里山資本主義 の商品レビュー
デフレの正体の著者とNHK取材班の著書。エネルギーを木から生み出し、食べ物は自分で作り、周りの人たちと分け合って生きる。その村の中でお金が回り、生活にかけるコストも低い。マネーやエネルギーに踊れされる世界だからこそ、このような生き方がまぶしく見えるかもしれない。コンパクトシティと...
デフレの正体の著者とNHK取材班の著書。エネルギーを木から生み出し、食べ物は自分で作り、周りの人たちと分け合って生きる。その村の中でお金が回り、生活にかけるコストも低い。マネーやエネルギーに踊れされる世界だからこそ、このような生き方がまぶしく見えるかもしれない。コンパクトシティとは相反する考えでなかなか説得力もあり、興味深い内容だった。
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里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21) 2013/7/10 著:藻谷 浩介、 NHK広島取材班 著者は㈱日本総合研究所調査部主席研究員。㈱日本政策投資銀行特任顧問。著書「デフレの諸具合」は50万部のベストセラーとなり、生産年齢人口という言葉を定着...
里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21) 2013/7/10 著:藻谷 浩介、 NHK広島取材班 著者は㈱日本総合研究所調査部主席研究員。㈱日本政策投資銀行特任顧問。著書「デフレの諸具合」は50万部のベストセラーとなり、生産年齢人口という言葉を定着させ、社会に人口動態の影響を周知させた。 「里山資本主義」とは、お金の循環がすべてを決するという前提で構築された「マネー資本主義」の経済システムの横に、お金に依存しないサブシステムも再構築しておこうというのである。 里山資本主義は、マネー資本主義が生む歪みを補うサブシステムとして、そして非常時にはマネー資本主義に代わって表に立つバックアップシステムとして、日本として世界の脆弱性を補完し、人類の生き残る道を示していく。 本書は以下の6章から成っている。 ①世界経済の最先端、中国山地 原価ゼロ円からの経済再生、地域復活 ②二一世紀先進国はオーストリア ユーロ危機と無縁だった国の秘密 ③グローバル経済からの奴隷解放 費用と人手をかけた田舎の商売の成功 ④無縁社会の克服 福祉先進国も学ぶ過疎の町の知恵 ⑤マッチョな20世紀からしなやかな21世紀へ 課題先進国を救う里山モデル ⑥里山資本主義で不安・不満・不信に決別を 日本の本当の利き・少子化への解決策 本書の読後に残ったもの。 非常に非常に重たい一冊を読んでしまった・・。というもの。 日本人としてぼんやりと考える日本の今後の行く末となんとなく感じ取ることができる不安な気持ち。 そんな気持ちが払拭できたらいいな。 気持ちだけでもその気にさせてくれるようなヒントが散りばめられていたらいいなと思っていたものの、現実はそんなに甘くなくより、その不安が鮮明になった。 無知なだけに色々と考えてしまうことも多いが、研究や実地の調査を重ねて試行錯誤してもなかなか出ないこの問題に一冊の本を読んだだけで解決しようとするのは無理がある。 しかし、考えるきっかけを与えてくれたのも事実。 本書に書いてある点で一番納得できた項目については「多様性」について書かれた部分。全てが「里山資本主義」的な考えで暮らすのも難しい、そして今のようなアメリカ的「資本主義」で突っ走り続けるのも無理がある。どちらも良い状況を模索しながら並行して走らせながらそして時にはミックスさせたり、他の考えをはたまた取り入れたりしながらもがいて進んでいくしかないのではないかと思う。 里山で起きていること。 都市部で起きていること。 どちらも同じ日本で起きており、それは他人事ではない。 何が自分に出来るのか。 何をすべきなのか。 それを考えると共に次世代のために みんなが本気を出して少しでも考えることは必要である。 答えはまだ出ないが、探し続けたい。
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地球規模で成長し、もはや簡単に歯止めが利かなくなっているマネー資本主義。確かに、生活を豊かにしたし、その恩恵を否定することは間違っているが、様々な場所、特に日本においては地方にひずみを与えてきた。 地方は今、危機に瀕していると言われているし、未来は暗いと思われている。 ただ、マネー資本主義に外れたところで、使えるべき資源はたくさんある。 現在の計算方法だと、GDPに計上されないけれど、実質的には豊かな生活を築く方法はアイディア次第でいくらでもある。 要は考え方の違いで、いろんなことが変わる。 ということを、中国地方のいくつかの実践例を取材したNHKの放送局のスタッフの方々の手によって、新書としてまとめられたのが、この本です。 資本主義を否定するのではなく、もちろんグローバルなつながりも利用して、でも、数値には現れない豊かさを、地方の力を使って実現しようという、その姿勢に感動を覚えました。 本としての構成もよかったです。 中間と最終の藻谷さんによる総括が入っていて、いろいろな視点で内容について考えることができました。 地方で生き生きとしている人の姿を知ることはうれしい事です。
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久々に、熱烈に、猛烈に人に勧めたい本を読んだ。 金が金を生み、国家までもが翻弄されるような世の中の仕組みに、どうも釈然としない思いを抱えていたが、それもまた世の中の仕組みと、今までは飲み込んでいた。 経済が際限なく成長するような未来を描けた時代はそれでも良かったのだろうが、...
久々に、熱烈に、猛烈に人に勧めたい本を読んだ。 金が金を生み、国家までもが翻弄されるような世の中の仕組みに、どうも釈然としない思いを抱えていたが、それもまた世の中の仕組みと、今までは飲み込んでいた。 経済が際限なく成長するような未来を描けた時代はそれでも良かったのだろうが、今の時代、やはりそうじゃないだろう!と、本書を読み終えて強く思う。 この国の良さ、本質は、決して世界有数の経済大国にのし上がったこと(だけ)ではないはず。 本書で掲げられたら50年後の未来を現実のモノとする事は、決して簡単なことではないだろう。 しかし、はなから絵空事と笑うより、出来るかもと思ってみた方が、きっと楽しい未来につながるはず。
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マネー資本主義のサブシステムになる里山資本主義とは、を整理した1冊。メモ。 (1)これまで我々が発達させて来た社会は、様々な立場の個人を分断し、問題毎に解決策を講じ、お金を掛けて解消して来た。…孤立していた皆を繋げること。地域にいるハンデのある人達をどうにか活かし続ける事。 (2...
マネー資本主義のサブシステムになる里山資本主義とは、を整理した1冊。メモ。 (1)これまで我々が発達させて来た社会は、様々な立場の個人を分断し、問題毎に解決策を講じ、お金を掛けて解消して来た。…孤立していた皆を繋げること。地域にいるハンデのある人達をどうにか活かし続ける事。 (2)今の時代に求められているのは地域の価値に気付き、その地域に根ざした活動を展開すること。地域全体が最適化される事で自分達にも利益が回ってくる。(瀬戸内ジャムズガーデン 周防大島 松島匡史さん) (3)里山資本主義はお金が機能しなくなっても水と食料と燃料を手にし続けるための究極のバックアップシステム。 (4)人間の価値はあなたはかけがえのないひとだと言って貰えるかどうか。人、自然の恵みとの繋がりを回復することで、子どもを持とうと思う。
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こういう社会を持続可能な社会というんだろうなー 多少無理はあるだろうけど、それは今の価値観での判断かもしれない
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【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&m...
【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=11400378
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私の地元が、まさに山里資本主義的な行動を着々と起こしていっています。 なんにもない田舎ですが、その何にもないというのは、都会にあるような商業施設や娯楽施設、充実した医療施設などがないという意味であって、豊かな自然や小規模だからこそ充実した公共サービスなど、よそさまへ誇れるものはた...
私の地元が、まさに山里資本主義的な行動を着々と起こしていっています。 なんにもない田舎ですが、その何にもないというのは、都会にあるような商業施設や娯楽施設、充実した医療施設などがないという意味であって、豊かな自然や小規模だからこそ充実した公共サービスなど、よそさまへ誇れるものはたくさんあります。 有り余るきれいな水や澄んだ空気、活用されきっていない木材や田畑といった資産。 一流企業で立派な肩書きを、だとか、がんがん稼いで億万長者に、といった夢を実現するには不向きな土地ですが、この本に書かれてあることを実践するには、もってこいの土地です。 収入が低くてもなんとか暮らせていける環境。人との繋がりや、自然を活用して豊かに暮らせる環境の土台はあります。 地元が好きで、都会に出て行くことなくとどまり続けていますが、その選択に自信をもらえた一冊。
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お金より、人とのつながり、自然とのつながり。 消費の仕方。 都会に住んでても地元の顔が見えるものを買ったり、週末農業したりで里山的暮らしはできる。
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ルポタージュの体裁をとっている部分でも、何度か感動して涙してしまった。通勤電車内で、不覚にも。 私が注目したのは「マネー資本主義」の限界を冷静に分析している部分。 それは、松村 嘉浩 著『なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?--数千年に一度の経済と歴史の話』で言われ...
ルポタージュの体裁をとっている部分でも、何度か感動して涙してしまった。通勤電車内で、不覚にも。 私が注目したのは「マネー資本主義」の限界を冷静に分析している部分。 それは、松村 嘉浩 著『なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?--数千年に一度の経済と歴史の話』で言われていることと驚くほど共通性がある。この二人の著者がもともとバリバリの経済人で、決して夢想家やアジテーターの類ではないことも却って論の的確さを裏付けていると考える。 結局のところ、マネタリストもリフレ論者も、自己催眠の為に、見たい現実を見ているだけではないのだろうか。
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