉と歴史の危機」に詳しいのですが、そのことに関する一つの「提案」として、それは「対案」ではなくまた「解決策」でもないのですが、本書があるのかもしれません。 本書が取り上げている日本のいわゆる「僻地」での実践は、確かに素晴らしいと思います。決して資本主義のもたらした豊かさを否定するのではなく、それをしたたかに利用しつつ、可能な限り自給自足的な地域経済を作り、それは同時に地域の人と人の結びつきー相互扶助も生み出していく。国としてそうしたことに取り組み始めているオーストリアはなんとも成熟した大人な社会だなぁと羨ましく思います。 日本の社会も潜在的にはそうしたポテンシャルがあると思うのですが、今の政治状況を見るとかなり絶望的な気持ちになります。少なくとも今の日本政府が進んでいる道は残念ながら真逆です。 全体としてはとても興味深い内容でオススメできます。ただ本書で紹介されているような素晴らしい実践を、あえて「里山資本主義」と名付けるセンスは、正直よくわかりません(^_^;)
Posted by